接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

はしごたんと、わたし

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はしごたんと、わたし。


覚えているかな。はしごたんがわたしを認知してくれたのは、この記事のあたりなんだよ。

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「ウェーイ系」と揶揄されつつも楽しくブログをやっている集団の中の一人として、わたしを認知している一文があった。当時は「接客業の人」とわたしのことを書いている。あれからずいぶん時間が流れたね。

 


わたしは、はしごたんをイメージするとき、川で流される小動物をイメージする。川は、時の流れで、小動物は、はしごたんだ。

小動物は、小さな段ボールの箱舟で、下流へと流されていく。しかし目は死んでいない。どこかの岩にひっかかって、そこからまた上ろう、いや、まず木の枝を拾ってオールにして…と生きる力に満ちた目だ。そうやってあがいたあと、小動物はふと気づく。「このまま流されちまっても、別にいいんじゃないか…死ぬことはあんめえ…」小動物は、流れに逆らおうとするのか、身を任せるのか、自問自答しているように見える。


はしごたんは、生粋の文章書きだ。


暗い記事ばかりが目立つかもしれないが、この記事の躍動感を感じてほしい。

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この記事の見どころは、大きく5つある。


・センスのいいタイトルのつけ方
・実際に起きた出来事をリアルに描写する書き方
・人間の持つ肉欲の描き方
・セックスをした直後、女としての自分と物書きとしての自分を俯瞰する不思議な感覚←ここ最高!!!
・「その瞬間は永遠でした」と言い切れる生きた人間の言葉


ブログとして最高峰にある果実を、はしごたんはすでにもぎ取り、飲み下してしまっている。

 

…丸飲みしたから味がわからないのか、本人はその自覚がない。わたしはまだ果実に手が届かない。それなのに、もうここから逃げようとしている。逃げたい自分を必死におさえて、なんとか踏みとどまる弱虫だ。弱虫ペダルだ。(大事なことなので二度言いました)


はしごたんは電子書籍を出し(そして出した後もいろいろ揉めて←このあたりが最高にロック)、わたしも電子書籍を出した。お互い読みあってレビューを書いた。どっちが売れたとか、はしごたんはすごくこだわった。


はしごたんは、アクセス、読者になる(読者、と言わずこう言うところが可愛い)、ブクマ数をとても気にしているようだった。わたしは都合のいいときは気にして、都合が悪くなると気にしないでいられる身勝手な人間ので、どんなときも繊細にそこへ意識を向けていられるはしごたんとは違う。



その後、はしごたんとわたしはツイッター上で一応つながった。なんとなく数か月が過ぎたころ、はしごたんがこんな記事を書いた。

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この時はもうゲスベッキー騒動()が起こっていたけど、はしごたんは一貫して「煙が上がれば俺は見にいくよ」というスタンスを崩さず、電柱の影から一連の騒動を眺め、頃合いをみてリングに上がってきた。リングに上がるはしごたんは、火に油を注いだ気もしたけど、わたしはこの騒動にはしごたんが入ってきたことで、一抹の安心をおぼえていた。


女の敵は女だが、女の味方もまた、女だからだ。


はしごたんは、顔中血だらけになるまで殴られても、噛みつくことをやめない。みんなそれを知っているから彼女が怖いのだ。実際にリングに上がるという行為を通じて、わたしにははしごたんの思いや行動の理由が少しずつわかってきた。


そうしているうちに、某S氏とはしごたんが「会う」という流れになった。その顛末を、はしごたんが記事にしている。


この記事もタイトルの引きがすごい。(内容はもっとすごいんだ…)

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その後、S氏とわたしの関係がこじれたとき、わたしの鍵垢ツイッターの内容を誰かがS氏に漏らしていると感じた。あるときS氏に問うと「はしごたんだ」と返ってきた。わたしは「あ、そう」と言ってはしごたんをブロックした。当事者じゃないのに、ここまで入ってこなくていいよ…そんな気持ちも当時はあった。(我ながらわたし、いやな女だな)


密偵騒動も一幕終わって、わたしは彼女へのブロックを解除し、また友達に戻った。はしごたんの出没時間も、このころになるとわかっていた。朝、目を覚ますと西の方ではしごたんがあくびをしているのを感じた。はしごたんはこれから眠るのだと思った。猫みたいなはしごたんが、ふらふらとベッドにもぐりこむ姿を想像して、かわいいと思った。今はもう、朝型の生活をしているみたい。


このころわたしたちは、DMでちょっと長く話をした。いろんな話をした。

その話の内容から、はしごたんはわたしとS氏の関係の終わりの理由を分析して記事を打った。

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この記事を読んだとき、わたしは「やっぱり女の味方は女なのかな…」とぼんやり思った。はしごたんがいなかったら、わたしは自分の思っていることを言語化することすらできなかったのかもしれない。付き合う友達は重要だ。はしごたんと付き合うと、どんどん自分の気持ちに名前がついていく。子供が言葉を覚えるみたいに、あたらしい発見がある。

とても頭のいい猫に先導してもらって人生を歩いている気分になれる。(でも姿は猫なのだ)

 

はしご猫。

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※はしごたんのアイコンです


わたしはいつしか、はしごたんの中で自分が特別になったと思い込むようになった。特別なはずだ。彼女はきっとわたしに本音を言って、いつかは会ってお茶とか飲んで、年に一度会う人生のよき友になるはずだ。

そう思い込んでから、少しずつ距離を縮めていった。最初のように一気に縮めるのではなく、はしごたんがふみこんできたときに縮める。そうするとお互いに距離が縮まったと体感するだろうと思った。


とても最近。


はしごたんがツイッターで「お前ブクマつかなくてかわいそうだニャー」的なことをつぶやくようになった。誰に対してとは言わないが、わたしに対して言っている。(リベンジポルノ、という言葉もあるからまちがいなくわたしのことだ)

何回かは見て見ぬふりをしたが、反応もしづらいし、なんていうか、そういう尺度で話をしたくないと思い、「ブロックするよ」と書き残し、はしごたんをブロックした。

わたしは、誰かがわたしのことを悪く言っているツイートなどを見つけたら、直接のかかわりがなくてもそのアカウントをブロックするようにしている。そのほうがお互いネガティブな感情をぶつけあわなくて済むからだ。(加筆すると、密偵騒動のとき、まとめてブロックしてしまって、今更はずすのも変な気がしてはずしてない人もいる)


わたしにとって、ブロックとは「直接殴り合わずにすむためのツール」だ。縁を切るとかそういう大きな話ではない。そもそもわたしはブログに連絡用メールアドレスを公開しているから、本当に何か話したいことがあれば、そこから連絡してくれればいい。つまり、ツイッターのブロックで縁は切れないと考えている。


そして、見たくないものは見ない自由もあると考えている。


某S氏は、「なんでもあって、すべて自由にみられるのがインターネット」と自由を強調していたけど、自由の形は一つじゃない。公開する自由もあれば、閉ざす自由もある。いろんな使い方をしていいのだ。


そしてはしごたんをブロックして3時間後…こんな記事で言及された。

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俺はかんどーさんが、好きだ。



この句読点の打ち方がすべてを物語っている。はしごたんは、こういうときでも言葉のリズムを大事にする。フフ…そういうとこ可愛いじゃんって笑った。わたし変態かな。

記事の内容は、愛にあふれたものだった。わたしは普通に接していたつもりだったけど、その接し方ははしごたんにとって「特別」だったと言ってくれた。(いや、はしごたん、今までどんだけ我慢してたんだよとも思った。はしごたんの話を聞いてくれる人と、つきあってほしい)

 


ただし、本文中の最後の一文、大勢の無関心、という文言があるが、無関心自体は別に嫌いじゃない。海外一人旅で、周りが自分に無関心だと安心さえする。

 

1つ、言葉を付け加えたい。「儀礼的」無関心、これは嫌いだ。無関心ではなく、悪意ある無関心だからだ。嫌いな人に嫌いだと言わず、なんとなくみんなで目配せして誰か一人を無視するあの雰囲気が嫌いだ。そういうことをしたり、この言葉を多用する人は好きでないよ。直接言ってくる人よりね。

 ※儀礼的無関心の意味は、本来ポジティブで江戸しぐさ的な良きものであることは理解していますが、わたしは通例的なものが嫌い、という意味であえてこの表現を使っています。



わたしはこれからも、はしごたんの話を聞きたい。喧嘩しても仲直りしたい。ただ、わたしはある日ポンっと思い立ってどこかへ行ってしまうところがあって、付き合いの長い友達はほとんどいない。(一番長い人で8年の人が一人)


はしごたんとわたし。


あとどのくらい、この奇妙な関係が続くのだろうね。わたしはそれを、希望的にとらえたり終わりを想像したりしながら、それでも脳内をいつも駆け回る小さな「はしご猫」が気になってたまらないのだ。



★今日の過去記事★

 はしごたんも大好きなチルドさん

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 最近書いた短編小説

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 へそのゴマ取っても記事書いてた頃

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