こんにちは、かんどーです。
セブ島の語学留学を満喫してきました。まとめ記事はこちらです!
さて、今回の語学留学、後半はプライベートも充実してたんです。お友達の方が面白いところへ連れて行ってくれて。それがまわりまわって超面白いことになったんです!
その方が連れて行ってくれたのは、セブ島市街地からほど近いところにあるのに、なぜか鬱蒼とした場所にそれはあります。それは、バジャウ族の村です。村といっても、木で作った家が海の上に建てられている集落と言う感じ。そして、家と家は細い板だけでつながっていて、住民は器用にこの板の上を歩いて移動します。
夜行ったので、どんな色の海なのか伝わりにくいけど、真っ黒です。正直、においもきつい。。リアル鉄骨渡り的なおもしろさがあるので、高所恐怖症でない人はぜひ行ってみてください。わたしは高所恐怖症なのでこの村の立地だけは厳しかったですw 手すりがあれば大丈夫…かもしれない。。
落ちても下は海なので死ぬことはありませんが、持っている電子機器などは全部壊れると思いますw ちなみに、落ちたら自分で木をよじ登って上がるようです()
その方がここへ来るきっかけとなったのは、松田大夢さんとの出会いがあったからです。バジャウ族がどういう差別を受けていて、どういう人種なのかはこちらのブログに書いてあるので読んでみてください。この記事には写真もいっぱいある。(さめさんはもう読んでるみたい、スターついてた)
松田大夢さんのブログ!
そんなバジャウ族の村、わたしは二度行きました。
一回目に行ったとき、コミュ障大発動してまったく話せなかったわたしに、大夢さんがいっぱい話しかけてくれて……その中で「昆虫食好き」の話題がでました。それで「来週、虫会をやりましょう!」という流れになったのです!(何度も言うけど、わたしのブログがたくさんのドアを開いてくれているのがわかります)
人に何かを話すとき、一度文章化したことだとすらすら話せることも不思議です。それまで一度も文章でアウトプットしていないことって、雑談ベースでもうまく話せないというね。
※ここから虫の写真が出てきます。ミルワームとコオロギです。苦手な方はブラウザバックをお願いします。あと鶏の足の料理とかも出てきます!
改行
改行
当日、学校が終わったあと、バジャウ族の村に向かいました。大夢さんの家につくと、すでにそこには人が集まっていて、何やら日本のテレビ番組の撮影も来ているみたいでした。
撮影の人たちは、「昆虫食の場面は映したくないな~、チャンネル変えられちゃうから」と言っていました。虫美味しいのに!!
ちょっと撮影の時間がありましたが、すぐに飲み会の雰囲気に!
「そろそろ始めようぜ~、とりあえず足とビールあればいいでしょ」
鶏の足の煮込みが出てきました! これが絶品! めちゃくちゃ美味しいんです! プルプルした足の皮、いつまでもしゃぶっていたくなる味です!
鶏の足の煮込み
この日のメインは一応「虫」ということになっています。食材を見せていただくと、まだウネウネと動いている元気なミルワーム!! これは美味しいに違いない。
良かったら動画もみてください! すっごく元気なんです!
コオロギも生きたままでした! ビニール袋の中の酸素が減って苦しそうだったけど、袋を開けたらまだ元気なコオロギたちがぴょんぴょん! ぴょん!
……ここで、わたしは人生初の「虫の生食」をやりました。まずコオロギを生で食べたんですが、今まで油で揚げていたのが「もったいない!」と思えるくらい美味しかったです! 生きた虫の命をそのままいただくって、こんなに素晴らしいことなんだ…と思えました。
ほんの指先に乗るくらい小さなコオロギにキスをすると、触覚が唇にふれます。指先で足の動きを感じる。そこに間違いなく、命がある。
敬意をこめて口へ運び、まだ生きているコオロギを口の中で遊ばせる。思い切って歯をたてると、やわらかな虫の皮がぷちゅ、と弾けて口の中にアンコウの肝のような、白子のような味がぴゅっと広がります! 油で揚げてしまったら絶対に感じられない味でした。生食でなければ知りえなかった味でした。
わたしは何匹か、生で食べ続けました。ああ、美味しい…!
次にミルワームも生食をするとのことで、わたしもいただきました。ミルワームはたまに噛んでくるそうなので、申し訳ないけど頭を噛みちぎってから胴体を食べました。
ほわーんと広がるワラのようなにおいに、やっぱり独特のトローリ感! ミルワームも絶対生食の方が美味しい!! 今まで「芋虫系はフライにすればスナック感覚でいけるよ!」なんて言ってましたが、全部否定します。虫は生が一番うまい。
こんな単純なことになぜ今まで気づかなかったんだろう…
虫を食べることで有名な「地球少年」だってコオロギを生で食べていたじゃないか。なぜ試さなかったんだ自分! これから、きれいな田舎の町でコオロギをみかけたら生で食べることに決めました。小さめのやつが特に美味しいと思う。
いや、もう何の虫だって食べちゃおうと思いますw 美味しいんだもんwww
こんなに気安く飲み会に参加したのって、一体いつぶりだろうか。。女性だけの虫会の時もこんな感じだった気がする。ほんとに損得無しでやる飲み会って最高なんだな。
太鼓をたたいて、歌うバジャウ族。なんだこの感じ。すっげーノリノリだぞ!
さて、食べ物の話に戻ります。
何度か書いているけど、わたしは小食なので「小さくて栄養価が高い」食べ物が好きなんです。なんていうか、効率がいい気がするんですよね。
フィリピンでは「バロット」という、ひよこになりかけた卵を食べるんですが、これはいわゆるゲテモノの部類に入ります。そしてわたしはまだバロットを食べたことがなかったので、この日初挑戦!
バロット
…ふつうのゆで卵よりずっと美味しい。。なんだこのうまさは!!
もう、ぜんぶの卵を半分ひよこの状態にしてから食べた方が効率いいんじゃないの? って思うくらい濃縮されてて美味しかった。味はついてないので、酢のようなタレにつけながら食べました。美味しかった~! これはまた食べなくては…! 何日経っているかで味が違うそうです。これは18日モノだそうですが、現地の方に言わせると「いまいち」「まあ普通」だそうでwww 「はずれバロットですね」と大夢さんにまとめられてバロットの話は終了()
さあ、お待ちかね! 火を通した虫たちをいただきます!
コオロギ
…当たり前ですが、美味しいに決まってますw 味付けは塩と味の素。パラパラと味をつけると美味しい~! サクサクで、固すぎることもなく、ほんとにスナック感覚! 現地のバジャウ族の人たちは、実は虫って食べないらしいんですが、火を通したものは一緒に食べてくれました!
こうやってチップスにのせても美味しい。ここにオーロラソースをかけたら立派なおつまみになると思う。
ミルワーム
みんなコオロギよりこっちの方が食べやすいようでした。最初は嫌がっていたバジャウ族の女性も、「スパイシーな味付けをしてくれたら食べる!」と謎の前向きな姿勢を見せてくれました。味つけの問題……なのか!?
そんな中……
一人、虫を食べる抵抗が取り払えない、留学生の友達。
コオロギを手に持ったまま、泣きそうです。
「見ない、見ない、見ない……」
周りのすでにチャレンジを終えたバジャウ族たちは気軽なもので、彼女コオロギを投げたりして遊んでいましたw 彼女はマジで虫をさわるのも厳しいみたいで、なんだかまずいことになったかな…と一瞬不安になるわたし←でもこういうときニヤニヤしてしまう意地悪なわたし
…しかし、彼女はきっと食べられるだろうと思っていたのもまた事実。
ちょっと意外だったのですが、ミルワームの揚げたものを見て、
「こっちなら…」
と容易に食べてしまったのです! なんでコオロギはだめでミルワームはオッケーなの!! 足があるから? そういう問題なの? ねえ笑って←
この日は「TUBA」というココナッツを発酵させて作ったお酒も味わうことができて(これが最高に美味しいんだ……よくできたぶどうジュースみたいな味なんだよ……)最高の宴でした。
ココナッツを発酵させてつくるお酒には「ココナッツワイン」もあるのだけれど、そちらは値段も度数も高いらしいです。でもこの「TUBA」は庶民的価格で度数も低め、なんだか元気になる飲み物です!
(どんどんワイルドになっていく自分が怖かったです)
そういえば、滞在中二回ほど「ガソリンタンクに入った怪しい液体」を持って上機嫌で「飲めよ~❤」と言われたことがあったのですが、得体が知れなさすぎたので丁重にお断りしました。旅行者に何か飲ませて眠らせ、物盗りをする事件って多いし。。
でも、今考えるとあれは間違いなく「TUBA」だった。
現地の人が、外国人のわたしに「うまいから、飲めよ!」と言ってくれただけだった。。次回はTUBAなのかを聞いて、もしそうだったら一緒に飲もうと思う。(そうでない場合もあるから、自己責任で!)
もっと居たかったけど、22時頃退散。
子どもたちもかわいかったし、何より気安く受け入れてくれた大夢さん、バジャウ族のみなさんに感謝です。
最初、わたしがここへ行ったのは「好奇心」からでした。好奇心は時として人を簡単に傷つけます。奇異なものを見る目というのは、人を見下す目なんです。わたしは最初にここへ行ったときは、自分がどういう目をしてここにいたらいいのかがわからなかった。
ただ、ここにいる時間は何も隠すことはやめよう、そんなふうに思っていた。
この日は量としては全然食べていないのだけれど、翌朝になってもお腹がすかなかった。わたしのからだは栄養が足りていないと空腹を感じる。虫を食べた日は、翌日の朝になっても元気な感じがする。
そろそろ、自分たちで虫を料理してみたい。
日本でもできるだろう。
やってみよう。
そんなふうに思った一日だったのでした!
それじゃあ、また明日!