夜なので少し性のお話いいですか。
性とは本当に不思議なもので。
それと仲良くあそぼう、気持ちよくなろうとすればするほど、快楽は手の中から逃げていく。
寧ろ、性について考えなど持たない、というふうな真面目な女に性の快楽は乗りうつる。燃えるような快楽に包まれる女は、大概、性に対して本当の意味で自由なのである。
よく、自分はSだMだ、どういうプレイが好きだという会話がなされる。本当にそれが好きな人もいるのだろう。
しかし、性に対して玄人であろうとするあまり、自分の性格や見た目に、性の方を寄せてしまう人がいる。「実はドMなんです」とか言っている自分に酔っている。
こうなると、性癖が性癖の役割を果たさず、快楽からは遠ざかるばかりである。本来の彼女は、SでもMでもなく、なんとなく外が感じる「単なる外派の電マ好き」だったりする。
胸部をブインブインされ、女核をブインブインされて絶頂し、ぐったりとなったところで挿入されればそれで良かったのに。それだけなのに。
いや、わかるよ。
ある程度わかりやすく自分の嗜好を全面に出した方が、合うパートナーに出会えるし、好みのシチュエーションで出来ると思う。だけど、思考は現実化するし、嗜好は日々変化する。ドMだと思っているのは自分だけで、実は痴女かもしれないじゃない。痴女だと思っていたけれど、実はSのケがあるかもしれないじゃない。
SでもMでも、特定のパートナーを持つ方が合うかもしれないし、不特定多数の人とプレイをするのが合うかもしれない。(わたしは後者。あとくされなく不特定多数派)
「性とはこうあるべき」と考えすぎて快楽から遠ざかる。悲しいことだ。
本当の自分が、どんな性を好むのか、今一度見つめ直したらどうだろうか。
自戒をこめて。
その性癖、本当にあなたの性癖ですか?