※今日の記事は無駄に長いです。摂食障害の頃のわけのわからない行動をいちいち説明しているので、現在摂食障害のある方は読まないでください。
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私には過食してしまう過去がありました。
アル中と併発していたのでとにかくつらかったですね。
こういう癖って完全にはなかなか治りません。 特に私は「太りたくない」という気持ち自体を消すことができなかったので、完全に治るということはありませんでした。つい最近までやってたんですよ。
しかし、2014年頃に胃を壊して状況が一変しました。
胃を壊してすぐ吐いてしまう状態が続いたので「物理的にたくさん食べられない」状態になりました。お酒もこのときをきっかけに「コップ一杯」しか受け付けなくなりました。今でも、ラーメン一杯の完食が難しい。半麺にしてもらったり量が少な目のお店ならいけますが。お酒もどんなに調子が良くてもコップ二杯までしか飲めません。
たくさん飲み食いできないのは寂しいものですが、食に対しての面倒な悩みが消え、精神的にとてもラクになりました。だって私、15年前から約10年間、食べることについて悩み続けていたのですから。
どうでもいいことなのに「22時以降に食べたら脂肪になるから食べたくない」と考えて21時台のうちに食べられるだけ食べたりとか、人との食事の際、ダイエットをしていると思われたくなくてわざとたくさん食べたり、逆に食べられなかったり。傾向としてはうまく痩せているときはわざとたくさん食べて見せたくなりました。そして太ってくると「努力してないから太っている」と思われたくなくてわざと食べなくなりました。
とにかくめんどくさかったんですよ。アルコールも「飲まなきゃ眠れない」みたいになって、寝る直前に枕元に焼酎が無いと不安で仕方なかったし。風邪ひいて薬飲んでるのに焼酎のお湯割りに梅干し入れて飲んだり、もうバカでした。
……今回、過食のことを思い出したのは、某さめさんと会ったことがきっかけ。彼女とはリアルでとても仲が良いため、先日会ってきたのです。(毎日ラインしてるのによく会って話すことがあるものです……)
私は社員旅行で行った宮崎のおみやげを渡しました。彼女は沖縄のおみやげをくれました。
彼女がくれたのは、ちんすこうでも黒糖でもなく「砂肝ジャーキー」。
おいおい、ど真ん中に投げてくるなアンタ、と思いました。……と言うのも、砂肝ジャーキーは15年前、過食に悩んでいた私が夜中の空腹(からの過食)に備えて買いだめしていた食べ物だったからです。あの頃私、お米よりコレの方がたくさん食べてたんじゃないかな。これカロリー低いんですよ。噛み応えのある砂肝が7~8粒入って一袋35キロカロリーくらい。よく噛むから満腹感が出るし、これだけは切らさないように買っていました。
「さめさん、これ私が過食症のとき空腹を紛らすために食べてたやつだよ! 懐かしい!」と話すと彼女は顔をくしゃっとさせて笑い「あはは本当ー? これ、ちょお美味しいよね!」と言ってくれました。すっげえ省略された気がしますがこれは彼女の優しさです。(さめさんが何か食べるたびに「大丈夫? 吐かない?」と聞く私も別の優しさを持っています)
……15年前、25歳頃の私はとにかく痩せることに執着していました。私、痩せていれば顔のバランスが良いのですが、少しでも太るとものすごく顔が崩れるタイプなんです。そして体も上手に太れない。お腹だけぼよーんと出て、内ももの付け根だけに肉がつく。全体的に「ムチっと」することができず、部分的に見苦しくなる太り方だったんです。そんな太り方なら絶対に痩せていた方が良いので、若い頃の私はずっと極度の食事制限ダイエットを続けていました。
ガム一粒単位までカロリー計算し、1日1200キロカロリーまでしか絶対に取らない。朝や昼に外食でもしようものなら、その日の夜は何も食べられない。そんな夜は半泣きでスルメをかじりながら眠ったものです。
さて、砂肝ジャーキー。当時私は海外へ行ったことがなく(社員旅行で行ったアメリカはパックツアーで記憶もないので省略とする)、沖縄が、行ったことのある一番遠い場所でした。その沖縄でお土産売り場を回っていた時に「砂肝ジャーキー」を見つけたのです。
沖縄は友達と一緒でしたので、私は健康に良い「ノニジュース」を買うと大声で言い、ノニジュースだけではアレだから……とコッソリ砂肝ジャーキーも買ったのです。私が本当にほしかったのは砂肝ジャーキーだったのです。低カロリーで噛みごたえのあるビーフジャーキーはダイエットにすごく良い。だけど毎日ビーフジャーキーを食べていた私は、あの味に飽きてしまっていたのです。だからどうしても「砂肝ジャーキー」がほしかった。
友達は私の買い物を見て、何か言いたげでしたが、薄々私の摂食障害に気づいていた彼女は何も言いませんでした。彼女もノニジュースと砂肝ジャーキーを買うと言い、カゴに足していました。彼女はちんすこうとサーターアンダギーも買っていてとてもうらやましかったけど、私はそこには一切触れませんでした。
沖縄から戻って「砂肝ジャーキー」を実食してみると、これがものすごくおいしくて! ふだんダイエットばかりで美味しいものを食べることなんてなかったから、低カロリーで美味しい「砂肝ジャーキー」は神でした。関東の自宅にもこれを常備したい……そう思い、私は都内へ出るたびに「アンテナショップ」を探しました。当時今ほどアンテナショップが無かったのですが、たまたま有楽町に「わした」という沖縄食品のお店があり、たまたま見つけることができました。
私は「わした」で沖縄食材をじっくり見て、砂肝ジャーキーをたっぷり買いだめしました。(もちろん、オリオンビールと泡盛も買いました)
冷蔵庫でキンキンに冷えたオリオンビールと砂肝ジャーキーをかじると、沖縄!! みたいな気分になって最高でした。アル中だったのですぐ泡盛を飲み始めました。ジーマミ豆腐も食べました。その次に「わした」に行ったときは「豆腐よう」という珍味を買ってきて、これにも大ハマりしました。
……という15年前の思い出。
ずっと忘れていました。ここ最近海外ばかりで沖縄に行っていなかったし、周りに沖縄に行く感じの友達もいなかったからです。
話は戻りまして、某さめさんから「砂肝ジャーキー」をおみやげでもらったんです。それで帰宅して食べたんですよ。普通に。そしたら
超おいしくて!!
もう自分でもわけのわからないアドレナリンみたいなものが出てしまって……。なんだろう、すべての好奇心が砂肝ジャーキーに向かっていく……みたいな感じ? 作業していると大丈夫なんだけど、作業していない限り砂肝ジャーキーのことを考えてしまう、みたいな。
これはいかんと思い、即「わした」行きを決めました。幸い都内に出る予定があったので、そのついでにすぐ行くことができました。
有楽町の駅に着いただけで興奮してた……
摂食の状態の時に行ってた「わした」。治ってから行くのは初めて。今の私マシになったよなあ…… と感慨深くなりながらパチリ。場所も変わらず有楽町駅徒歩5分のところにあります。
摂食治った から、自販機とか見る余裕もあるよね。さんぴん茶買えば良かった!
黒糖美味しいよね。買わなかったけど。
しばらく店内を見ていましたが、そろそろ「砂肝ジャーキー」を捕獲しなければと思い、真剣に探しました。
……ありました。
これ! そう、これ! これがほしかったんだよ!
やっぱり定番は「黒コショウ味」でしょう。
どれを買うかしばし悩みましたが……
全部買ったれ! と大人買いを試みました。
そして、お気に入りのビール「インドの青鬼」と砂肝ジャーキーをあわせるという最高の組み合わせに到達!! この時私無意味にテンションが上がっておりまして。。この状況を説明せずとも理解してくれるのはさめさんしかいねえ! と思い、さめさんにこの写真を送りました。
その時のラインがこちら。緑がさめさん、白が私です。
「(写真を送って)やっと食べられたー! やばい美味しい!」というところから会話がスタートして……
よくわからないのですが「ぐぷーーー!!!」とライン上で叫ぶ私。。
「薬飲めw」
と言われてしまいました。。変なテンションってまさにこのことだよね。。さめさん付き合ってくれてありがとう。。
そして一袋をゆっくり食べ終えて、ビールも飲み終えると。
砂肝ジャーキー、もういいやってなっちゃったんですよね。。
いやー。。摂食の時の癖で、欲求があるとそれに見合う量を買ってしまったのですが、今の私は「食べたい!」に対して一袋で良かったんですね。。
これどうしよう。。
砂肝ジャーキーの山。。
その後もう一袋たべたんだけど、しょっぱい。。すでに「食べたい食べたい!!」な気持ちも冷めちゃってるし、とにかくしょっぱいよ!!
とりあえず、近しい方でこれほしかったら声かけてください。あげます。ってか彼氏も会社の人もみんな読んでるブログでこんなこと書く私ってバカなのかな。。無駄に文章長いし。。
でもまあ、塩気がある食べ物ってことは熱中症対策になるわけで。セブに持って行って少しずつ食べてもいいかなと思ったよね。。最悪そうするしかないよね。。ブログにここまで書いちゃってるから、セブの方々におみやげ! っていうのも失礼な気がするし。
でも、一袋食べて普通に満足して飽きた自分にホッとしたのが本音です。
また昔みたいに、寝る直前まで焼酎枕元に置いてなにかくちゃくちゃしてるなんて嫌だよ。あの頃の私、どうしようもなくてアルコール摂取してたけど、本当は普通に歯を磨いて寝たかったんだ。目を閉じて、眠くなって寝るっていう普通のことがしたかった。
今も寝つきが悪くて、眠れない夜には昔のことを思い出すよ。一晩中泣いていた夜もあったし、悔しくて怒り続けている夜もあった。そういうのが我慢できなくなってアル中になって摂食になった。止まれなかった。
今は眠れない夜が嫌だから、眠れなさそうだと思ったら病院でもらった薬を飲んでる。寝付けないということはほとんどない。たまに夢遊病っぽく起き上がったり何かしてるみたいだけど、常識の範囲内っぽいのでOK。(セブの家だとよく夢遊病状態で部屋の掃除をしてる)
もうあの頃に戻りたくないです。
そんなピリリと辛い黒コショウ味の「砂肝ジャーキー」は私の青春の味でした。
それじゃあ、また明日。
さめさんお土産ありがとう。