接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

【閲覧注意】明治大学の博物館で拷問と死刑の歴史を見てきた

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こんにちは。グロ耐性強めのかんどーです。


いや、もともとそんな強くなかったんですよ。人が吐いてるところとか今でもダメだし。拷問シーンとか直視できなかったし。


…しかしここ1年くらい、海外一人旅に出るようになったり、「拷問の歴史」という本を読むようになったり、我ながらグロ耐性がかなり強くなりました。レベルで言うと、エロゲーの茶色モザイク全部取ってプレイできるようになったレベルです。


小説もちょっと刺激強めの作品が好みになってきました。それまでは読後感がさわやかだったり泣けるものが好きだったんですけど、今はイヤーな気分で終わる作品が好きです。おい作者どうしてこうなるんだよ、くらいイヤーな感じだとニヤニヤしてラストを読み返します。ふふ。




さて、日常生活に刺激って必要です。それで、御茶ノ水にある明治大学へ行ってきました。お目当ては「博物館」です。入場無料の常設展で、「商品部門」「刑事部門」「考古部門」の3つに分かれています。

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実はここ、拷問器具とか処刑の道具とかが展示されているとのこと。前回の虫オフ会で齋藤さんが話しているのを小耳にはさんだので、思い切って行ってきました。


詳しくはこちらを。

www.meiji.ac.jp



当日訪れたわたしに、入り口の方がくわしく説明をしてくださいました。「刑事部門」に興味があることを伝えると、見る順番から歴史についての簡単な解説、どうして展示しているのかを学術的な雰囲気で伝えてくださいました。

この方のおかげで一気に博物館の世界に入り込めました。




注:ここからは拷問器具が出てきます。実際の死体や血は出てきませんが、道具だけでも充分に破壊力があります。耐性のない方はブラウザバックをお願いします。また、拷問の内容について細かく解説を書いてしまいますので、読んでいて気分が悪くなりそうな方もブラウザバック願います。

人を殺すための道具として名高い「鉄の処女(アイアン・メイデン)」も登場します。ブキミです。





「商品部門」は、いわゆる商科の研究の一環。伝統工芸品などを展示しています。陶器や漆器の伝統工芸品で、そこそこいいものが並べられていた。蚕の繭もありました。ここは誰が見ても気分が悪くなることはないでしょう。


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そして今回わたしのお目当ては「刑事部門」です。明治大学は法科があるので、法律の歴史の一環として、江戸時代の刑罰、拷問、処刑について学ぶのです。その部分を切り取って展示してあります。無料でこんなに見られるのかと驚くほどに貴重なものが展示されていますよ。


こういう歴史を語る説明書きもひとつひとつ舐めるように読んでいきます。時代背景を思い浮かべながら見るのが博物館を楽しむコツです。

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…放火は江戸時代から重罪とされていたようです。安易に火を放ってはいけないのですね。特に昔は一軒火がつくと燃え広がるのも早かったでしょうから、放火は本当にこわいです。人々の心の中でも、今より重罪という認識だったことがうかがえます。

このほかにも、解説文はたくさん展示されていました。江戸時代の法律は「律」とされており、これを将軍をトップとした組織できっちり守らせるやり方だったようです。


犯罪が起こる→捕り物→自白(自白しない場合は拷問)→処罰(軽い罰から重い罰まで)


この時代はカメラなども無いため、本人の自白が何より重要だった。だから拷問が必要であったと記されていました。罪のない人でも拷問にかけられ、無実の罪を自白してしまうことも想像に容易い、キツイ世界が広がっていました。


まずは捕り物。罪人を捕まえる道具が展示されています。
いわゆる、さすまたなどです。

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アップで見ると結構な破壊力。

 

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こうして捕まえた罪人を拷問にかけます。シンプルな石抱きの刑ですが、罪人はとがった石の上に座らされています。石の重みがある一定以上になると骨が砕けてしまうそうです。

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これだけでなく、吊るす拷問もあったようです。
両腕をねじりあげてこの器具に固定し、キリキリと持ち上げていくわけです。不安定な状態で腕に負荷がかかり、相当にきつい状態であったと想像されます。

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ショーケースの中には、拷問の様子が絵をまじえてわかりやすく書かれています。漢字などは昔のものなので読みにくいですが、意味はわかります。

こうして拷問をして、自白が得られたら罪人として裁きを受けます。

軽い刑の場合、それこそ自宅監禁のような処罰で終わることもあります。棒で50回たたく、100回たたく、というそれで終わりという処罰もあります。しかし一定以上の罪を犯したものは入墨を入れられました。地域によって入墨の色や形が違っており、罪を重ねると入墨だらけになり、自分の体が前科を物語ってしまうわけです。

日本でタトゥーが忌み嫌われるのはこういうところからきているのでしょう。

ちなみに海外でも罪人の顔にAと焼き印を入れたり(女性の場合は顔ではなく胸に入れるそうです)、体への刻印は文化としてあるのです。これは一生消えないものを入れるという恐怖、見せしめの意味も強いようですね。


話がそれてしまいましたが、重い刑の場合は、磔(はりつけ)にされて殺されます。放火犯は火あぶりにされます。そしてそれらの刑はみな、見世物としての要素も含むのです。当時の人々にとって、周囲の人に顔を見られながら罪人として殺されることは、何よりの恥辱だったのです。罪が重くなるにつれて、この恥辱の度合いも上がっていくのが興味深かったです。

そして、なによりの重罪は「主を殺すこと」だったとされています。自分の主を殺すと、看板に罪状を書かれ、木箱に入れられて、その穴から顔だけを出して二日間さらし者にされます。通りすがる人々から石を投げられても、されるがままです。(悪質ないたずら防止のため、見張りを付けるようにしたと記されていました)

この刑は「鋸引きの刑」という名前ですが、実際に鋸は引きません。鋸が置かれた木箱の器具で2日間顔だけ出した状態で晒され、次の日は罪人の住居や職場の近くを馬で引き回しされます。そして磔にされて処刑されます。


この部分は写真を貼るとかなりグロくなりますので、見たい方は博物館へどうぞ。。。



ここから展示は一気に死刑を俯瞰して見つめさせます。日本で採用されている「絞首刑」も、最初は柱に固定して後ろからひもで首を絞め、重りをぶら下げて徐々に首を絞めていく…という苦しいものでした。しかしあまりに人道的でない、ということで現在の、階段を昇って行って床が抜けるタイプの「確実に死ねる」絞首刑へと変わっていったのです。

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海外の死刑についても触れます。フランスで死刑と言えば「ギロチン」ですよね。これも展示があります。わたしが個人的に調べたのですが、この刃は何度か首を切るとダメになってしまうようで、頻繁な交換が必要だったそうです。

また、確実に切るためには力の方向と刃の方向が大事で、当初まっすぐだったり円を描いていた刃が斜めになったのは、一撃で首をはねるため(苦しみを与えないため)の人道的な開発だったのです。


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そして、この展示場の一番の見どころはやはり、アイアン・メイデンではないでしょうか。

鉄の処女、アイアン・メイデン。まずはご覧ください。

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大きさは、人一人入れる大きさです。


この中に閉じ込められると、防音効果が高く、叫んでも声は小さくしか聞こえないという文献を読みました。つまり、閉じ込めるだけでも恐ろしさ、恥辱を味わわせることが可能であったのです。

しかし、展示されているアイアンメイデンは、中に無数の針があり、これに入れることで人を殺すようなものに仕上がっています。



これには諸説あります。


実際にこの中に若い女性を入れて殺し、生き血を浴びた恐ろしい女の話だとか。そしてもう一つは、そもそも針などついておらず、閉じ込めて怖がらせる、禁固刑のようなものであったという説。


歴史を紐解くのはこんなにも面白い。歴史が苦手なわたしですが、興味のあるものから入っていけば歴史は、こんなにも面白い。


アイアンメイデンのアップ。ただの鉄の塊だとわかっていても、どうしても吸い寄せられてしまう。

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「考古部門」には、貝塚や古墳、埴輪の展示がありました。これも見応えがありました。




…この展示、さっと見れば10分で終わるのですが、わたしは1時間くらい見てました。全部の説明文も読んだし。そのあとミュージアムショップで「拷問具」の本を1時間くらい眺めていました。



そして思いました。


闇金ウシジマくんとか、カイジとか、ああいうアウトローな漫画を描いている作者は間違いなく、世界の拷問研究してるなと。いくつかつながったんですよ。小道具として登場する拷問の道具が、やけにホンモノっぽいと思ったら、歴史上存在しているものだったり。

今回わたしも拷問について詳しく知ることができて本当に良かった。実り多き一日となりました。




…これだけではあれなので、少しだけ神保町おさんぽ日記も書いておきますね。お口直しにどうぞ。


このあと、御茶ノ水から神保町へ移動しました。古書店が立ち並ぶ神保町は、ご飯も美味しいしコーヒーも美味しいし、何をしていても楽しい街です。

ご飯っていう気分じゃなかったので、とりあえずコーヒー飲もうと思いまして。一番好きな「茶房 神田ぶらじる」の前まで行きました。

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ここのコーヒーは濃くて美味しい。


…でも、今日はもうちょっと明るいお店に入りたい気分。それでこちらへ。

紅茶専門店「TAKANO」さんです。地下にありますが明るくてベーカリー風の雰囲気。接客は丁寧ですが距離感取った接客です。お客さんもそれをわかってて来る感じ。

紅茶の味は確かです。セイロンティーがおいしいけど、何飲んでも基本美味しい。夏の暑い日にアイスティー飲んでもため息出るほど美味しかった。

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ランチタイムは軽食も出ます。紅茶と軽食で850円くらいなので近隣のオフィスの方々も利用していました。個人的にはここのスコーンがおすすめです。クロテッドクリームという本格的なイギリスのスコーンの食べ方で出してくれるのです。

店内は写真撮れる雰囲気じゃないので、文字だけでスマソ。



ここで少し休んで、持って行った本を読んで1時間くらい過ごしました。



それから神保町散策。

…なんか変なのがいた。

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神保町行ったらほんとは、

・ボンディ
・エチオピア
・共栄堂

あたりのカレーでも食べて帰りたかったんだけど、この日は食事の予定があったので今回はお茶だけに。


またゆっくり神保町でカレー食べてコーヒー飲んで、ゆっくり本読んで過ごしたいなぁ。


最後の方、お題に絡んでるよね。参加しちゃえ!

今週のお題「好きな街」



長くなりましたが、明治大学の博物館でアイアンメイデンとご対面したお話でした!

それじゃあ、また明日!


☆今日の過去記事☆

 

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3.11という日本にとって重大な日であることを忘れたわけではありません。

自宅で思いを巡らせ、会社でも災害時の対応、対策について再度確認しあいました。そして、ブログはいつも通りの更新をしようと思い至りました。

マイペースですみません。。それじゃあ、また!