こんにちは、かんどーです。
先日、仕事で夜遅くなった日がありまして。クライアント様の車で駅まで送ってもらいました。
車は夜道を順調に進み、車内はおだやかな会話が交わされていました。仕事終わりの健全な解放感、接客とは違うプライベートモードの笑顔。
車は駅に続く細い道に入りました。その道は、いわゆるネオン街。夜のお店がたくさんある小道でした。
「あっ、立ちションしてる…」
車を運転しているクライアント様が言いました。えっ、と思い小道を凝視すると……確かに、黒いニット帽にダボダボのパンツを履いた男が一人、電信柱に向かって立ちションをしています。(犬ならわかるのですが、なぜ人間も電信柱をめがけて立ちションするのでしょうか…?)
その立ちション、尿の量や勢いもハンパないのですが、男の表情がすごいのです。
どんどん出てくる尿をうれしそうに覗き込み、口元は明らかに笑っています。「まだ出る! まだ出る!」という誇らしさと子どもの心が合わさった笑いです。
男はわたしたちの車に気づきました。
あ、よけるかな、と思ったら、なんと男は電信柱から離れ、道の真ん中へ踊り出ました! そして、両手で自分の「棒」を支えるように持ったまま、道の真ん中を中心にして、反復横飛びのように踊り出したのです!
あ、よけるかな、と思ったら、なんと男は電信柱から離れ、道の真ん中へ踊り出ました! そして、両手で自分の「棒」を支えるように持ったまま、道の真ん中を中心にして、反復横飛びのように踊り出したのです!
顔はもちろん満面の笑顔です。わたしたちの車に向かって精一杯の笑顔です。尿はまだ出ています。そして男が道をふさいでいるので、車は進めません。わたしたちは男の観客になるしかありませんでした。
時間にして約10秒くらいでしょうか…。狭い小道を、男が尿を出しながら反復横飛びをしている。右へ左へ行ったり来たり……これ、シュールすぎる…!
※もちろん棒は見えています
※もちろん棒は見えています
クライアント様は車を停めたまま、つぶやきました。
「ヤバいね…」
「ヤバいですね…」
「見えちゃってるし…」
「見えてますね…」
こんな会話をしているうちに、男は道の真ん中で最後のひとしずくを出し終えたようでした。小道の端へ戻り、棒をお尻ごとふりふりして、しずくを落としています。
「出終わったみたいだね…行こう」
クライアント様は静かに車を動かし、男のいる場所から駅へ出ました。ロータリーで車から降ろしてもらいました。お疲れさまでしたの挨拶をした後、次の言葉がうまく出てきませんでした。ただただ、伏し目がちにウン、と頷いて、お互いの帰路につきました。
立ちションしながら踊る男が目に焼き付いて離れない…というお話でした。
それじゃあ、また明日!
☆今日の過去記事☆