こんにちは、かんどーです。
わたしはよく「接客のつらさを乗り越えた」や「コンプレックスを克服した」という、自身が一歩前へ進めたことをブログに書いています。
それについて、ひとり夜道を歩いていて気付いたことがありました。
わたしは「接客のつらさを乗り越えた」と書いている時点では、まだ完全に乗り越えてはいなかったということです。たしかに、ある日の接客で重めのクレーム対応をして、顔に出さずに乗り切りました。
でも、その時点ではまだやっぱりつらかったし、傷口から血が流れていないだけで、憎しみの感情を向けられた生身の心が、ボディブローを受けたあとのようにズキズキと痛みました。その日の夜は、正直に言うと食事も摂っていなかった。だけど、人前で自分の弱さを出さなかったのだから、今日はひとつ乗り越えたんだ…そんな気持ちでブログ記事の元記事を書いていました。(いつの出来事かわからないように、接客ネタは最低2ヶ月以上寝かせてからアップしています。)
痛む心で記事を書いていると、理想の「クレームの受け流し方」が自分なりに見えてきました。今日わたしは真正面から受け止めてしまったけれど、上手に受け流すこともできるよなぁと思いました。そして「受け流し接客」をしている自分を思い浮かべて、何度もイメージトレーニングをしました。少しノリが軽めで、接客では「多分(確か)~と思います」等のあいまいな表現をせず、しっかり知識をつけてはきはきと話すこと。自分が間違っていない、悪いことをしていないときには、とっさに謝るのではなく状況把握に力を入れること。最後は人と人であり、どこで分かり合えるかの見極めを常に冷静な自分が行うこと…などが思いつき、すぐに実践に移しました。
結果は明白でした。
自分がイメージした「接客のつらさを乗り越えた自分」は、想像以上によく動いてくれました。怒りの感情が目の前にあっても、一呼吸置いて「乗り越えた自分」を表に引っ張ってくる。落ち着いて対応する。うまくいったら自分をほめる。
そんなサイクルができ、本当にクレーム対応で心が痛みにくくなっていきました。(完全に痛まないわけではありません)
ちょっとずるいかもしれないのですが、先回りして「○○を乗り越えた」と言い切って文章を書いてみるのは有効です。ただし、その文章はまず自分のために書いて寝かせておく。そして本当に自分がそれを乗り越えたら、ブログで公開するなり研修で話すなり、どんどん広めていけばいいのです。
言葉の力は意外と大きいです。
乗り越えた自分を想像すると、乗り越え方が見えてきます。(どうしても見えない場合は対象を遠ざけることを考えるのも一つの手です)壁にぶちあたって、どうしても乗り越えたい場合、乗り越えた! と言い切ってしまってそれを言語化すると、ひょいっと乗り越えられたりします。
…ここからはブログ論的な話になりますが、わたしは、書くことで随分自分を前に進めてきたんだなぁと思いました。ブログを書き始めた頃は、仕事で行き詰まり、海外へ行くチケットを取り、行けば何か変わるかな、何も変わらないようなら帰国せずにいっそ…なんて考えていた時期でした。
それが、身近な壁をひとつひとつ乗り越えていくことで、どんどん前に進んでいきました。(接客の記事は2013年に書いています。このころから実はブログ効果があったのかも)
思考は現実化する、という名言がありますが、思考も嗜好も書いてみることでどんどん現実になっていきます。虫を食べることなんて、最初に記事を書いたときは冗談半分、気持ちをそのまま言葉にしただけだったのですが、この記事をfacebookにたまたまアップしたところ、元「たま」の石川さんがコメントをつけてくれました。
「タイのチェンマイでは学校帰りの女子学生が虫買って食べてます。スナック感覚」
奇しくもわたしはチェンマイへ行く直前。タイミングがばっちり合って、チェンマイ旅行は「人生初の昆虫食旅行」になりました。まあ屋台で虫買って食べただけなんだけど。
そんな引き寄せの魔力が、あらゆるところで起こり、たくさんの奇跡が起こり、何気ない日常を文章にするとちいさなドラマになりました。
人ってみんな同じ方向に向かって歩いていても、みんな違うことを考えているものだから、考えを文章にして発表してくれると、読んでいておもしろい。きっと誰かにとって面白いだろう…と過去や今の日常を切り取って書き続けています。
推敲や文章校正はやめました。(いや、やめるなって話なんですが)ダイレクトに書ける場所がひとつくらいあったっていいじゃないかと思ったのです。
たまにネタ切れ起こしてつまらないことも書きますが、わたしのブログはわたし自身に向けた応援歌であり、奇跡を起こす魔法です。人生はずいぶん楽しくなるものだと実感しています。
話を戻すと、「○○を乗り越えた」と書くことによって、それがきっかけになって自分を変えることができることを実感した…というお話でした。
それじゃあ、また明日!
☆今日の過去記事☆