こんにちは。仕事は接客業、趣味はランニングと読書の貫洞です。
仕事の打ち合わせや人の集まる場所へ行くとき、何を持って行きますか? 名刺や自分を表現できる作品などを持っていく人は多いと思います。人と会って、その人に「この人と仕事をしたい!」「この人のことをもっと知りたい!」と思ってもらえなければ、その出会いはほぼ無駄になってしまいますからね。
気心の知れたクライアント様との打ち合わせならば、顔を合わせて話しておけば時間の無駄にはなりませんが、新しい創造と発展が見込めない打ち合わせは、よほど楽しくない限り、そのうち数が減るでしょう。
今回は、
・ちょっとコミュ障
・いきなりの質問に気の利いた答えが返せない
・それでも何とか自分の思い(事業展開に協力してほしい、等)を伝えたい
・新規事業をどんどん展開したい
・アイデアを形にしたい
そんなわたしが必ずしている習慣をひとつ、お伝えします。
■※重要※いつもカバンに提案書を
どんな小さな約束でも、数分の対面になりそうな場合でも、前日までに「この人に会う」とわかっている場合は、A4で1~3枚の提案書をつくっておきます。
パワーポイントで飾る必要などありません。ワードやメモ帳アプリで箇条書きにまとめておけばよいのです。
たとえば「複数の飲食店を経営している方と会う」機会が得られたとしましょう。その場合、わたしならこういう提案書を作って持っていきます。
【現状のサービス業】
・サービス業における人材確保の難しさ
・サービスの低下に悩むマネージャー
・離職率を下げるには?
【取り組み実例】
・即最高のサービスができる人材の供給
・マネージャーの悩みを軽くする「管理シート」提案
・社内アンケートの実施→フィードバックのスピード化
【社内共有事項について】
・グループを作ってLINEをするのは便利だが危険
・朝礼、終礼で共有事項をマネージャーが発表し、それを休憩室に置いておく
【弊社コンサル実例】
・朝礼、終礼で話す内容を具体的にした
例:×売上10%アップしよう ○飲み物のおかわりを定期的にお伺いに行こう
あんまり詳しく書けませんが、ざっとこのようにまとめておきます。あと一つ、相手企業様がお困りであろうことを見定め、「おっ、これはいいな」と思わせる、刺さる提案をすることをこころがけています。
これを毎晩、翌日会う人に対して作っておくのです。時間にして30分もかかりません。相手企業のことをその30分、しっかり考えておくのです。
どうでもいいけどこの人イケメン
■チャンスの神様
ビジネスチャンスはどこにあるかわかりません。会って話して、あっとひらめいても、うまく言葉にできなかったらチャンスを逃します。必要なのは準備です。頭の切れる人なんて世の中にはいない、みんな前日に準備をしているんだ、と思えばほら、気持ちも楽になりませんか?(笑)
わたしは自他共に認める話下手です。飲み会の席を盛り上げるなんて芸当は、たぶん死ぬまで出来ないと思います。(出オチとか下ネタとかはできます)
出来なくてもいいんです。出来る人を連れて行けばいい。そして、大事なビジネスチャンスを見極められるよう、会う相手にあわせて提案書を作っておいて、カバンの中に入れておけばいいんです。
■提案書を出すタイミングは?
実は、出しません(笑)なら印刷しなくていいだろって感じですが、印刷してカバンに入れておくだけでいいんです。移動中に読み返せば、A4で1~3枚の原稿は、台詞として覚えられます。いざそういう話が出たときに、すらっと自分の言葉で提案ができれば良いのです。過去このやり方で50回以上人と会っていますが、実際に紙を取り出したのは1~2回です。(その場で「詳しく聞かせてくれないか」と言われたので紙を見せながらプレゼンしました)
要は「この人頭の回転が速いな」「この人切れるな」と思ってもらえればいいんです。そのために今から「脳トレ」をやっても多分そんなに頭の回転数は変わりません。だったら30分、提案書を作る時間を取って準備しておけばよいのです。
ビジネスになる前段階から準備、提案を考える人を嫌う人はあまりいません。むしろ感謝されます。自分のためにしていることが、回り回ってお客様のためになっているのです。
■余談
今は仕事の提案書しか作っていませんが、実は起業当初は、飲み会で話す台詞を紙にまとめて、定期的に時事ネタ、ギャグがいえる準備までしていました(涙)これを作っている時間はみじめでした。いつも盛り上がらない飲み会に対し、完全に苦手意識を持ってしまい、とうとう台本まで作り始めたという悲しい過去です。(この後胃を壊したので物理的にお酒が飲めなくなりましたとさ…)
今は、台本なしで行ってますよ(笑)ただし、個人的に仲の良い人でない場合(仕事の付き合いの場合)は、絶対に誰か「しゃべれる人」を連れて行きます。一人で行くとものすごく焦りますから。台本ではなく「しゃべれる人」の手配をしておく感じです。
■まとめ
コミュニケーションの「瞬発力」を補うことができる「いつもカバンに提案書」。なんとなくやり始めましたが、慣れてくるとほんとに瞬発力で提案がポンと出てくることがあります。
「考える力」「考えを言葉にする力」「相手の求めることを話す力」を鍛えるのに役立っているのだと思います。(実際、提案書はお客様のことだけ考えてつくるものなので、自然と相手の立場に立って考えられるようになります)
話し方講座のようなものに通うのもいいですけど、こうして準備しておくのも一つの手です。よろしければお試しください。
それじゃあ、また明日!