こんにちは。ミステリーをちゃんと読んだ貫洞です←
ブログ書けない病も克服したし、今日は本の話を書きますよー!(元気w)
みどりの小野さん、おすすめ&読み終わった後の感情の処理の仕方までブログに書いてくれてありがとうございますw 読み終わって、ああ、なるほどと思いました! 謎を解こうとしちゃいけない。うん。わかる。
麻耶雄嵩 「螢」
結論。
頭の中がごっちゃごちゃになる!!!
集中して読みこんでいく本格ミステリー。だけど文章だけで酔える。
あらすじ。
世俗から隔絶された館で、オカルト好きな大学生が合宿をする。その館は殺人事件の現場となった館なのですごく怖い。最初は明るかった大学生たちだが、徐々にその殺人事件との関係が明かされていって…
また、作中にクラシック音楽の描写があり、ストーリーを盛り上げてくれます。
面白かったところ。
謎解きが一筋縄ではいかないところ。一行読み飛ばしたり意識が薄くなってるとついていけない。登場人物の動きの裏でほかの登場人物が今何してるだろ? って追っていかないと見失う。
ちゃんと読んでいるのに、登場人物が突然いなくなる。「えっ?」と思って冒頭から読み返してみると、空気のようにそこにいる。うーーーーむ。
作中のクラシック音楽と雨音の描写がすごく美しかった。正直謎解きよりもこの描写の美しさの方が面白かった。わたしは作中で音楽が登場する小説がとても好きなのですが、この作品は架空の曲が登場しています。それを頭の中できっとこんなリズム、きっとこんな曲、とイメージしながら脳内エンドレスリピートかけて読み進めていくのが楽しかった。
謎解き。
音楽のリズム。
人物の動き。
これらを脳内で同時進行させるもんだから、まあのめり込むのめり込む!
これ以上書くとネタバレしそうなので、「螢」の感想はここまで。
■今までに読んだミステリー小説を紹介します
わたしは「ミステリー小説かそうでないか」ではなく、その作家さんの文章が好きかどうかで読む本を決めています。ですので、よくよく考えるとあれはミステリー小説だったなぁ…という感じです。正確には「推理小説」と呼んだ方がしっくりくる作品もあるかもしれませんが、あえてこのまま紹介します!
宮部みゆき 「火車」
消費者金融でお金を借りてしまった女性が登場し、貸金法のことなどが出てくるのでそれがおもしろくて一気読みしました。謎解き要素はあったかもしれないけど、正直謎を解くというより登場人物がどうなるのかが気になって読了しました。
最後まで読んだときの満足度がとても高いです。闇金ウシジマくんが好きな人ならハマるかも!?
横山秀夫 「クライマーズ・ハイ」
日航機墜落の事故をテーマにして、一人の新聞記者が「死とは何か」という大きな問題に立ち向かう話。クライマーズ・ハイは登山好きな友人が物語冒頭で残す言葉をイメージしているのだと思う。
結構難しいテーマですが、文体が読みやすいので、いろんな人の立場に立って最後までストーリーを追っかけていました。考えさせられる話だけど、読後感はなぜかすっきりしていました。
島田荘司 「展望塔の殺人」
島田荘司の長編に挑戦するも、なかなか読破できず短編から入りなおしました。この本は6篇の短編をまとめた短編集です。
表題作の「展望塔の殺人」は昭和の女性像が浮き立っています。そしてちゃんとミステリー。この作品以外だと「死聴率」が昭和のテレビマンの生活も知れてテンポも速くて好き。あと一篇、とてもおそろしい作品も含まれています。。
■これから読みたいミステリー小説
・綾辻行人「殺人鬼」
・島田荘司「アトポス」「占星術殺人事件」
・我孫子武丸 「殺戮に至る病」
あとは、映画でよく観ている横溝正史や江戸川乱歩の作品も小説でしっかり味わってみたいです。楽しみが広がるなあ!
読書が好きな方も、そうでもない方も、秋の夜長(これ1か月前から言ってるな)、ぜひ本を読みましょう! 面白い本があったら教えてください。 読みやすくて超グロい本が読みたいです。ふふ。
最後に。
最後に。
「螢」で久々に、読書の醍醐味を味わえました。今まで読んでいなかった作家さんの本を読むのってとても愉しい。どんどん興味が広がる素敵な体験でした! みどりの小野さん、ありがとう!
それじゃあ、また明日!
☆今日の過去記事☆