接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

クリエイティブな仕事がしたいなら「自分の時間」を持った方がいい

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こんにちは、かんどーです。



たまには仕事の話でも。(もっと仕事の話しろよw)



わたしの生活は、たぶんほかの人が想像しているいわゆる「経営者」よりずっとゆったりしていると思います。それは、もともとそうだったのではなくて、意識して今の状態に改革したものです。ちょっとその理由を書いていきますね。



まず、今のわたしの仕事のスケジュール。

わたしは土日祝日は携帯ショップの販売・接客をしています。土日祝日以外に週1~2日現場に出ます。週3~4日が現場というスケジュールです。

しかし、現場のない平日はとてもフレックスな予定の組み方をしています。



わたしの一週間の予定(例)


月曜 13時から社内打ち合わせ 夕方には帰る
火曜 事務作業をする(月曜の午前中に済ませてしまえば火曜は休み)
水曜 16時からクライアント様と打ち合わせ
木曜 休み
金曜 10時~19時まで現場
土曜 10時~19時まで現場
日曜 10時~19時まで現場


こんな感じです。


結構ゆったりですよね? その気になれば週2日平日休みが取れますし、月曜や水曜は半休みたいなものです。ただし、仕事の電話がかかってきたらきちんと出て即対応をします。メールを返信するとか、スタッフに連絡を取るとかです。

これは苦になる人とならない人がいると思いますが、わたしはこれだけゆったりさせてもらっているので、苦になりません。むしろ、ちょっと仕事欲がムラムラしている状態でいつも平日を過ごしています。仕事の電話がかかってくると嬉しいくらいです。

このムラムラが大事なんですよ…

ちなみに、例えば上記の、水曜の16時の打ち合わせで提案する内容が思いつかない場合は早めに都内へ行って参考になりそうなショップを見学して、アイデアをひねり出します。

特にわたしは、打ち合わせ直前になってひらめくことが多いので、そのひらめきをカフェなどでA4の紙一枚にプリントして(セブンイレブンのネットプリントで印刷します)持っていくことがあります。

そのひらめきは、たまたま入ったスタバの席の配置を見て気づいたことだったり、全然携帯と関係ないお店で受けた接客などから得ています。ほかにも、公園の秩序や駅の秩序、レギュラーとイレギュラーの交錯する街の中で耳を澄ませているとピン! とくることがあります。自分の時間を過ごしている時にだけ降りてくる、ひらめき。






このことに気づいたのは、仕事でやけくそになった時でした。



3年ほど前、わたしは仕事がまったくうまくいかず、このままではマズイ、マズイと考えていました。当時のわたしのスケジュールは、


月曜 朝9時から打ち合わせ、その後夜の会食までビッシリ
火曜 朝10時から打ち合わせ、その後夜の会食までビッシリ
水曜 現場に出る、合間に仕事の電話に出続ける
木曜 現場に出る、研修生を教えながら現場での数字を維持
金曜 朝9時から打ち合わせ、その後夜の会食まで(以下略
土曜 休みだが60%の確率で欠勤が出て現場で働かなければならない
日曜 休みだが70%の確率で欠勤が出て現場で働かなければならない


こんな感じです。



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土日が休めていれば全く問題ない、いわゆる普通のサラリーマンスタイルですが、当時わたしの会社では、スタッフが欠勤したら空いている人間が現場に出る、というやり方をしていたため、いの一番にわたしが欠勤代行をすることになっていたのです。

そのため、土曜の朝7時には化粧をすませて待機し、11時まで電話が鳴らなければ休める…という状態でした。しかし14時頃に体調を崩して「今から代わってほしい」と言ってくるスタッフもおり、土日が休みでも、むしろこんな土日なら無い方がいい、ストレスでしか無いと思っていました。

打ち合わせも疲れ切った状態で出ているので、とにかくアイデアが出ない。何を見ても何も感じないから、特に話したいことも出てこないし、お店をどう良くしたいかなんて考えられない。とにかく帰って寝たい、仕事を辞めたい、死にたい、とどんどん気持ちが落ちていきました。


自分で始めた仕事なのに、忙殺されたらイチコロで嫌になってしまいました。たぶんこれが「好きで始めた」のだったらもうちょっと頑張れたと思います。でも、わたしにとって接客業って「得意だから始めた」だけなんです。好きでも嫌いでもない、自分にできる仕事という位置付けです。

わたしは、お客さんからありがとうって言われても何も感じない人です。仕事で自分を癒すのは難しい。自分の時間をきちんととらないと、クリエイティブな発想ができないのです。休まないと、疲れてしまうのです。



そこで、ある時を境に、わたし自身が土日祝日すべて現場に入ってしまうようになりました。「空いている」というのはネガティブ要素でしかないと思ったからです。

そして、それをきっかけに会社全体のスキームを変えました。誰かにわたしのような役目を押し付けたくなかったので、仕組みを変えようと思ったのです。それまでは「欠勤者が出たら会社として補填要員を準備する」という契約だったのですが、それからは「欠勤したらそのスタッフが別の日に出勤する」という契約に変えていきました。

そうすると、日曜に熱が出て欠勤したスタッフは、次の公休の日に出勤したい、とクライアント様へ直接自分で交渉するのです。また、そうなるとスタッフも「自分の現場のことは自分でする」ようになりますから、シフトの伝達ミスのようなことも激減。出勤退勤もスムーズになりました。朝、シフトのことで電話がかかってくることはほぼ0になりました。これにより、わたしのストレスはなくなり、スタッフのやりがいはアップしました。直接クライアント様とやり取りするのって、スタッフにとってすごくいい刺激になるんですよね。(インフルエンザや胃腸炎などの場合はさすがに代行スタッフを出したり、わたしが平日に穴埋めに行ったりします)



この仕組みを取り入れてから、役員も全員土日祝日現場に出るようになりました。結果として売り上げは少しですが伸びました。それより、役員全員が現場の事を知っていて、なおかつ責任感の重責か、結構数字を取ってくるので、スタッフが

「座って管理してればいいんだから楽ですよね」

みたいなことを言ってくることもなくなりました。たまに常勤スタッフと一緒に現場に入ると、「げ、こいつガチで現場入ってやがる」みたいな顔をされます。はい、ガチでやってます。



このスキームにしてから、社員はセルフマネジメント力が強化されるし、役員はどんどん元気になっていくし、いいことづくめでした。うちの役員は、ある1人の頭脳型の人を除くと、みんな「現場が楽しい!」っていうタイプなんですよ。だから全員現場に出てた方が会社が元気なんです。

最近では頭脳型の役員まで現場に出てしまっているので(しかも長期案件取ってきてる)完全に現場主義の会社みたいになってます。




長くなりましたが、わたしは適度に現場に出て、平日のゆったりした時間でクリエイティブな発想ができるようになりました。

地に足の着いた提案をするには、現場にきちんと入って仕事をする必要があります。しかし、忙殺されてしまうとクリエイティブな発想は出てこないんです。だから、今の生活をしっかり守ろうって思います。



ちなみに、今の生活だと週に2日、お休みがあるのですが、この2日は完全に書くことに充てています。好きだから全然苦にならない。そして、パソコン持って行って、都内のおしゃれなカフェに行ったり、今まで行かなかった場所で1時間くらい遊んでそれから喫茶店で書いたりもする。


今のわたしが危惧しているのは、今は自分のペースで書いているけれど、もしもまかりまちがってこれが仕事になった場合、忙殺されても好きでいられるだろうか、ということ。「何先走ってんの?」と言われるかもしれませんが、こういうことは先回りして考えておいた方がいい。いざやってみたら、せっかく好きだったことが嫌いになってしまうことってよくあります。

わたしも、走ることにこだわりすぎて(タイムにこだわりすぎて)走るのが嫌になってしまったことがあったし、自転車もレースにこだわりすぎて嫌になってしまったことがあります。趣味のままだったらどっちもすごく楽しかったのに、自分のすべてをかけてやろうとした結果撃沈…ということがすごく多いんです。


夢中になりすぎてしまっても、それでも好きでいられること。


わたしにとって、それは何なんだろう。


わからないけど、今のペースでしばらく生きてみます。この生活が結構気に入っているから。



それじゃあ、また明日!


☆今日の過去記事☆

 

 

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