接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

アユタヤミニバス邦人4名の死亡事故をうけて、わたしが伝えたいこと

スポンサードリンク

 

タイ、アユタヤで交通事故、邦人4名死亡 

 

こんにちは、現在タイにいます、かんどーです。

 

先週、一人でアユタヤ観光してきました。のんきな記事をアップした翌日、メールが届きました。「アユタヤの事故、まさか巻き込まれていないよね!?」とても心配してくれていたのですぐに返信をしました。

 

 

事故概要

www.huffingtonpost.jp

 

日本人観光客が、タイのアユタヤ観光を「現地ツアー」で申し込んで、そのバスが事故に遭い、亡くなってしまったという事故です。

 

アユタヤ観光は、ある程度の広さがあるため、数人集まったならツアーで回るほうが楽です。特に往復の足については、正直「確実にここから〇時にバスが出ている」という保障がありません。(実際行ってみるとバスはバンバン出ているんですが、基本タイ語、よくて片言の英語でしか案内してくれないので個人旅行を控えたくなるのもわかります)

 

 

この事故について、わたしが考える「事故にあわないように、自分を守るためにできること」をまとめたいと思います。この事故について「ご冥福をお祈りします」だけで終わらせたくありません。

 

 

今日のポイント

・現地ツアーにせよ公共交通機関にせよ、運転手の様子を自分の目で確かめる!
・長距離バスに乗る際は、運転手が元気かどうかが重要!
・運転手の機嫌が悪い、眠そうなときは思い切って「乗らない」勇気を!

 

簡単に言うと上記3点です。これだけではあれなので、以下、わたしの旅エピソードをまじえながら、なぜ上記3点が重要なのかを説明していきますね。お時間のある方は最後までゆっくりおつきあいくださいませ。

 

 

 

パックツアー、現地ツアー、個人旅行

ちょっと話を整理して、まずは旅行、旅のスタイルについて。

 

日本を飛び立つ瞬間から添乗員さんがいたり、ガイドさんが同行してくれるような旅が、いわゆる「パックツアー」です。そろそろこのスタイルの旅行を好む人は減ってきたように思いますが、国内のバスツアーなどはお得すぎるものがあるので、やり方次第でまだまだ需要はあるように思います。

 

続いて「現地ツアー」。これはわたしもカンボジア、アンコールワットで使いました。これは、日本でツアーを申し込むのではなく、航空券やホテルは自分で手配して、現地に着いてから現地にある旅行代理店に申し込むものです。アユタヤを例にあげると、バンコクの旅行代理店でカウンターに座り、「〇月×日にアユタヤに行きたいんだけど」と相談すると、人数に応じて、グループツアーだったりその団体だけの貸し切りツアーだったりを手配してくれます。現地での観光案内のほか、ホテルからのピックアップ、現地までの移動、現地からホテルまでの送りまですべて行ってくれるので非常に便利です。

 

わたしはアンコールワットのツアーは2日間に分けて使いました。1日目が、昼食付のアンコールワット一日満喫プラン。2日目は午前中だけで、1日目に見られなかった遠くの遺跡だけを見てくる半日お気軽プラン。このあとは一人でブラブラしたり、マラソン大会に参加したりしました。参加して良かったと今でも思います。

 

そして最後に、移動手段も自分で探してバスなどに乗って移動、現地でも自分でレンタル自転車やレンタルバイクで一人で遺跡を回ったりするのが「個人旅行」です。個人旅行と現地ツアーを組み合わせると、結構面白い旅ができたりします。

 

最近では、ゲストハウスがツアーを開催していることもあり、たまたま同日に泊まっていたほかのゲストと連れ立って観光に行く…というスタイルもあります。旅のしかたは人それぞれ。それぞれが望む旅を、それぞれが楽しむ時代となりました。

 

 

現地ツアーの落とし穴

ここから本題です。さきほど「上手に使うととても楽しい」と書いた現地ツアーですが、問題点がいくつかあります。それは、パックツアーと違って「責任の所在がばらばらである」ということです。

 

わたしはここ最近現地ツアーも参加していないのですが、離島への移動の際、バスとボートのチケットがセットになったものを旅行代理店経由で買ったことがありました。その手配は、それはそれはずさんでひどいものでした。(一番安いところ探して買ったから自己責任なんだけど)

 

まず、ミニバスに乗るのか大型バスに乗るのか、要望を伝えてあってもその通りにならない。人数の都合(バス運行会社の都合)で、平気で「ミニバス希望なのに大型バス」になったりします。

 

参考写真。手前がミニバス。(普通のバンに10人くらい乗り合いします)後ろが大型バスです。大型バスの方がトイレも冷房もついて良いように思えますが、ミニバスの方が圧倒的に早く着くのと、余計な場所に寄らないこと。そして途中の休憩の際、現地の人が寄るようなパーキングエリアに立ち寄ってくれるため、安くておいしいごはんが食べられるのがメリットです。わたしはミニバスに乗りたかったのに、なぜか奥の大型バスに乗れと言われました。まあ、料金的には大型バスの方が圧倒的に高いので得をしたことになるのですが……違うんです。。求めてるものが。。

 

f:id:keisolutions:20171113101126j:plain

 

こちらは旅行代理店に対して「トイレ休憩があるミニバスがいい」と伝えておいたにも関わらず、大型バスでのんびり他の観光地を回って何時間もかかってやっと到着…ということも。そして、途中で別のバスに乗り換えろと言われたこともありました。目的の離島に到着するまでには「ぼったくりツアーかよ」と言いたくなるような土産物屋に寄られたり(何も買わなかったけど)、離島へ向かう船が「貨物船」だったりしました。これは面白かったのでセーフw

 

何が言いたいかというと、その貨物船が危険であろうが、不親切であろうが、旅行代理店は知ったこっちゃない、というのが問題のはじまりだということです。

 

 

このことがあって以来、なるべく「旅行代理店を通さない」で移動するようになりました。具体的には、ツアー会社に申し込むのではなく、目的地まで行くバスに乗るために「バスターミナル」へ行って自分でチケットを買い、その足でバスに乗り込む、ということです。船も同じで現地で交渉したり探したりして乗ります。

 

 

こうすることによって生まれるメリットは「これから自分が乗るバスや船を運転する人の顔を自分で見られること」です。これ、めちゃくちゃ大事ですよ。

 

 

 

疲れている人、余裕がない人のバスには乗らない

長距離バスですから、当然ドライバーは4時間とか6時間、場合によってはもっと長時間運転することになります。そんなとき、運転前から疲労困憊状態のドライバーの運転するバスなんて乗りたくないです。蛇行したり急ブレーキをかけるのが目に見えています。

 

また、余裕がないドライバーは車のメンテナンスを怠ります。タイヤの状態が悪かったり、明らかに傾いていたりするバスは、まあ走るっちゃあ走るんですが、めちゃくちゃ遅いしうるさいし、良いことがありません。

 

 

わたしはミニバスに乗るとき、必ずドライバーさんに挨拶をしてから乗り込むのですが、ドライバーさんが笑顔だったり冗談を言っていたり、もしくは職人気質で車いじりをしていると安心して乗り込みます。そういうドライバーさんの運転はとても快適で安心できます。荷物を積み込むのが丁寧とか愛想がいいとかではなく、心身ともに健康そうなドライバーさんかどうかを見ています。

 

荷物の積み込みや切符の受け取りは、愛想がなくたっていいんですよ。安全に現地に着くことが何より大事。

 

 

今回のタイでもミニバスを使いましたが、40代くらいのエネルギッシュなドライバーさんで、「さあ乗って乗って!」「降りて!」と勢いのいい声とたまに見せる笑顔、運転中に適度にお菓子を食べたり、高速道路の単調なところで友達に電話をかけて笑いあって元気をチャージしている様子がとても魅力的でした。(運転中にお菓子!? というのはタイなのでオッケーです。っていうか日本でも運転中にガムくらいオッケーにしていいんじゃないの…?)

 

 

もちろん超安全に目的地までたどり着きました! 途中の休憩時間は「5分ね!」と言いつつタバコ吸いながら他のドライバーさんと盛り上がったのか、15分くらい休憩したりしてましたけど、それも含めてすべてが安全で楽しい旅でした。

 

 

ヤバそうなら「乗らない」勇気を

さて、長々と書いて来ましたが、アユタヤの事故は「責任転嫁」を繰り返すだけで、根本的な解決はしないと思います。現地ツアーを申し込んだ段階ではしっかりした説明があったのだろうし、行ってみたらミニバスで、そのどこで雇われているのかよくわからない運転手さんが、睡眠時間4時間で働いている状態だった……という結末です。

 

 

わたしがこれから旅をする人に伝えたいのは、こういうことは普通に起こりうることだとしっかり認識するのが大事だということです。

 

自分は大丈夫、旅行代理店がしっかりしているから大丈夫、と思わない。

 

誰のことも信用しない。信用するのは自分の目だけ。自分の目でドライバーさんをよく見てください。あなたを目的地まで送り届ける大切な役割を担っているドライバーさん。元気ですか? 目が生き生きとしていますか? 気持ちに余裕はありそうですか?

 

乗るときに挨拶をすればすぐわかります。目を見てうなづくその一瞬で感じ取れるものがあります。ヤバいかもと思ったら迷わず、チケット代とか関係なくそのバスに乗るのはやめましょう。

 

わたしは過去にタクシーで「ヤバいかも」があって途中で降りたことがありました。メーター分の料金を払って、「もうお腹が痛くて無理です、ここで降ります」と降りました。バスの場合なら「お腹が痛いのでバスは無理です、乗りません」で良いでしょう。そこからの交通手段がたとえタクシーしかなかったとしても、命を失うよりましです。

 

常に「今、自分の命のカギを握っている人は誰か?」ということに意識を向けて、誰かの責任の上に乗って安心をせず、気を張ってください。

 

 

旅を楽しむことは、気を張った上に成り立つとても危うくてとても儚い瞬間の連続です。そもそも疲れるので、気を張るのが嫌なら旅ではなく自宅の近くのお気に入りスポットでまったりする方がいいです。あとは、移動ばかりするのでなく一か所に長く滞在して、暮らすように旅をするスタイル。これは疲れなくていいですよ。キッチン付きのホテルを選ぶとかすると、お金もあまりかかりません。(健康に気を遣わなくていいのなら、安宿カップ麺でもいいと思います)

 

 

長くなりましたが、今まさにタイに来ていて、この事故が起こる1日前にアユタヤへ行っていたわたしが伝えたい「安全に旅をするためにできる、とても簡単だけどとても大切なこと」を書きました。

 

これから海外を旅する方のお役に立てば幸いです。

 

 

それでは、また明日。