大阪で、神様みたいな人に会いました。写真載せてるのでネタバレしてると思いますが、元「たま」の石川さんです。代表曲「さよなら人類」はみんな一度は聴いたことあるんじゃないかな。
つらーい時も悲しーい時も上手に泣けないわたしは、つらくなると「たま」の音楽を聴いていました。海にうつる月とか、鐘の歌とか、学校にまにあわないとか、ぼけーっと聴いてたんですよ。そうすると心が子どもに戻れたからね。
そのうち、今のメンバーがどんな活動してるのか気になってyoutubeを開いてびっくり。めちゃくちゃいい曲をまだまだたくさんつくっている!! この人たち、枯渇するどころか今の方がイキイキしてるんじゃないか? そんなふうに感じて、わたしは今の「元たま」メンバーのライブに順番に生き始めました。
3年くらい前。まだ海外へ行くだけの勇気もなかったわたしは、ドキドキしながら元たまのメンバー個別ライブに行きました。
知久さんのライブは郷愁の念に支配されて涙が出ました。
Gさんのライブは個人的に楽曲がツボで、雨の歌が大好きでした。ライブ中、誰かのハダシの足音が聞こえました。
そして、石川さんのライブは、はじめは石川さんのくるくる変わる表情と変わらぬ自由な声に身を任せていたのですが、オンリーユーという曲で号泣してしまいました。石川さんの持っている愛がライブハウスに満ちていました。石川さんの中にある愛は、たぶん日本の枠組みをとっくに超えて、あったかい慈愛に満ちて周りの人を幸せにしていることが伝わってくる歌でした。
わたしは、これからも元「たま」メンバーのライブに行きます。行くと必ず深い「人間愛」を思い出せるからです。勝手な解釈で申し訳ないけれど、彼らはきっともうみんな許しちゃってるんじゃないかな。そんなことを感じました。
当時のわたしは仕事で悩みに悩んでおり、目の前の人がゆるせなくて、今起こっていることがゆるせなくて、今の自分がゆるせなくて、もう散々だった。だけど、元「たま」の音楽を聴いている間は、もっとずっと大きな愛に支配されて、自分の中からも愛があふれてくるのを感じました。少しだけ、ぜんぶ許そう、そんな心持ちになれたのです。
だから、神様。
「たま」の音楽が大好きという人を何人も知っています。でも、好きじゃないという人も何人も知っています。それは、万人受けをしなくても良いという堂々とした生き方をわたしに教えてくれました。わたしは誰からも好かれる営業スタイルを捨てました。接客スタイルも大きく変えました。
そんな感じで、今のわたしがあるのは、いろいろな要素があるけれど、元「たま」の歌によるところも確実にあるのです。
さて、石川さん。
媚びないけれど人を憎まない飄々とした風体は、寅さんを思わせる、わたしの大好きな大人でした。尊敬する人、っていうか、大好きな大人! ほんとうにそれしか言いようがない。
わたしは知らない。芸の道を極めることの厳しさを。
わたしは知らない。神様のような笑顔のつくりかたを。
でも、大阪で石川さんと同じ空気を吸っていたら、肩の力がスっと抜けた気がする。わたしが石川さんを初めて見たのは、今から約30年前。
福岡に住んでいたわたしが、どうしても「たま」を見たくて、「アジア太平洋博覧会」に来ていた「たま」の出待ちをした。
ランニングを着た石川さんが凛々しくそこにいた。少し表情が険しかった気がする。「時の人 たま」ならではの苦悩が、あったのかな。
あれから30年の時が流れた。
大阪でわたしは、子どもの頃から憧れていた石川さんに、大人の人間同士として、袖触れ合う他人として、ふっと、お会いできたのでした。
失礼かなと思って、最初は挨拶だけにしていたのですが、思い切って写真をお願いしてみました。そしたら快諾してくれた石川さん。やさしいな。
写真、アップしてもいいよ~って言ってくれました。
大阪滞在は、いつもミラクルです。
よーし、セブ島行っても頑張るぞ!
セブ島でうまく行ったら、石川さんの出前ライブをお願いするのが、今の夢です。

ウキュピ!!
ふだんこんなに笑わないんだけどな!
石川さんは本当に不思議な方! オーラが出ているのに、人をくつろがせる雰囲気があります。わたしもそうなりたい。明日からバケツや壁をスティックで叩いてみようかな!!
うふふ。
それじゃあ、また明日!