こんにちは。仕事は接客業、趣味はランニングと読書の貫洞です。
タイ旅行記9日目! 旅ブログ最終日!
楽しかったタイ旅行記も今日で終わりです。最終日は、思いっきり冒険してきました! わたしの渾身の冒険にお付き合いいただけましたら嬉しいです。この日の行動はとても大変だったので、まとめるのに時間がかかりました。今はもう日本に帰国して普通に接客業しています。タイムラグごめんなさいです。
※観光地とは言えグロい場所です。苦手な方はブラウザバックをお願いします。虫は出てきません。
◼︎地獄寺「ワット・パイロンウア」に行ってきた!
これまでわたしは、バンコク市内で地下鉄やスカイトレイン(BTS)に乗って移動し、いろんな場所に行きました。もしくは飛行機に乗ってプーケットへ行ったりチェンマイに行ったり。
そう、比較的安全な交通手段を選んで移動してきたのです。船とか現地の人が乗る長距離バスとかは避けてきました。今回は旅の最終日、ちょっと冒険して長距離バスに乗って出かけることにしました。
■タイで一番大きな「地獄寺」ワットパイロンウアに行く
バンコクに滞在している旅行者のほとんどが思うのではないでしょうか。
「ここから日帰りできるスポット、無いかなぁ?」
今日これからご紹介するスポットは、まさにバンコクからの日帰りにぴったりの距離です。交通費も長距離バスを使えば往復100バーツ(300円)です。体力に自信があって、かつこのスポットに興味がある方はぜひ。
まず、ワットとつく以上「寺院」です。タイ人は日々「徳を積む」ことが習慣化されており、休日に寺院を訪れるのは自然なこと。お参りが大好きなのです。そしてこのワットの中には、大きな大仏がいる「ワット・ポー」のような観光客も大好きな場所もあれば、今日ご紹介する「ワット・パイロンウア」のように不気味な場所もあるのです。
■ワット・パイロンウアを写真一枚で表してみる
次の写真みて気分が悪くなった方はブラウザバックお願いします。こんな感じの場所です。これ、入り口です。ここから地獄に入るのです。
…こういう感じの石仏というか、人や鬼を模してつくられたもので、かなりグロテスクなものをこれから貼っていきます。
■行きのバスも別の意味で地獄だった
今回のワット・パイロンウア訪問は、行くまでの過程も地獄でした。
まず、バンコクの「南バスターミナル」というところまで行き、そこから長距離バスに乗るのですが、「南バスターミナル」の立地がものすごく悪い! バンコク市内からだと、ファランポーン駅から市内循環バスの507番に乗れば着くのですが、この市内循環バス乗り場がまずこんな感じ。このバス停で自分の乗りたいバスの番号があるか確認して乗る。
…一応507番あるね。でも時刻表とか一切ないね。ただ待つだけだね。
待つこと10分、来た!
乗るざんす。
行き先を告げてお金を払うざんす。
このバスはエアコンが効いていて涼しいざますね。バス、ちょろいざます。
今日の旅は楽しいものになりそうざます!
…ところが。「南バスターミナル」に到着してからわたしは地獄を見ました。バスターミナルでは人に聞きながら「ワット・パイロンウア」に行くバスを探しました。バスはすぐ見つかりました。バス前のベンチで裸足であぐらをかいている運転手らしき男の人に「乗って待ってろ、50バーツだ」と言われたので乗り込みます。
こんなバス。
エアコンなし。ボロい。前後のドアは常に開けっ放し。このバスで行くのか…確か100キロくらい離れてるんだけどな…と思いつつも乗車。
前提として、タイは平均気温30度を超えます。日中は陽射しも強く、10分も歩いたら汗ダラダラ、30分歩いたら熱中症というレベルで熱いです。
そんな中、乗車して待てども待てども発車しない。どうやらある程度の人数が乗り込むまで発車しないもよう。結局1時間半くらい待ちました。すでに軽い熱中症です。。エアコンの無いバスの中ってこんなにも苦しいのか。。っていうか1時間半も待たせるなら近くのカフェに行ってるからそう言ってくれよ。。まあそれは無理なんだけどね。
待つこと1時間半。やっと走り出すと、今度はエンジンのボロさが際立ちます。揺れもひどい。車酔いってこうやってなるんだなぁと感じ入るレベルで揺れました。5分で降りたくなりました。しかし、ポケットにしのばせていた酔い止めを飲んで、なんとしても目的地に向かうことに腹を決めました。水をたくさん飲んで塩も携帯していたので熱中症も大丈夫でした。
車内。
走り始めると風が髪や顔を打ち付けます。確かに風だから涼しいんですが、乾いた風に顔を打ち付けられるので、けして快適とは言えません。。エアコンじゃない風ってこんなにつらいんだ…とエアコン無しのバスのきつさを体感しました。30分とかなら大丈夫だと思う。だけど今回は2時間のバスの旅。。エアコンなしのバスで2時間は正直きつい。猛者はこれで12時間とか旅するらしいけど、わたしは2時間で精いっぱい。
ワット・パイロンウアで下車したのはわたし一人。ただ、ここは一応観光地らしく、到着する2分くらい前からバスの中は寺院っぽい音楽がガンガン流れました。そしてバスの乗務員の方が「ワット・パーイ! ワット・パーイ!」とわたしに向かって叫んでくれます。「前の方に来い」と呼ばれたので行くと、タイ語で「あそこに入口があって、そこからまっすぐ歩け」と教えてくれます。すごく親切でした。観光地っぽい親切さっていうより、その人個人の親切さって感じ。バスはきつかったけど、こういう人に触れたい気持ちがあったから、大満足でした。
■ワット・パイロンウア見学
ここからは写真をどんどん貼っていきます。気分が悪くなった方はすぐブラウザバックしてください。地獄寺と呼ばれるだけあって、本当に地獄を模しています。地獄ってこんな感じなのかなと思わせるのに十分です。
地獄の鬼は、ヒトの目や口(特に歯)に暴力を加えている様子が多いです。痛みの強い場所を選んで苦しませているのですね。
暴力を受けているヒト以外に、すでにあらゆる暴力を受け終えて力なくそこにいるヒトの姿もあり、生々しいです。
女性も罰を受けます。鼻をそぎ落したり口や目を責められている様子が多いです。
鬼と組み合っているだけでなく、はらわたが飛び出してしまっているヒトが集団でたたずんでいる場所もあります。
よく見ると顔にムカデが張り付いています。口の中に熱い棒を入れられているのでしょうか。相当苦しそうです。そして鬼の体格の良さが、かなわない強さをあらわしています。
やめてくれ…と抵抗しても鬼は特に「顔」への暴力を好むようです。
振り下ろす小野…じゃなくて斧はどこを狙っているのでしょう。
鬼と組み合っているヒトも怖いんだけど、地獄でただたたずんでいるヒトも結構怖い。血が出てしまっていたり、性器がもろに出ていたり、またその体型が恐怖で痩せこけてしまっているところなど、とにかく怖い。よく見ると眼球が飛び出しているものや、奇形になってしまっているものもあります。
このあたりが激しめでしょうか。
…このくらいにしておきましょうか。。まだあと100枚近くあるんですけど、これで充分伝わりましたよね。。
この日はとても暑くて、奥の市場を回って、屋台で大きなカフェラテ(その場でコーヒー落としてミルクと甘みを好みに応じてつけてくれるスターバックスみたいなお店)買って飲みました。こんな場所とはいえ、寺院なので市場の人も屋台の人もとても親切でした。ただし英語はまったく通じませんでした。
タイのローカル感あふれる場所でした。30分くらい、カフェラテ飲んで体を冷やしていました。
これらの像のほかにも、大仏さまがいたのでお参りして、少しウロウロして帰りました。帰りは、通りに出たらちょうどバスが来たので大声で停めてそのまま乗車。バンコクの南バスターミナルまで帰りました。
■菊門に地獄が…
1分も待たずにバスに乗れてラッキー! と思っていました。しかし、帰りのバスはさらなる地獄が待っていました…。
まず、暑さでかなりやられていたので、バス酔いがすぐに来てしまいました。。すぐ気持ち悪くなってしまいます。。もちろんバスにはエアコンなし、揺れもすごいです。しかし、一度バスを降りたところで次に来るのもおなじバス。耐えることにしました。
…車酔いと暑さ、体力の消耗に加え、アレが来ました。そう…便意です。
黄色信号を通り越して赤信号レベルの痛み。ただし、タイで経験した腹痛はどれも「一度トイレに行ってしまえばすっきりする」レベルの腹痛です。気持ち悪くなったりとか熱が出たりとかはないです。辛いものと冷たいもののとりすぎで一時的にお腹を下してるだけって感じです。(カフェラテ飲んだ後が多いから、もしかしたら牛乳がダメなのかも)
このバスは、一度降りてしまったら次のバスが何時に来るかわかりません。運よく乗れたバス、絶対降りたくありません。わたしは決意を決めました。
iPhoneにイヤホンを差し込み、「いきものがかり」の「うるわしきひと」をエンドレスリピートで聴き続けることにしました。この曲好きなんですよ。
この曲を一緒に歌いながらバスの中でご機嫌に過ごす作戦です。曲中に便意を思い出させる歌詞も無いし。
1曲リピートで5回くらい聴きました。歌詞も暗記するレベル。窓の外に目をやると、バンコクの市街地に差し掛かっていました。脂汗をかきはじめていますが、まだ菊門にこめる力は抜けていません。あきらめたらそこで試合終了です、あと少しです。
10分後、大きな渋滞も無く、バスはバスターミナルへ着きました。わたしは速攻で目の前のショッピングセンターに駆け込みます。(バスターミナルのトイレは有料トイレなので)
幸いトイレは並んでもおらず、ゆっくり使えそうでした。便座に腰をおろします。刹那、せきとめられていたダムが決壊するかのごとく怒涛の排便がおこりました。久しぶりのエクスタシーです。排便によるエクスタシーはなぜこうも余韻が残るのでしょうか。すぐに賢者タイムに入ってしまう通常のイキと違って、菊門のよろこびがいつまでも幸福のファンファーレを鳴らし、しあわせの脳内物質で視界はオレンジやピンクのあわい色に包まれるのです。薄く目を閉じ、備え付けの水もしくはティッシュで幸福な菊門の後始末をしようと試みます。
…ない。
お水を汲むひしゃくも、お水も、ティッシュも何もない。(タイではお水があって、それでお尻を洗うのが一般的です)
お尻が拭けない。
どうしよう。リュックの中には余分なものは入ってない。「地球の歩き方」を1ページ破ってお尻を拭くことも考えましたが、紙はさすがにいやです。せめて布。
わたしは、右の靴下を脱ぎました。そして、靴下でお尻を拭いたとです。靴下はビニル袋に入れてから捨てました。
しばらくトイレでじっとしていると、第二波がやってきたので、もう一度用を足し、今度は左の靴下で拭いてトイレを出ました。エクスタシーの余韻は紙がないショックによって打ち消され、後には虚しさだけが残りました。
これからタイ始め東南アジア諸国へ行かれる方は、カバンに必ずティッシュを入れておかれることをおすすめします。
以上、ワット・パイロンウアの感想とアイスカフェラテの感想でした!
明日からは通常更新に戻ります。
それじゃあ、また明日!
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