ゆきぼう(id:potatostudio)さんがしばらくブログをお休みするとのことだ。
ゆきぼうさんは、サッカーとゲームをこよなく愛し、そして愛娘さんの愛らしい成長ぶりをたまに語ってくれる。ゆきぼうさんは、育児が大変だとかそういうことをあまり言わない。大変なこともあるのだろうけど、何より娘がかわいい、とそんなふうに言う。
もともとわたしは、ブログで誰かと交流することなど想像していなかった。通りすがりに「やあ!」と軽く挨拶することはあっても、特定のだれかと仲良くしたり、人間関係を築いたりすることなどないものだと思い込んでいた。
わたしは2013年にはてなアカウントを取ってから、ずっと一人でブログを書いてきた。たまに検索で「接客 つらい」というキーワードで来訪してくれる方がコメントを残してくれる。それに答えることがあるくらいで、それ以上でもそれ以下でもないと思っていた。
2015年5月、何を血迷ったか、ブログを毎日更新しようと勝手に思い立った。何に影響されたのかいまだにわからない。毎日書いてみようと、無謀な挑戦が始まった。最初のうちは、行動しないとネタがないので、とにかく行動したらブログを書いた。バラ園へ行きましたとか、タイ旅行行きましたとか、とにかく書いた。自宅へ戻って仕事だけしていると、はっきり言ってネタがない。そんなときは、接客ネタを書いた。
そのどんな記事にも、毎日何かしらコメントをつけてくれる人がいた。それが、ゆきぼうさんだ。
猫のアイコンが何かぽそっと言って帰るたび、わたしは「ぶち猫さん、また庭先に遊びに来た(笑)」みたいな楽しい気持ちになって、ネタはないけど明日も何か書くか…という気持ちになった。
毎日更新に、毎日庭先にくる猫。最初はそんな意識だった。
ゆきぼうさんが、人気ブロガーだと知ったとき、背中を変な汗がつたったのは言うまでもない。ある日、はてなのトップページを開いたら、yukibouなんとかというブログが載っていて。次の日も、また翌週も載っていて。この人面白いなーと思って「ゆきぼう」という名前の横にあるidというのを見てびっくりした。この人、あの猫じゃないか…猫はゆきぼうであり、id:potatostudioであったのだ。
そうか、id。
そのうちidコールという機能を知り、早速記事の中でやっぱりゆきぼうさんに意味なくコールをしてみた。(今考えると恐ろしい…)ゆきぼうさんは、「記事中でコールして書かなくて大丈夫ですよ!」と書いてくれた。きっと違うレスポンスの仕方があるのだろう。
調べてみると、ブクマ、スター、ブクマにもスターがつけられる。コメント欄は別で設置してあることがわかった。レスポンスにも流儀があることがわかった。言及というのもそのとき知った。
わたしは面白いブログに「面白かったです」とブコメを残し始めた。
毎日更新、仕事、ブログを読む、ニュースを読む、それらの生活の中から、一番書きたいネタをブログ記事にする。そしてやっぱり、猫は庭先に毎朝来てくれるのだった。
いつからかわたしは、いつか公開しようと思って猫さんへの感謝の手紙を書き始めた。心が折れそうなとき、うまくいかないとき、いつも一番に励ましてくれた猫さんへの手紙だ。
とても不思議な感覚だ。
いろんな人の軒先に行っているであろう猫さんが、とりあえず今日も顔を見せてくれるとうれしいのだ。きまぐれな猫さんに、何をしてあげたら喜んでもらえるだろうか。
わたしはとりあえず猫さんへの感謝は胸に秘めたまま、毎日更新をひたすら続けた。わたしが何か書くと、猫さんはそれについての自分の話を少しずつ開示してくれる。猫さんがかつて海外旅行したときの話も聞けたし、猫さんの奥さんが英会話教室で英語を勉強し、海外でその力を発揮したかっこいいエピソードも知ることができた。
娘さんが生まれて、いろいろ大変だけど最高にかわいい! という記事を読んでいるときから、猫はおとうさん猫に変わった。おとうさん猫は、いろんな役割を果たしながら、たくさんの話をブログに書いた。深すぎてついていけないこともあったけど、たまたまプレイしたことのあるゲームの話だと、おー懐かしい! と首を突っ込んだ。R-TYPEなんて、猫さんと話さなければ二度と思い出さなかったかもしれない(笑)
この場を借りて言うと、わたしは格闘ゲームだと、サイキックフォースというゲームを一番たくさんやったと思う。エミリオだっけ、堕天使のキャラを使ってた。高校時代、学校帰りにゲーセンでサイキックフォースをやって帰るのが楽しみだった。
サウンドノベルやRPGもたくさんやった。サガシリーズが一番好きだな。ゲームボーイ版の聖剣伝説クリアしてそのラストにボロ泣きし、サガシリーズもプレイして、そこからスーファミまでずっとゲームのとりこだった。しかし、プレイステーションあたりから、あまりやらなくなってしまった。理由はよくわからない。自分がビッチ化したころだったからかもしれない。
ああ、長くなってしまった。
ゆきぼうさん、今までたくさんいろんなことを教えてくれてありがとう。一人じゃここまで歩けなかった。ツイッターで、小野さんとかヨウさん、たくさんの人と話すようになった。年末はすごい人数で飯テロやったり、なんか楽しかった。
わたしがゆきぼうさんに感じているのは、知性と守備範囲の広さ、弱さを知っている人特有の優しさだ。
最近わたしは、ものすごく落ち込んだらもう、無理して這い上がらなくていいって思ってる。もう、そう割り切ってしまっている。落ち込んでも這い上がって…そのたびに強くなるっていう神話はもうなぞれない。神話の通りに行動できるほどに若くないと認めてしまった。
今度つらくなったら、またいったん手放そうって思ってる。
全部手放してしまったほうが、結果的に早く全部取り戻せるということもわかった。あとのこと、先のことを考えすぎるとつらくなるばかりだ。全部リセットして、携帯もオールリセットしちゃおうって思う。(まあ、オールリセットしてもデータ復元方法知ってるから後で戻せるんだが)
この記事を投下するのが、いいことなのかよくわからない。
だから深夜にひっそりと投稿する。
ゆきぼうさんに読まれないようにこっそりと。
またいつでもいい、元気になったら庭先にチョイと顔を出してほしいと願いながら。