こんにちは。仕事は接客業、趣味はランニングと読書の貫洞です。
今、フィンランドにいます。
7泊8日滞在します。
※予約投稿で出国前に書きました
起業当初、わたしは「社長が休んだらみんながサボる会社になる。わたしは最後まで休まない」と思っていました。倒れるまで休まない、誤ったストロング・スタイルです。
そのうち、仕事のペース自体が著しく下がるのを感じました。じわじわ、仕事が遅くなっていきました。「アイデアを出して」とみんなに言うわりに、自分はいいアイデアが全く出てこないようになりました。起業当初の意気込みも思い出せません。
人は3年がんばると、自動的にタイマーが切れて倒れるようにできています。たとえそれが5年もった、10年もったとしても、仕事の効率は下がっていると思います。
6月、思い切って一人でタイに1週間行ってきました。
そうしたら自分の中に新しい風がびゅんびゅん入ってきたんです! 会社の福利厚生をもっときちんとしよう、とか新しい働き方を提案しよう、とか今いる人材を生かす仕事はこれだ! とかどんどん思いつく。
頭の中が日本地図じゃなくて地球儀に書き換わった感覚を確かに得ました。
バイバイ伊能忠敬。(特に意味はないです)
うちの会社に限って言いますが、販売だけが超うまい人材は、あと3年で仕事がなくなります。そのときまでにIT、海外販路、国内のぶっといパイプのどれかを持っていなかったら、ホテルのフロント業務や飲食店に転向してもらうことになります。
しかしホテルや飲食店こそ、差別化が必要な業務です。まわりはみんな英語ができるかもしれない。サービスレベルも自分より高いかもしれない。また、現場でのふるい落としにかけられることは免れません。
うちの会社ももうすぐ6年目に入ります。(あ、あした創立記念日だった)スタッフもみんな、6歳年をとっているのです。20代だったら許されたことも、もう許されません。期待値も上がっています。今までと同じ仕事をして喜ばれることはありません。期待を上回って初めて「ありがとう」がもらえるのです。
さて、厳しいことを書きましたが、そこでなぜ「長期休暇」が必要なのか。
理由は2つです。
・リフレッシュして業務の質を高める
・新しい事業を思いつく脳の余白を作ってくる
余白の無い脳で新しいことを考えても、脳内に今あるものを練り上げた「つくね」がいいところです。つくねも美味しいですけど、今まで食べたことがないような斬新な組み合わせの料理を考えたいところですよね。
翻って、管理職が休まない会社は、総じて従業員の休暇取得日数が少ないです。そういう会社は目先のことしか考えなくなり、従業員は社長に右倣え、自分の頭は「疲れたから休ませておこう」と省エネ脳になります。
こういう従業員は会社にとって「忙しい時だけ手伝ってほしい人材」です。閑散期は切りたい。そう、派遣切りの理論です。
そうならないためには、まず管理職が長期休暇を取って充実したライフスタイルを見せ、新しい風をどんどん吹き込み、従業員が長期休暇を取ってしっかり休める体制を作らなければと思います。
先日、あるクライアント様との会話。
クライアント様「御社は夏休み取られるんですか?」
わたし「ええ、わたしだけ」
クライアント様「www」
来年は、「ええ、みんな自分の好きな季節にしっかり取りますよ」と答えたい。変わろう。変えよう。停滞しているヒマはないんだ。小さな会社を経営している方、福利厚生の方法はたくさんありますが、わたしは「従業員一人ひとりが自分のやりたいことをやれる、長期休暇」を推奨します。うちみたいに個性的メンバーが集まってる会社で、社員旅行という社風じゃない。それぞれが行きたい場所に行って、新しいものを持ち帰ってきてほしい。
…というわけで、今年はわたしだけ長期休暇をいただきます。この休暇で新しい風を巻き起こせるよう、アンテナをしっかり立てて行ってきます! 幸い体調管理は万全。よっしゃ。
待ってろムーミントロール!
逃げるなwww
それじゃあ、また明日!
☆今日の過去記事☆