接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

海外で暮らしたい? よくいるんだよね〜あなたみたいな人、と言われた話

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※現在タイにおりますが、宿泊先のwi-fiが遅く、写真のアップが難しいため、アユタヤ観光の記事は数日後のアップとなりそうです。それまでテキスト中心の記事で更新を続けます。

 

 

★★★

 

 

表題の通りです。

 

わたしは語学留学する前から、漠然と「海外で暮らしてみたい」と思っていました。でもそんな機会に恵まれることもなく…これからも旅行者として海外に行くことはできるんだし、それで我慢しようと思っていました。

 

 

それでも、海外に住むことへの憧れはずっとありました。なんとかして海外で働けないものか? うちの会社のビジネスを海外へ舵取りできないものか?

 

しかし、どう考えても今のウチの会社の経営状況から、海外という答えは導かれませんでした。日本国内でしっかり地盤を固めた方が絶対に手堅い。っていうか今の状況はとても恵まれているし、絶対今のまま続けるべきだとわたし自身思っていました。

 

仕事は楽しい。趣味と言えるかわからないけど、ブログを書いたりもしていて、思いを吐き出す場所もある。何も不自由はなかったんです。でも……人生で一度でいいから、海外で生活をしてみたいという思いは消えませんでした。

 

 

わたしは自分の会社を経営しているので、待っているだけでは海外生活はやってきません。たとえば商社に勤めているとかなら、ある程度「海外勤務」の枠もあるのかもしれませんが、ウチの会社にいる限り「海外勤務」の枠は無い。

 

なので、海外に近そうな方には常に「海外で仕事がしたい」「海外生活をしたい」という話を、軽くですがしていました。何かしらヒントが得られたら……それに、思いはアウトプットすることで実現しやすくなると知っているので、意識して海外生活への思いを話すようにしていました。

 

 

あるとき、海外生活経験のある方に軽く「わたしも海外で仕事をして、住みたいと思っているんですよね」と話してみました。そんなに重くない感じで、です。

 

するとその人は目をつりあげ、

 

「海外で暮らしたい? あなたみたいな人、よくいるけどほんとに軽いよね~。大変さとかまったく想像つかないんでしょ。ウラヤマシイとかよく簡単に言うよね~」

 

その人は海外勤務が大変だったらしいです。いかんいかん、と話の流れを変えました。

 

「そうですよね、旅行するのとはわけが違いますからね。実際やってみないと、何が大変なのかって外からじゃわからないですよね」

 

その人はやっと目じりを下げ、

 

「そうそう、夢見る夢子ちゃんは旅行して、こんな生活いいな~って思ってればいいの。実際やろうなんて思わないこと!」

 

そう言いました。

 

わたしはブチ切れたのでその日は笑顔で即帰りました。完全に、気分が悪くなってしまったのです。海外生活がそんなに嫌だったとか、話もしたくないくらい地雷なら、最初から「海外勤務つらすぎた…」とか言っておいてくれれば、こちらもそういう話はしません。つらかった人の話は、ふんふんと聞くには役に立ちますが、別に深堀りしたいと思いません。

 

その人は、海外勤務の経験を誇らしげに語る人物だったので、聞いても良いかなと思ってたずねたのです。それが……まさかこんな答えが返ってくるとは……。よほど海外生活が合わなくて、海外に行きたいという人のことさえ憎くなるほどだったのでしょうか。。今となってはご縁がないので、もうわかりませんが。(そもそも交流会のようなところで知り合っただけの方なので、特に関係を保つ必要もなかったのです。笑顔で帰ったので、わたしが気分を害したこともわからなかったと思います)

 

 

わたしはいつも、静かに怒ります。

 

誰かに対して「よくいるよね~」
誰かの悩みに対して「よくある悩みだよね~」
誰かの発言に対して「みんなそれ言うよね~」

 

は、あまり言わない方がいいです。それだけなら言われても我慢できますが、その後相手が話を変えたり態度が変わったら、そのままその話題から離れた方が良いです。「よくある悩みだよね~」の後に「あなたの悩みは解決なんてしないから!」と言い捨てられたら、喧嘩を売られているのと同じです。許せません。

 

 

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このことがあって、しばらく人に「海外で暮らしたい」と言うのをやめていました。怖かったのです。

 

 

それで、2017年の春に「ブロガー無料語学留学」に対してやっぱり軽い気持ちで応募して、受かったとき「来た」と思いました。

 

海外に対して、なるべく行くというアクティブな姿勢をキープしていたことが功を奏して、1か月半のセブ島滞在が決まってくれました。(社内やクライアント様に理解してもらえるよう話をしたり、結構大変でした)

 

www.kandosaori.com

 

 

正直、1か月半の語学留学で得られたのは、いくつかの単語が脳幹に刻み込まれたことくらいです。今までの1.2倍くらい話せるようになったレベル。旅行英語としても少々頼りない。でも以前より通じるようになりました。通じなければ何度でも話すし、相手の質問がわからなくても何かしら返します。「ポカーン」が少なくなった感じです。

 

正直、英語の伸びはいまいちでしたが、ビジネスとしてセブ島に行く! というチャンスがつかめました。いや、自分でやるやる言い出して勝手に始めてるだけなんだけど。どこかの会社がバックアップしてくれてるとか無いし、なんならウチの会社とも別で、わたしが個人で友達と組んで始めるんだけどね。

 

 

いろいろありましたが、わたしのエネルギーの源も「怒り」のような気がします。

 

 

あんまり良いやり方じゃないのはわかってます。できれば喜びや誰かの笑顔のためにがんばりたい。だけどそれよりはるかに強い力で「怒り」は人を突き動かすと思います。とてもイージーにモチベーションに変えられる感情なのかもしれない。それをわかっていて、あえて「静かに怒って」自分のモチベーションにしてさえいるかもしれない。

 

誰かの笑顔のために頑張っていたら、その誰かが笑わなかったときに「報われない」と思ってしまいそうな矮小な自分を知っているから。

 

自分の喜びのために自己実現しようと思ってもみるけれど、自分の喜びなんて実はとても小さな器で、ほんの少しの水で簡単に満たされるものだってわかっているから。

 

だからやっぱり、こういうエピソードがわたしを突き動かしている。

 

 

ただ一つだけ。

 

わたしはいくら怒っても、その人を憎むことはないのである。自分の性格で、そういうところが好き。罪を憎んで人を憎まずと言いますか。まじめに「二度と会いたくない」と思う人ってたぶんいない。「積極的に会わなくする」というだけで、二度と会いたくない! ほど強く誰かを拒絶することってもしかしたら無いかも。

 

たまにこうしてネタにするのは、自分の引き金がなんだったかを思い出したから。ただそれだけ。

 

 

今期待しているのは、来年から海外生活をして、それが成功しようともうまくいかずとも、誰かの喜びを自分の喜びや力に変えられるようになること。

 

海外で生活して何が変わるわけでもないです。性格も変わらないと思う。だけど、凝り固まっていたコンプレックスと「何年もかなわなかった願い(海外で仕事がしたい)」が叶うことで、ひとつ肩の力が抜けるかもしれないと思っています。

 

もちろん、「海外で働いたことある俺SUGEEEE」みたいな人にならないように気を付けます。わたしの場合は「あなたも海外で働きなさいよ、楽しいわよ」なおばさんになりそうなのが怖い。価値観は押し付けるものじゃなく、相手の価値観を認めるだけにとどめたい。

 

 

長くなりましたが、意外と前向きな気持ちで記事を締めくくります。

 

それじゃあ、また明日!