今週のお題「最近おもしろかった本」
こんにちは。仕事は接客、趣味はジョギングと読書の貫洞です。
今日ご紹介する小説は、もうとても有名で、2015年11月に映画化も予定されている、超ベストセラーです。今さら? とも思いましたが、この小説を通じてとてもシンプルなことを思い出したので、書いておきます。
そのシンプルな事とは、
ある事を真剣に考え続ければ、それはきっと素敵な出会いを運んでくれる
いわゆる、引き寄せの法則のようなものです。
この物語のストーリーは、超簡単に言うと、ヒロインがブログを書いていて、それをたまたま見つけた主人公がヒロインにメールして、そこから恋愛が始まっていく…というものです。
ヒロインのブログは、学生時代に読んだある物語の結末を、自分の言葉で一生懸命に綴ったもので、「レインツリーの国」というブログタイトルがついています。本が好きだという設定だけあって、彼女のブログは魅力的です。
主人公はヒロインの世界(ブログ)に引き込まれ、自分はその物語の結末についてこう思った…というメールを送ります。2人の文字から始まるコミュニケーションがスタートするのです。
有川浩著 レインツリーの国
この物語は、ふたりがメールだけのやり取りをしているときと、初めて実際に会ってた後で、世界観ごとひっくり返ります。恋愛、ファンタジーという始まり方をするので、ちょっとびっくりするかもしれません。
実際に会ったあと、ふたりは、ふたりの間にある大きな大きな壁の存在に翻弄されます。その壁は、ふだんの生活では気に留めないことで、メールだけのやり取りでは露呈されないことでした。
ネタバレをしたくないのでそこは書きませんが、とても読みやすいかたちで物語が始まるので、さくさく核心まで進むでしょう。核心から先は、主人公と一緒に悩み、考え、時の流れを追うように一気に読み進むことうけあいです。
わたしは最初、このヒロインが嫌いだったのですが、読んでいくうちにどんどん好きになりました。主人公の男性は、正直、魅力的すぎてちょっと引きました(笑)
【個人的所感】
一気読み度・・・★★★★★
エンタメ度・・・★★★★★
社会派度・・・★★★☆☆←物語の核心が、実は社会問題
女性向け度・・★★★★☆
泣ける度・・・★★☆☆☆
笑える度・・・★☆☆☆☆
考えさせられる度・・★★★☆☆
有川浩さんの小説は、以前この本で短編を読んでいました。
Story Seller
この短編集は、神か! というくらい面白いのでオススメです。好きなお話が絶対にひとつはある! と断言できる短編集です。
この短編集の中で、一番泣けるお話を書いていたのが有川浩さんでした。
レインツリーの国。
映画化される作品ということで、話のネタにもいいですし、内容も「読みやすそうに見えて実は濃い」です!
超おすすめです。
では、また♪
追記
最近読んだ本の記事をまとめて貼っておきます。