接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

本音を書きたい。でも、さらけ出せばいいってものじゃない

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こんばんは。仕事は接客業、趣味はランニングと読書の貫洞です。



以前、こんな記事を書きました。

keisolutions.hatenablog.com

 


それで、いろいろ捨てようと思って、手始めに自分の「過去棚卸し記事」を更新しようと、ガーーーッって書いた。自分で言うのもなんだけど、今までで一番書いている時間が短く感じて、自分の中にある黒いものと白いものがよく混ざっていたと思う。


それをブログに書く前に、一応うちの会社の人に相談した。明日、ちょっとショッキングな記事アップするよ! と。すると会社の人は内容を聞かせてくださいとのこと。ああ、いいよと話しました。



「オレンジのポロシャツとジャンパーが会社に届かなくなるとまずいので、その記事公開するのやめてください」

「その記事、誰も得をしません」



すっげえ説得されて、結局その記事はお蔵入りとなりました。



守るものがあるなら、書けないことってあるんだ、と肩を落とし、その日の夜はいつもより胃が痛くて、いつもより日本を飛び出したい気持ちが強かったです。


いや、通信業界批判とかそういうのじゃないんです。単純な、自分の過去にあったことを話すだけ。犯罪もまったく絡まない。わたしにとってはすごく単純な雑記に近いもので、ただいつもより一皮剥いた記事を書こうとしたのでした。




その後、夫に聞き役をお願いし、1時間近くも

「なぜ、書くのか」
「書くこととは何か」
「書くことによって深淵をのぞき、魔物の姿を見るうわさはほんとうか」

などのことを話していました。

夫は「書くことは芸術だ」みたいなことを言いました。書きたいから書く、それ以外の余計なことを考えたら文章が濁る。もちろん、時には誰かのために書いたり人目を気にしても良いけれど、最後は自分の言葉で「書きたいから書いた」ようなものが残って行くと僕は思う、と話してくれました。



ここ最近、わたしは地に足が着いていなかった気がするのです。またネット断ちが必要な気さえしています。どこを向いているのか、自分でも何に向かっているのかをきちんと理解していなかった。


わたしは、寝るとからっぽになる容器です。


すぐに、ひとの影響を受けます。


文章も、すぐにうつるので、今何を読んでいるのか、勘のいい人には気づかれます。


そして、一日外でたくさんの刺激を受けると、もう自分という個性なんてどこかへいってしまって、考え方まで周りの人にカメレオンみたいに同化します。


書くものもそう。朝一番に書いたものは、ちゃんとわたしが書いたと言えるけれど、夜書いたものとか、人と会った後に書いたものは、もうわたしじゃない。

そんなわたしが、自分の中の棚卸しをしようと書いた記事は、もはやわたしの中で特別なものになっていて、それを公開できないのがいやでいやで仕方がありませんでした。



しかし、夫にこんなことも言われました。


「誰のために書いているの?」
「読み手のほうを向いて書いた文章は、一時的にもてはやされても後世まで残るものにはならない」
「作家の中には、自分の作品が大衆迎合していることに気づいて自殺してしまう人もいる」


大衆迎合。そう、まさにこれ。


わたしは、小さな自分の世界を小さく書きたい。読んでくれる人の方を向いていたいけど、自分の道も見つめていたい。ブログは毎日書いて文章の基礎固めをしたいけれど、本当に書きたいのは小説。

でも小説は下手したら数人にも読んでもらえないかもしれない。だからブログをたくさん書いてしまう。この感覚自体が既に「読んでもらいたいから書いている」状態。そして、自分の一番深いところにある感情を揺さぶり起こして書いた文章をアップできない悔しさでいっぱいでした。


でも、よく考えたら、あの記事はアップしなくて良かったのかもしれない。





…そんなことを考えていたら、まさにそのタイミングでこのブログを読みました。

banban.hatenablog.com



ばんばんさん、わたしの心の中を読んだ!? と思うくらい、ずばりと心の中を言い当てられた気持ちになりました。



会社とか立場とかもあるけど、傷つきたくない自分もいるし、自分を守りたい気持ちも確かにあった。



そう思っているうちは、まだそのことを書くべきじゃない。


思いきることも必要だけど、続けるためにとどまることも必要だよなと思い直しました。



久しぶりの夜更新です。



おやすみなさい。


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