こんにちは、かんどーです。ホワイトデーにジェンダー記事を投下してみるｗ
わたしは幼少期に地方に住んでいたことで、男女差別や女性蔑視問題を深刻にとらえてきた。いつだって当事者だったし、過渡期に生きているからうまく泳ぎつつも、自分なりに自分の居場所で不当な女性差別が起こらないようにやってきたつもりだ。
でもそれは「男性と同じようにやること」で初めて主張できる権利だった。だからわたしは「好きなこと」ではなく「誰にも負けないこと」を仕事にした。それは飛び込み営業。わたしは人が好きとか友達が多いとかではないのに、なぜか初対面の人と打ち解けるのを異常に早くすることができる。これは武器になると思い、営業職で男性より数字を上げ、自分の発言権を獲得してきた。
そうやって生きているのはとても疲れることだった。
今、セブ島でたくさんの女性スタッフに囲まれて生きていると、彼女たちは不必要に性差を意識していないことがわかる。何より、女性同士で女性の悩みをちゃんと共有できるのだ。私が生理前の症状が重いことを話すと「そんな日は休んでいた方がいいよ」と言って果物をくれる。誰かが頭が痛いと言うと「座っていた方がいいよ」と言ってお水とアスピリンをすすめる。
そんなとき男性が「オマエだけ座ってずるい！」とかそういうのが無いのだ。万一そんなことを言う男性がいたとしたら、その場にいる女性全員から「お前は黙ってろ！」と言われるだろう。女性たちは一人でも強いし、集まると強いのだ。
男性は男性で、力仕事を自然に引き受ける優しさがあって、見ず知らずの人であっても、女性が重いものを運んでいたら手伝う。そういう優しさと「性差を良い方向に使う」ことがうまくできていると思う。
セブ島では女性が子育てしなければという概念が無い。夫婦と子供がいたら、子供を抱っこしているのは父親が多い。授乳が必要な時期は母親が抱いていることが多いが、その時期を終えるとすぐに抱っこは父親の役割になる。そして子供好きな男性がとても多い。
家族の誰かが働きに出て、誰かが子供を見ていなければならない場合、夫婦で話し合ってどちらが働きに出るか決めているようだ。女性の方が器用になんでもできる場合、女性が働きに出る。その間男性は家のメンテナンスや育児を担当する。料理も男女問わず同じようにできる。
働きに出ることは、社会とダイレクトに関わることだから、社交的な性格の方が出てきているようにも思える。あまりたくさんの情報に触れるより、子どもとじっくり向き合っていきたい性格の人は家事全般を担当する。
そこには互いのパーソナリティの尊重があり、男なんだから稼いで来なさいとか、女なんだから子どもの面倒を見るのは当然だろといった「押し付け」がない。夫婦のバランスがうまく取れるように、付き合っているうちから話をしているのかもしれない。このあたりは今後スタッフにでも聞いてみようと思う。
ジェンダーにはとらわれないが、フィリピン人はイケメンやカワイイ女の子が大好きだ。女性がカワイイ女の子を見つけてもじーっと見るし、男性がイケメンを見つけてもやっぱりじーっと見る！
そして、現在直面している問題は、これから３か月間屋台を任せる代行店長が、わたしはフツメンだと思っていたのだが、フィリピン人から見るとかなりのイケメンらしく、うちのスタッフがキャーキャー騒いでいることである。。
正直わたしにとっては「付き合いやすいフツメン」であり、一人の時間を好むタイプなのもお互いそうなので、仕事の引継ぎをしたらあとは別行動している。極論、現地解散レベルであるｗ
しかしわたしには見える……
あまたの恋の矢が、代行店長に向かって今まさに、弓をひかれているさまが。恋の矢は、代行店長に刺さるのであろうか……
ウチのスタッフはかなりかわいいので、わたしはいろいろ心配なのである。。
すべては３か月という時間が経過したあとにわかることだと思う。人と人が一緒に仕事をするうえで、ドラマが全く無いなんてことのほうがおかしいのだ。素晴らしい出会いに日々感謝である。
話がそれたが、ジェンダーにとらわれずに生きられるフィリピンはとっても暮らしやすいです。今日もご機嫌で過ごせたなあと思うと、幸せに一日が終わって行きます。たったこれだけのことなのにね。
それじゃあ、また明日。
(アイキャッチ用。セブのケーキはすごくキレイ！)