こんにちは。かんどーです。
弱音なんて吐かずに書くべきかとも思ったけど、この過程も書き残しておきたいので記事にします。
今、本の原稿を書いているのですが、「本の」とか「原稿」と言われただけでビクっとしてしまうくらい、自分の中でこれが「こわいもの」に育ちつつあります。
今まで、小説を書いたことはありませんでした。ケータイ小説は書いたことがありました。はてなでブログを書くようになってから、一人称形式の小説をちょっと書くようになったくらいです。
本を書こうと思ったとき、正直最初は「できるできる!」って思ってました。だってブログで毎日2千~5千字くらい書いているし、一日で5千字ってけして無理じゃないペースだって思ったからです。一日休みがあれば一万字はいける…そんなふうに思っていたんです。
これが甘かった。
書き始めて、ノッてくると確かに文字数的にはそのくらい行く。しかし翌日と翌々日はその推敲作業でつぶれてしまう。結果として、3日で5千字が限度となってしまう。
しかも、せっかくある程度のところまで書き進めても、
「である調で書きなおそう」
「もっと風景描写を入れて雰囲気を出そう」
「そもそも物語のスタートはこの地点にして思い出語り風にした方がよくないか?」
となり、結局書き直すことになってしまう。
この悩みを、実際に本を出したことがある人と、小説を書いている人にぶつけたところ
「そう考えたことはないなあ」
「立ち止まらずに書き上げてみてはどうか」
という答えをくれたのだけど、どうしてもうまくいかない。
場面一つにしたって、物語のスポットを主人公に当てたい、スポットライトを当てたいと思っているのに、相手の男にばかりスポットライトを当ててしまうダメな照明係みたいな描写しかできない。つらい。
ブログで毎日文章を書いていれば書けると思った。甘かった。めちゃくちゃ甘かった。世の中は「書ける人」と「書けない人」に分かれるんじゃないかと思って、書けない側の断崖絶壁に立たされている気持ちになった。
毎日、毎晩だ。
全然進まない。
それでも、その断崖絶壁からまた飛ぶ。書く。書き直す。翌日もまたおなじ。書く。書き直す。断崖絶壁に立つ。飛ぶ。深淵がひとをバカにする目でこっちを見ている。
「おまえ、ブログはすらすら書けるのに、本となると気負っちゃって書けないのな」
悔しい。
でも書いたらすっきりした。やる。