接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

青年海外協力隊に参加したときの話

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こんにちは。貫洞です。


実はわたし、青年海外協力隊に参加したことがあるんですよ。年単位ではなく月単位で行ける短期ボランティアの方です。行った国はインドネシア

今日はその思い出を書こうと思います。一応、昨日の記事からの続きとなっていますので、昨日の記事を貼っておきます。

 

keisolutions.hatenablog.com

 

今日は、前置きが少し長いですが、わたしがインドネシアに行って歌を取り戻すまでの過程を書きます。


当時30歳。歌を憎んでから丸6年が経過していました。6年間、鼻歌すら歌ったことはない状態でした。

でも、自分でもわかっていたんです。このままじゃだめだって。だから、自分を変えたくて、たまたま知った青年海外協力隊へ参加することを決意しました。(ちなみに、海外なんてほとんど行ったことありませんでした…東南アジアは未知の領域でした)






■青年海外協力隊とは?

JICAが運営する大規模な海外ボランティアです。ボランティアと言っても、専門知識を持って2年単位の長期で行く場合には、現地での生活費・居住費・食費等が支払われるため、シゴトとして考えても十分な募集が多いです。

ボランティアには2年単位の長期ボランティアと1か月~1年以内の短期ボランティアがあります。


HPを見れば載っていますが、年二回募集していて、看護士・教師・エンジニア・調理師など多岐にわたる分野で「現地で教えられる人」を募集しています。そして、特に何も資格のない人でも参加できる募集はあります。(そういう募集は倍率が高くなりますが)





■短期ボランティアに応募→合格へ!

わたしは資格なしで応募できる短期ボランティアに応募しました。とは言っても、現地の子どもと接するミッションだったので、小学校教諭と幼稚園教諭の免許は効果があった思います。あとはスイミングコーチのバイトも印象が良かったと思う。

大勢の人が会場に集められて、協調性や語学、ボランティアに対する考え方を面接で話します。

わたしはどうしても受かりたかったから、事前に「青年海外協力隊経験者」の方の話を聞いておいたり、試験対策して行きました。具体的には、

・面接で英語を話す局面があったら、発音なんて悪くていいから一言でも英語を話す
・グループディスカッションで発言内容に自信がないならせめて、場を仕切る
・自分の強みと弱みを知っていて、それがコントロールできることを言う

です。なんとかクリア。結構がんばりました。当日使いそうな英単語だけは覚えて行ったりしました。

あと、意外と落ちるのが健康診断。海外でボランティアをするので、健康診断はかなり厳しく見られます。今のわたしが受けたら多分ダメだと思います←





■滞在は結構豪華
合格すると、研修を受けてから、実際に派遣されます。実際の派遣は、成田空港で待ち合わせ。そこで一緒に動くチームのみんなとも顔合わせという感じでした。(研修はいろんな国へ派遣される人が一緒くたになるので、チームごとの顔合わせの時間はほんの少しでした)

 

JICAから派遣されるというだけあって、現地でのホテルや生活費は、現地価格を考えるとかなり豪華です。豪華というか、派遣している日本人が危険な目に合わないレベルの場所に泊まらせて、おなかを壊さない食事が取れる水準が考えられているので、結果的に豪華になってしまうんですよね。

 

 

■いざ、インドネシアへ!

わたしは、10人くらいのチームで活動していました。活動内容の詳細は控えますが、教育関係です。対象は子ども。


それで、現地で活動していて、おもしろいことが起こりました。


メインのミッションである教育活動をしても、時間が結構余る(インドネシアは日中の気温がとても高く、外での活動時間が限られていたのが原因)ので、何か楽しいことができないか? みたいに考えて、現地の歌を歌おう!  持ち寄った楽器で演奏したり歌ったりしよう! ということになりました。なぜか楽器を持ってきている人がふたりいたので、これはいけるぞと。誰が歌う?   の雰囲気に自然と「わたし歌います」と挙手しました。一発でこの役割は決まりました。


それまで6年間歌っていなかったことなどスコーンと忘れて、「市場で歌おう!」などとワイワイやり始めてしまいました。現地のCD屋さんへ行って現地で有名な歌を教えてもらい、インドネシア語の曲を覚え、演奏し、歌いまいした。

参考までに、一曲はこの歌を歌いました。現地の民族の歌だから、この歌はウケが良かったなー。

www.youtube.com




わたしは部屋で発声ドリルをやり直し、歌の1音1音の音程取りの作業に没頭しました。発音や歌詞の暗記は苦労しましたが、洋楽カバーには慣れていたので、「歌詞を考えるのではなく、聴いた通りに歌う」方式でインドネシア語の歌詞をからだに覚えさせていきました。



6年間の空白が埋まった瞬間でした。



急ごしらえのバンドでも、音楽は人が奏でれば、人を惹きつける。歌い手は、聴いてくれる人の方をしっかりと見て、心を歌に集中させればいい。ただそれだけ。

 

わたしはマイクも無しで、大きな声で歌いました。6年前より随分下手になった気がしたけど、インドネシア語の歌を覚えて歌うこと、メロディの美しさ、歌を聴いてくれる澄んだ目のひとつひとつが嬉しかったから、ただ心をこめて、歌いました。つまらなさそうになんて歌ってなかったと思う。ノリノリだったよ。

 

 

ボランティア活動、市場や人の集まるところでの音楽活動。そんなことを毎日繰り返していたら、なんと「来週の結婚式で演奏してくれ」とわたしたちのバンドに依頼が入り、地元の結婚式で、(村をあげて結婚式をするので、町のお祭りレベルで賑やか)ステージに立ってアンプを通して歌いました。



当時の写真か動画でも貼りたいところですが、過去は切り捨てて生きてるのでなにも残っていませんでした。結婚式のステージ動画とか、残っていたら良かったのですが。



結婚式でもちゃんと歌えました。この時は上記の曲とインドネシア語のバラード、日本の歌で有名な歌を一曲、歌いました。



インドネシアでマイクを持って歌うことになるとは、思いもよりませんでした。世の中何があるかわからないものです。


ただ、ここで歌っておいてよかったです。わたしは現地の活動で、特別目立ったスキルを発揮することができませんでした。だけど、歌ってみんなを盛り上げられたことはすごく良かった。「出来ない」と決めつけず、やってみて本当に良かった。


ボランティアとしての活動はしっかり行い、余暇の時間も余すことなく現地で交流した、ものすごく深い滞在でした。





■帰国後の心境の変化

現地の子どもたちと心からの交流をし、帰国する時には、まだ帰りたくないと泣いてしまいました。ものすごく充実していて、心が喜んでいたのです。また日本での乾いた生活に戻ることを考えると恐ろしかった、というのもあります。


泣きながら帰国し、何もない部屋に戻り、ぽつんと膝を抱えてただ抜け殻になった日々。通帳残高から逆算すると、あと半月で働きに出ないとまずい計算。ちょうどそのタイミングで自宅から歩いてすぐの派遣会社の募集を見つけた。携帯ショップで販売をする仕事らしい。

わたしは光ファイバーの訪問販売経験者。その経験はどうやら「人に強い」という代名詞になるらしく、すぐに採用が決まりました。




…その仕事を始めて3か月ほどで、わたしは起業することになります。さまざまな偶然が引き起こした起業だったんだけど、青年海外協力隊に行って、自分の心のブロックをはずしておいたことがすごく大きな要因だったと思ってる。あれに行っていなかったら、きっと起業に踏み切れなかったと思う。



何事にも前のめりに突っ込んでいくわたしだけど、歌の世界での挫折はそんなわたしを後ろ向きにした。その状態からまた前を向けたのは、きっと「海外」というあたらしい空気だったんじゃないかと思う。



たった1か月程度の海外滞在で何が変わる、と言う人もいるかもしれない。


だけど、変わる人は本当に変わります。わたしは人生丸ごと変わりました。そもそも、旅に出る習慣なんてなかったのに、今ではもう旅なしの生活なんて考えられません!

 

一度大嫌いになった歌を、もう一度受け入れられた瞬間、すべてが大丈夫になったんです。失敗したって、やり直せる。何も怖くないって、そう思えたんです。この考えは今も変わっていません。






青年海外協力隊に参加して、インドネシアでマイクもって歌ってきたどー! というお話でした。

わたしは歌が大好きです。機会があれば人生でもう一度くらい人前で歌ってみたいと思います。



一枚だけ残っていた、日本でクラブシンガーをしていた頃の写真を貼って、今日はお別れです。オーディション受けたり、夜はクラブで歌ったり、お金が無かったりしたけど、見た目を整えることにかなりお金も使ってた頃。この頃実は摂食障害でアル中だったんだよね。この話はまた気が向いたときに別で書きますね。

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ただのヤンキーねえちゃん!(笑)ボランティアのときはもっときちんとして行きましたよ!   クラブシンガー時代から多少年月も経っていたし。



それじゃあ、また明日!


☆今日の過去記事☆

 歌ってます

keisolutions.hatenablog.com

 

 なんかもうめちゃくちゃです

keisolutions.hatenablog.com

 

 海外大好きになったよね

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