接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

書評

【短文更新!】村上春樹を読み始めた

ほんと、二作くらいしか読んでないんですけど、まずい食べ物を食べる描写がすごく好きですね。 乾いた心のときって何食べてもまずいよね。もう、心が受け付けないんだよね。緩慢な自殺の一歩手前。そして本人その状況に軽く無意識なる陶酔気味。いいね、村上…

私が小説を書く理由、書くことで得られるもの

こんにちは、かんどーです。今日はちょっとまじめに、「小説を書く」ことについて語ります。 ☆☆☆ 私は小説を読むことで救われてきた。具体的には坂口安吾に救われた。どん底にいるとき「堕落論」を読み、「人は正しく堕ちる道を堕ちきることが必要なのだ」と…

【祝】電子書籍の表紙を描いてくださったmachi様が書籍を出版されました!!

こんにちは、うれしいことは即シェア、かなしいことは5年経ってからブログに書く、かんど―です。 長い読者の方はご存知かもしれませんが、わたしは2年前に電子書籍を出しました。(すみません、知らない方の方が多いと思いますので、そのときの記事を貼っ…

去年はお花見をたくさんしたなあ

今週のお題「お花見」 こんにちは、桜の咲かない場所ですが、ここで花を咲かせたいと思っている、かんどーです。 全国的にお花見日和が続き、今は散りゆく桜を眺めながら過ごしている日本のことを思います。わたしは今年、桜を見なかったんだなあとしみじみ…

飛鳥井千砂著「そのバケツでは水がくめない」レビュー!

こんにちは。飛鳥井千砂さんの小説が何よりも大好きな、かんどーです! 待ちわびました... 飛鳥井千砂さんの新作を!! 昨年中、「砂に泳ぐ彼女」が「砂に泳ぐ」とタイトルを変えて文庫化されました。もちろん買って読みましたし、前回読んだ時とは違う感想…

伊坂幸太郎著「アイネクライネナハトムジーク」は奇跡を感じる連作短編集

最近また、本を読んでいる。相変わらず小説ばかり読んでいるのだけれど、今は意識して「短編」「連作短編」を読んでいる。理由は簡単、スキマ時間に読んでも読み切れるからだ。 連作短編集の魅力 「短編集」の場合は、まったくつながりのない短編が並んでい…

【携帯ショップスタッフ必読!】飛鳥井千砂著「砂に泳ぐ彼女」

帰国してから読書が止まらない、かんどーです。休日一日に対して一冊の勢いで読み切ってます。45日間一冊も読まなかったので、乾いた砂に水をまくように、体が小説を吸収していきます。飛鳥井千砂さんの「砂に泳ぐ彼女」が発売になるとのことで、お、久し…

近藤史恵著「ときどき旅に出るカフェ」読了、レビュー

こんにちは、45日ぶりの読書を楽しんでいる、かんどーです。セブ島で語学留学している間は、日本語の本は読まないと決めていたので、まったく読みませんでした。今後も土日以外は基本、読まないつもりです。文章は書くけど、せっかく身に着きかけている英…

ミステリー入門にも上級者にもオススメ!「自薦THEどんでん返し」

こんにちは、本が好きな、かんどーです。ショートミステリー、いかがですか?とっても読みやすくて、とっつきやすくて、だけどとっても引き込まれるお話がたくさん詰まった2冊をご紹介します。 名だたるミステリー作家たちが、それぞれ自分の著作の中から「…

芦辺拓著「ダブル・ミステリ」は本の構造がすでにミステリ!

こんにちは。美容院でトリートメントをしたら髪がツヤツヤになった、かんどーです。 すっごい面白い本を見つけました。芦辺拓著「ダブル・ミステリ」! その名の通り、ふたつのストーリーがひとつの本におさまっている。しかも、表から読み進める縦書きの物…

ごぶさたしています

こんにちは、ちょっとごぶさたの、かんどーです。 サブブログのほうで、短編小説を書きました。※5000文字くらいあります、長い; novels.hatenadiary.com これは、はてなブログの中で開催されている「短編小説の集い」というのに参加するために書きまし…

近藤史恵著「シャルロットの憂鬱」読了。面白すぎてコスパ悪い!

近藤史恵さんの「シャルロットの憂鬱」を読みました。舞台は閑静な住宅街。共働きで、不妊治療に疲れた夫婦がひょんなご縁から、元警察犬の大きな犬をもらい受けます。よく訓練されたジャーマン・シェパードの女の子。元警察犬なので、名前は最初からついて…

西村賢太「けがれなき酒のへど」読了

こんにちは、かんどーです。とてもバタバタしてしまって、桜桃忌当日になにもできなかった。でもわたしは生きると決めたときから、坂口安吾の言葉を反芻するように生きています。安吾の言葉はけして軽くないのですが、安吾は目に映る世界を意図して軽く描こ…

高村光太郎「智恵子抄」を読んだ

こんにちは、かんどーです。知人と本の話をしていて、いわゆる名作の話になり、「智恵子抄」の話が出ました。あれ? どんな話だっけと思い、再読しました。(わたしはタイトルを聞いても本の内容が思い出せません)青空文庫で無料で読めます。高村光太郎 智…

篠田節子著「神鳥(イビス)」の読後感がすばらしかった

こんにちは、かんどーです。篠田節子さんの長編小説「神鳥(イビス)」を読みました。ニッポニア・ニッポン、朱鷺(トキ)が出てくるお話です。朱鷺はわたしが子どものころは、まだ日本のどこかでひっそりと生きている鳥でした。でも今は絶滅寸前。その姿を…

「気分は形而上(うああ)」のニョーボが亡くなっていたことを知った

こんにちは、かんどーです。わたしは子どものころ、父が買ってくる青年誌をたくさん読んでいました。週刊コミックモーニング、ビッグコミックスピリッツ、ビッグコミックスペリオール、ビッグコミックオリジナル、などです。特に好きだったマンガを、どの週…

坂口安吾「いずこへ」によって魂が救われた話

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE[http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/pdmagazine:image=http://f.st-hatena.com/images/こんにちは、かんどーです。わたしには青春なんてありませんでした。あったのはいじめられた学生時代と友達のいないまま放…

女性におすすめしたい官能小説! うかみ綾乃著「指づかい」

こんにちは、かんどーです。実はこのブログで官能小説を紹介したことが、まだありません。今日は初めて一冊紹介してみようと思います。女流作家さんの小説で、特に女性におすすめです。うかみ綾乃著「指づかい」 指づかい (幻冬舎アウトロー文庫) 作者: うか…

旅で人生は変わる! 近藤史恵著「スーツケースの半分は」読了

こんにちは、かんどーです。 lineblog.me こちらの記事が話題でしたね。これに対するわたしの答えが、ある本の中に全部つまっていたので、今日は一冊の本を紹介します。近藤史恵著「スーツケースの半分は」 スーツケースの半分は 作者: 近藤史恵 出版社/メー…

押切もえ著「永遠とは違う一日」の感想とわたしの読書観

こんにちは、かんどーです。先日のブログでも本について少し書きましたが、わたしは本が好きです。人生の時間の大きなウエイトを占めるのが「読書」です。アマゾンでほしい本をまとめて何冊も買うこともあれば、書店で手に取って、中身をすこし確かめてから…

はしごたん著「照準を持たない暴力性の発動」を読みました

こんにちは、かんどーです。はしごたん様の本を読みました。 kuroihikari.hatenablog.com どんなことが書かれているのか、ドキドキしながらページをめくりました。内容に触れずに感想を書くと、前半は、口の中が薄くて不味い塩味のスープで満たされたような…

普通の大学生がヤバいことに! 近藤史恵著「砂漠の悪魔」がすごい

こんにちは。ふだんはあけすけな記事ばかり書いているかんどーです。しかし今日は、今日ばかりはまじめに本のことを書きたい。本当に面白い小説を見つけたから。わたしは月に数冊は本を読むけれど、全部の感想は書かない。自分の中でそれぞれの小説に愛着を…

飛鳥井千砂著「タイニー・タイニー・ハッピー」感想とからっぽの自分

(こんにちは、貫洞です)わたしは一人暮らしをしている頃、よく一人でショッピングモールに行った。当時は南砂町の「スナモ」というモールに行っていた。やはりイオン系列なので基本、つくりが似ている。というか、おなじだ。おなじにおいがする。季節に合…

【書評】麻耶雄嵩「螢」読了 そして今後の読書計画!

こんにちは。ミステリーをちゃんと読んだ貫洞です← ブログ書けない病も克服したし、今日は本の話を書きますよー!(元気w) 以前こちらの記事で紹介されていて、強く興味を持ったので読んでみました。 yutoma233.hatenablog.com みどりの小野さん、おすすめ…

本が届きました 「むしくいノート」「地球の歩き方 タイ」

こんばんは。深夜にひっそり更新することが楽しみのひとつになりそうな貫洞です。今日は接客のお仕事のあと、少し頭を使う時間がありました。ちょっとだけね。それで、帰宅したらアマゾンから本が届いていて、すこし自分をゆるめる時間として本を読んでいま…

佐藤優著 「ズルさ」のすすめ 

こんにちは。仕事は接客業、趣味はランニングと読書の貫洞です。※誤字脱字が多かったので修正したのと、ブログデザイン一新しました!佐藤優さんの本を読みました。元外務省の方です。著書の随所に「外務省ネタ」がちりばめられており(アノ事件についてもリ…

村上春樹著「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」読了

今週のお題「読書の夏」読書の夏。いい響きですね。年中読書してるわたしにとっては最高のお題です。毎日このお題で書けます。ずっとこのお題で書いてていいですか?←w私事ですが、明日からフィンランドへ行ってきます。 そのため、フィンランドに関する映…

「響 小説家になる方法」が面白過ぎる!

こんにちは。仕事は接客業、趣味はランニングと読書と小説を書くことの貫洞です。先日、こちらのブログを読みました。 <a href="http://minesweeper96.hatenablog.com/entry/2015/08/02/135518" data-mce-href="http://minesweeper96.hatenablog.com/entr…

闇雲にビジネス書を読むのはインプットじゃなく効率悪いアウトプット

こんにちは。仕事は接客業、趣味はランニングと読書の貫洞です。昨夜、ある方とお話しました。その方は二十代半ばと年齢こそ若いですが、立場もあり、ものすごくアグレッシブで安定感のある、いわゆる「すごい人」です。お仕事で関わっているのですが、昨夜…

朝井リョウ著「何者」を読んだ。さて、あなたは何者?

こんにちは。仕事は接客業、趣味はランニングと読書の貫洞です。先日、この本を読了しました。朝井リョウ著「何者」 「桐島、部活やめるってよ」の作者です。(実はあれまだ読んでません(汗)積ん読になっているので、あちらも近いうち読むつもりです)こ…