こんにちは、かんどーです。
先日、こんな記事を書きました。
この記事へのコメントで、こんな意見がありました。
「接客業がおもしろい、という部分には共感できない。どんな仕事でも大変なことはあるだろうが、接客業は理不尽なことが多すぎる」
きっとこの方、接客業経験者の方ですね。そして、かなりまじめに取り組んだ結果を話してくれているのだと思いました。わたしとこの方、違う意見を言っているように見えるかもしれませんが、実は重なる部分もあるのです。
接客業は大変な仕事だ、という共通認識です。そしてここから先、どのように接客業と付き合っていくかは、個人差があると思います。
やりたい仕事、必要だからする仕事
そして、おもしろい仕事
仕事を選ぶ観点はいくつかあると思います。接客業を選ぶ人も、いろんな考えで接客業にたどり着いています。
意外かもしれませんが、接客業は「やってみたい」から始めている人が一定数いるんです。ある分野に長けているプロ。プロとしてお客さんにきっちり商品を案内する仕事にやりがいを感じるという人です。飲食やホテルの仕事が楽しい! という人もいます。こういう人は、接客業をやって「ありがとう」と言われると嬉しいと言います。やりがいを感じるそうです。
次に、必要だから仕事をする人。自分の持っている資格やスキルと照らし合わせていくつか仕事をピックアップし、採用されたところでがんばる人です。生活のために仕事をしている、趣味のために仕事をしてお金を稼いでいるという人です。こういう人は、自分の「目的」があるので、仕事に必要以上の熱意こそ注ぎませんが、きっちり仕事をこなし、波が無く、安定しています。また、お客さんに過度の期待をしていないので、クレーム客に強い人もいます。(実はこれ大事です)
最後に、おもしろいからやっている人。わたしはこれです。正直「接客が好き、ありがとうと言われると嬉しい」というのはありません。自分の対応が感じが良かったかどうかの指標にはしますが、お客さんからもらった感謝を自分のパワーにはできないです。
わたしはものすごく冷めた目で、接客業をしている自分を俯瞰して見ているので、「褒められた→嬉しい!」 ではなく 「褒められた→どの部分? どこからこのいい連鎖が始まった? きっかけは? この接客をほかの人に伝えるにはどういう例を用いればいいだろう」 こんな風に脳内が回転します。もちろん、感謝してくれたお客さんには惜しみないお見送りと楽しい話を提供しますが、あくまで仕事として、なんです。
なんだか貫洞さんってヘン…そんなんで接客業がおもしろいと言えるの? 答えはイエス。なぜかというと、接客業を通して学べることをきちんと学んでおくと、様々な分野で活かせるからです。
接客業はおもしろい仕事
携帯を販売するトークの中には、営業に生かせる言葉の応酬がたくさんあるのです。例えば車の販売に生かせることもたくさんありますし、不動産業に生かせることもあります。AとBの比較によってAを販売するようなトークや、最初にすべての要望をヒアリングしてから最適なものを販売するトーク。そして、わずかな情報からお客様の望むものを提案するトークまで磨いていけます。
この「磨いている瞬間」は、筋トレのようなもので、日々の接客がそのまま筋肉になってくれます。もう、日々の仕事だけで結構楽しい。
営業だけでなく、変な話ですが恋愛にも生かせると思います。
たとえば、沈黙してしまった時に、うるさすぎないように沈黙を破る「アイスブレイク」。会話の糸口を、お互いの性質を加味して行うものですね。これが劇的にうまくなります。
あとは、相手をじっと見なくても、楽しそうかどうかを感じ取るアンテナが発達します。チラっと視界に入ってきただけで大体わかります。変な話ですが、気を感じる力が発達する…というのでしょうか。良い場所、悪い場所を感覚で判断するのが得意になります。
そういう一種の「感知能力」は、人と接する仕事であれば誰もが磨かれるものだと思いますが、携帯ショップの接客業によって、わたしはかなり磨かれたと思います。
…ちょっとしたオマケですが、初めて泊まるホテルや飲食店に予約の電話をしただけで、どんな雰囲気の場所か察することができ、「地雷ホテル」「地雷レストラン」に行かずに済むというメリットもあります。
これは、なんとなく共感できる方も多いかもしれません。ネット予約だとわからないのですが、電話だとその場の雰囲気が伝わってくるんですよ。
接客業の面白さは、その場その場でお客さんに柔軟に対応する「瞬発力」を鍛える筋トレのような楽しさ。その場の空気を「感知する」楽しさ。そして、これからの道を切り開くときにきっと役に立ってくれる「親しみのある話し方」を得ることができること。
わたしが接客業を面白いと思う理由は、こんな感じです。
それじゃあ、また明日!
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