接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

セブの「セブンスピリット」スタディツアーがすごく良かった

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こんにちは、セブが大好きなかんどーです。


セブ島へ語学留学に行っていた日々が夢のようです。死ぬほど楽しくて、毎日泣いたり笑ったりしてました。具合が悪くなることもなかったし(帰国する日は熱が出たり大変だったけどw)、ごはんも毎日美味しく食べられました。幸せでした。

 


勉強ももちろん楽しかったんだけど、終盤は週末にボランティア活動へ行くことが楽しみになっていました。合計3回訪問した、セブンスピリット。

www.kandosaori.com

 

上記でどんな場所かは大体書いていますが、簡単に説明すると「セブンスピリット」とは、日本人が発足したNPO法人で、セブのスラム街に住む子供たちに音楽を教えている場所、です。

ここの子どもたちは、スラム街に住んでいる子たちです。家はとても貧しく、とても大学には行けない環境であり、ちょっとしたことで学校にも行かなくなってしまう危うさの中で生活しています。食べていくだけで精一杯なのです。

でも、ここ「セブンスピリット」での活動に参加すれば、音楽を通じて世界へと通じて行く……実際にここの子どもたちは2017年4月に日本に来て演奏会を行っています。そう頻繁に海外へ行けるわけではないと思いますが、日本に来たことは彼らにとってとても素晴らしい経験だったようです。

(わたしはここの子どもたちに直接、英語で「日本どうだった?」と聞いてみたところ、「面白かったよ! 取手ってわかる? そこに行って演奏したんだよ!」とのこと。「ご飯もすっごく美味しくてね、僕ら、みんなで日本に行ったんだよ!」ときらきらした瞳で話してくれました)


さて、ここの運営資金は、「スタディツアー」と呼ばれるスラム街訪問と、ここの子どもたちとの交流を絡めたツアーを毎週土曜に行い、その参加費でまかなっているようです。

実際わたしもこの「スタディツアー」に参加しましたが、丸一日子どもたちと一緒にいられて1500ペソ(3500円くらい)はとても安いと感じました。お昼ご飯もついてくるし、何より普通じゃできない体験ができる。


普段は、こういう体験をしても、その場で「良かったー!」と思うだけでそれ以上のことは無いのですが、わたしはどうしてもこの場所とつながっていたい、と強く思いました。

そのきっかけは、この歌かもしれない。

We are the world、有名な歌なので途中まで聴いてみれば、「この歌知ってる!」ってなると思います。

www.youtube.com



…この歌の歌詞と、子どもたちの置かれている環境がリンクして、今思い出してもゾクゾクするような特別な音楽でした。


一番手前で歌っているちょっと年上のお姉さんは、元々ここに通っていた子どもの一人で、今はこの団体を手伝う側に回っているそうです。スタディツアーで通訳を務めたり、ここで仕事をしているような感じになっている。こうしてこの場所が誰かの居場所になっていくんだな…と感じ入りました。



それで、いろいろ考えたのですが、ウチの会社としてこの「セブンスピリット」のスポンサーをすることに決めました。


わたしがもっと若ければ、自分がここで手伝うとか、そういうやり方で子どもたちを笑顔にしたいとか思うんだけど、今のわたしは子どもたちと遊び続ける体力もない。それより日本で働いて、定期的に経済的支援をする方がたぶん、子どもたちを笑顔にできる手伝いになるんじゃないかなと思いました。

自分の意志で、どこかへ寄付をするのはこれが初めてです。これまでわたしは、NPOなんてインチキだと思っていたし、ずるい人が結局お金を使っちゃうって思ってた。でも、ここの子どもたちは元気で、まっすぐ生きてる。ここは大丈夫だ。そんなふうに思ったんです。


ちょっとでも興味があったら、セブ島に行く機会を作って、ぜひここへ立ち寄ってみてほしいです。スタディツアーは毎週やっています。一人でも参加できるし、一人で参加してもすごく楽しいです!(わたしは最初は友達と参加しましたが、二回目は一人で参加しました)

ホームページ貼っておきますね。

seven-spirit.or.jp



すっごくうれしいんだけど、このホームページにウチの会社のロゴが載ってました…! 物理的な距離はすごく遠いけれど、どこかで繋がっているような気がする。

今日もセブンスピリットの子どもたちは演奏をしているんだろうな、今頃音合わせしてるかな、外で遊んでるかな、なんてぼんやり思いを馳せることがあります。そんなことを考えていると、自分の悩みなんてどこかへ行ってしまうのです。あの子たち頑張ってるだろうし、わたしもがんばろ、って素直に思える。


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演奏が始まる前は普通の子どもなんですけどw
演奏が始まると「演奏家」の顔になるからすごいんです。

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遊ぶときは思いっきり転げ回って、演奏のときはしっかり音に集中して。

当たり前の「一生懸命」がぎっしりつまった場所です。生きるってどういうことか、見失っている人はここで子どもたちと一緒に遊んだらたぶん、少しだけヒントをもらえると思う。


わたしは元々死にたいとかそういうのじゃなかったけど、自分が日本でしている仕事をもっともっと頑張ろうって思えました。だって、わたしが頑張ることで誰かを幸せにできる可能性がある! って信じられるようになったから。


わたしには子どもがいないし、定期的にどこかでボランティア活動するつもりもありません。毎日子どもと関わりたいとも思いません。でも、年に何回か、ここの子どもたちの笑顔に会いに来たい。


わたしはここのスタディツアー中に何度も泣きたくなりましたが、泣くのをがまんしました。参加者の中には子どもたちの演奏を聴いて泣き出す人もいたし、それは自然な感情だと思う。だけど、わたしは子どもたちの前では「素晴らしい演奏だね!」って笑っていたいと思った。それは、無意識に子どもたちを「かわいそうな存在」だと思っている自分を表に出したくないから。

これからも年に2~3回はセブに行くと思うんだけど、そのたびに笑って子どもたちと遊べたらいいな。みんなが大きくなっていく姿を、たまに見られたらうれしい。


セブの「セブンスピリット」のスタディツアーはすごく良いツアーなので、参加するか迷っている方がいたら、迷わず参加してみてください。他ではできない体験ができます。


それじゃあ、また明日!