トピック「読書感想文」について
こんばんは、貫洞です。今回は読書の話です。はっきり言ってつまらない駄文になりますが、今日は8月31日。そう、夏休みの宿題の定番、「読書感想文」の締め切りです! ですのでこの駄文もお許し頂ければと思います。(無理やり!)
この土日は現場で携帯の服商材獲得活動や現場視察(と言いつつ接客してしまうのですが)をしていました。幸い月末ということで、忙しく充実した活動ができました。
土日の現場が電車通勤の場合、私は必ず文庫本を用意します。遠い時は1時間半くらい電車に揺られて通勤するので、土日の通勤で1冊読み切ってしまいます。
今回は、久しぶりに恋愛小説でも読んでみようかと、林真理子さんの「不機嫌な果実」を読みました。ドラマ化されていたのでタイトルが超有名ですよね。内容は……うーん、バブル期ならではの男たちだなぁという感じで、今の恋愛観とは少し違うと思いましたが、内面的なものは共通するものがあります。女性の内側をえぐるように書いて突き付けられるような文章に、ぐいぐい引き込まれました。
もともと林真理子さんは、雑誌のエッセイなどを見ても「芸能人との交流」「出版業界人との交流」などが中心で、正直あまり好きではなかったのです。(でも何となく読んでしまっていた・笑)それが一気に逆転して大好きになったのは「下流の宴」という小説を読んだ時でした。「下流の宴」は、ビンボーな若者の恋愛から始まり、下流の世界観をきっちり読ませてから物語を佳境に突っ込みます。普通の感覚を持っている人なら前半ですっかり「下流」目線になります。そこからものすごく勇敢で人の心をとりこにするような下剋上の佳境に入るので、ものすごく読後感が良く、いつまでも心に残る小説でした。
さて、私はこういう「エンタメ小説」のようなものを読んだ後、反動でまったく別のジャンルを読みたくなります。今回は太宰治の「人間失格」がどうしても読みたくなりました。
太宰治の小説は、私の20代を3トーンくらい暗くしたと思います(笑)たまたま落ち込んでいた時に一冊読んだことをきっかけに、次から次へと古本屋で買ってきて読みふけりました。意味がわからない箇所は飛ばして全部読んでしまったので、実は真意を理解していない作品もたくさんあります。これから読み返す時は、意味の分からない事は調べながら読み進めたいと改めて思います。
ドキドキしながら再読を始めた「人間失格」は、想像以上に胸にこみあげるものがありました! 本全体からどす黒い渦が出てきているかのような暗さ…! 人間の持つ「いやな」感情が時代を超えて感じられます。(「走れメロス」にしておけば良かったと思うも時すでに遅し…)
ちなみに、太宰治の「駆け込み訴え」はリズムの良い語感が好きな作品でしたが、今読み返したら思いっきり聖書のパロディだったんですね。。知らずに読んでいました(←バカ)。元ネタを知らずに読むのももったいないので、聖書も読んでいたらこんな時間です。でもまだ読み足りない…
読書の秋を先取りしている気分です。
あと2分で9月です。
月日の流れるのは本当に早いですね!