接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

「チャチャっとグラタンとか作ってよ!」と言わせないためにやるべきこと

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こんにちは、かんどーです。

以前「チャチャっと作れる朝ごはんなんてない」みたいな増田が盛り上がっていました。そのときは何とも思わなかったのですが、その後同じことを言われたときに気づいたことがあったので書いておきます。


わたしの料理スキルは中の上くらいだと思います。専業主婦をやらせてくれたら、1汁7菜くらいつくれる気はします。(そんなに食べないだろw とは思いますが)そしてセブ島で屋台運営をするようになり、食材管理から冷凍保存、切り方、効率的な仕込みにいたるまで自己流ではありますが、かなりのことを学びました。

加えて学生時代、社会人になってからも飲食店でのアルバイトでほぼ確実にキッチンを任されてきた経緯があります。なのでわたしが何を作っても「ササっと」作れているように見えるそうです。

わたしは「もうできたの! 早いね!」とか「流し全然汚れてないし、ほんとに手際いいね!」と言ってもらえることが多いです。食べ始める時にはフライパンもお鍋もトングもお玉も全部洗い終わって拭いてしまってありますから。

料理などしていない! と言わんばかりのピカピカのキッチンから、できたての料理をテーブルに運ぶ瞬間が快感なわけです。これをわたしは「段取りの快楽」と呼んでいます。脳内シミュレーション通りに料理が出来上がり、同時に片付けも終わってるのって気持ちいんですよ。

ただし、ガスコンロの油をふきとるのは時間をかけてやりたいのでここではやりません。大抵翌朝に専用の液体をふきかけたふきんでガスコンロやその周りの床、壁タイルに至るまでピカピカに拭き上げます。これが見えない努力というやつでしょうか(笑)


さて本題です。

ウチでごはんを食べていってくれた方(男性)が、自然にこういうことを言いました。

「グラタンってこんなに簡単にできるんだねえ!」
「チャチャっと唐揚げとか作れる?」


わたしはその瞬間は、居酒屋の店長の気分でしたので(その方もわたしが飲食店を運営しているのを知っていた)、


「グラタンなんて簡単だよ~。耐熱皿に食べたいもの乗っけて溶けるチーズのせて焼くだけだから!」
「唐揚げね! 漬けこむと時間かかるからちょっと味の濃い市販の粉使うけどいい?」


と威勢よく返事をして、文字通りチャチャっと唐揚げを作りました。たぶん7分くらいでできたと思います。その方は作るのを見ていて「手早く作るねえ~!」とほめてくれて、写真を撮ってくれました。

一緒にごはんを食べながらあれこれ話をしていましたが、何度も「うまい!」「美味しい!」と言ってくれるので作り甲斐があります。何度でも作ってあげたいと思います。


でもね、この男性に、一言だけ、添えました。


「わたしは料理をするのが苦にならないし、飲食店経験もあるから手早いんだと思う。でも世の中の人間全員が飲食店で働いた経験はないし、疲れていたら料理がめんどくさいと思う人の方が多いと思う。わたしはたまたま料理が趣味だから、一品増やしてって言われたら嬉しいけど、ふつうはそうじゃない。

だからもし、これからどこかで手料理をふるまってもらう機会があっても、グラタンって簡単にできるんだとか、唐揚げなんてチャチャっとできるんだ、とは思わないでいてほしい。わたしが特別なんだと思っていてほしい」


こう伝えました。

草の根ですが、料理が得意だったり好きだったりする人は「こんなの簡単よ!」と言いたくなるかもしれません。でもそれは料理が得意ではない人にとっては簡単ではない。一生がんばっても出来ないくらい難易度が高いかもしれない。そういうことを常に想像して、自分と接する人にはきちんと説明していきたいと思いました。

 

わたしだって、たとえば「モノを無くさずに管理すること」を「みんな出来てるんだから、チャチャっとやれよ!」と言われたら即絶縁です。マイナンバー20回以上取りに行ってそのたびに無くしてまた市役所行って、最後には障害福祉課に回されて今の病院に通院してるんだからな!!←これはちょっとひどいか……


料理が趣味っていうのは、自分も美味しいもの(自分の好きな味)を食べられるし、ちょっとした贅沢も安くあがるし、何より落ち着く自宅でゆったりとごはんを食べて、すぐにゴロンと寝ることもできる幸せがあります。

だからわたしは今の自分が好きだし、これからも料理を続けていくけれど、家庭における料理はあくまで家事の一部です。忙しかったら無理してすることはないし、他にやること、やりたいことがあるのならその時間を確保するためにごはんは買ってきて済ませた方が人生が充実すると思います。

なので、これを読んでいる方も覚えておいてほしいです。

材料の買い出し→ストック→調理(切る、ゆでる、下ごしらえする)→テーブルに並べる→大量の洗い物をする 

この一連の流れを「簡単に作れる」とは絶対に言えません。わたしがこれを流れるようにできるのは、わたしの父が料理人で、何を何分ゆでるとわかっていたらその間に鍋を洗え! そっちのコンロで湯を沸かせ! と幼少期に仕込まれているからですw そのまま飲食店勤務しましたが、とても手際が良いと褒められました。父様様です。


……このまま記事を終わらせてしまうとアレなので、少しだけ、わたしなりの「料理を楽にする方法」を書いておきますね。


まず、厳しいかもしれませんが、台所をこの状態にしてください。置いていいのは

・食器洗い洗剤
・ハンドソープ
・タオル(ひっかける)
・ふきん(ひっかける)
・消毒液

以上です。


ポイント!!
最初にきれいにしておけば、その状態に戻そうとするので、最初にきれいにするのは必須です!! 料理が終わった後もこの状態に戻そう! とすれば常にこの状態に出来るようになると思います。



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次にガスコンロですが、そうじのしやすいコンロを選ぶことが何より大事だと思いました。わたしはこのコンロを買う際、白にするかすごく悩んだのですが、結果として油汚れを2~3日放置してもそこまで汚く見えないこの黒にしてすごく良かったです! 毎日料理する人の場合、コンロをきれいにするのは3日に1度で充分だからです。

お魚焼きグリルは使うたびに洗うこと推奨です。においが出るので。


ポイント!!
ガスコンロは汚くて当たり前とか思わない! 汚れたらすぐふきんでふき取って、常に見える汚れは無いようにしておく! 3日に一度はマイペットなどをふきつけてピカピカにする! 5分もかからないので必ずやる!

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調味料は、こういう備え付けの棚があればそこへ。無ければシンク下にボックスみたいなものにまとめておいて、使う時に出すのが良いでしょう。

この棚は洗ったものを乾かしておくこともできて便利です。


ポイント!
すべての調味料、お皿の「指定の場所を決める!」とりあえず置いておく、ということが絶対にないように! 料理が終わったら調味料は棚にすべて戻っているようにすること!!


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全然きれいじゃないので恥ずかしいですが、シンク下はこんな感じ。

醤油、料理酒、片栗粉、パスタ、サラダ油、ごま油、オリーブオイル、だし、その他調味料などが入っています。 ここに入るだけ買う、というふうにしているので、在庫管理が楽です。

もう少しここを整理するのが近々の目標です。 


ポイント!!
見えないところは多少ぐちゃぐちゃでも気にしない! でも在庫管理がしやすいよう、モノを買いすぎないように気を付けること!!


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炊飯器は、掃除道具入れのところに一緒にしまっています。小さいものを買ったので、簡単におさまってくれています。 



ポイント!!
米を炊かないときに炊飯器を表に出しておく必要は一切ない! しまえる場所をつくって片付けてしまうこと!!

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お皿はこれだけ。大きめのお椀が2種類あると、豚汁をたっぷり食べたいときにも使えるし、もっと大きいお椀があるとラーメン、おそば、うどんなんでも食べられます。サラダをもりもり食べる時にも、実はお椀って使い勝手が良いです。  



ポイント!!
お皿は多すぎても意味がない! 本当に使うものを厳選して所有すること!!


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日常使うおはしやフォーク類は手前。調理器具は奥。

これだけでほとんどの料理ができます。木べらとおたま、フライ返しに穴あきおたま。以上。  


ポイント!!
「見える収納」とかはお高い調理器具を飾って初めて映える。そのへんで買ったおたまなどをぶら下げても散らかっているようにしか見えないので絶対に棚にしまうこと!!


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フライパン類はこちら。

煮物やカレーを作るお鍋が大きいですが、 それ以外は大物はあんまりないです。 



ポイント!!
カレー用鍋一つ、片手鍋ひとつ、フライパンひとつあればとりあえず料理はできる!!


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わたしが使う調理器具はほぼこの3つ。野菜の下茹でをしたり、味噌汁を作ったり、 インスタントラーメンを作る「ゆきひら鍋」という銀の片手鍋が大活躍です。 



ポイント!!
卵焼き用フライパンを一つ持っていると、一人分の炒め物などに使えて非常に便利!!


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次に、右側にある四角い小さなフライパン。これは基本「卵焼き専用」のフライパンなのですが、少量の炒め物はこれでやってしまいます。

こういうきのこ炒めもできます。唐揚げも一人分のときはこの四角いフライパンで少量の油でさっと唐揚げを作ってしまいます。


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真ん中の大きいフライパンは、2~3人前の料理を作るのに適しています。焼きそば、チャーハン、なんでもできるけど凝ったものだと野菜の肉巻きなんかをよく作ります。


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グラタンですが、わたしは「あまった料理をグラタンやドリアにする」ことしか考えていません。ハヤシライスが余ったときは、耐熱皿にごはんを敷き、ハヤシライスソースをかけて、その上にとけるチーズをかけ、卵を乗せてトースターで5分くらい焼きました。

カレーでもできるし、何もなければごはんの上に市販のミートソースをかけてとけるチーズをかけて焼いてもドリアになります。マカロニをゆでてサラダにして、余ったぶんだけグラタンに使うこともあります。


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がんばってハンバーグを作り、鍋でオニオンコンソメスープを作ったこともありましたが、こんな大変なのは半年に一回です。(でもめちゃくちゃ美味しかったです……!)


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……こんなこと書いてきましたが、ふだんのわたしのご飯は冷凍庫にある冷凍ごはんと、冷凍してある納豆を解凍して納豆卵かけご飯です。めちゃくちゃ頑張ってマルちゃんの焼きそばを作るくらい。

味噌汁? 作りません。おひたし? 作りません。
あ、でもお腹の調子がイマイチな時には味噌とキムチの雑炊をよく作ります。すっごく美味しいです。片手鍋一つでできて、洗い物も少なくて最高です。


上記の料理はあくまで「趣味」として作りたいときに作っています。趣味だからこだわれるし、趣味だから楽しいのです。(わたしは幸い、趣味で勝手に料理を作って、ねえ食べて、みたいな感じで食べてもらっているので「どっちが料理するか問題」などとは無縁です)

気が向いたら、参考になる部分だけ参考にしてみてください。もしかしたら料理が前より好きになれるかもしれません。


そして、料理を作ってもらったら感謝の気持ちを持つと、家庭が円満になります!!


大変なこともあるけど、趣味としての料理はすごく楽しいと思うので、気が向いたら作ってみてね。

それじゃあ、また明日!