接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

「インフルエンザにならないと休めない社会」はおかしいと思う

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注:長文注意

 

 

 

こんにちは。

 

 

わたしは今年、20年ぶりくらいにインフルエンザになりました。前になったのは学生時代です。社会人になってからは「仕事を休みたくない」という理由で自分でワクチンを接種しにいっていたので、まあ予防されていたのでしょう。

 

それで、毎年のインフルエンザの騒動について思うところを書きます。

 

 

インフルエンザの検査のために病院に来られると迷惑です! 

医療機関の方からこんな記事が出ました。

www.huffingtonpost.jp

 

要は、「異常な状態になっていない限り、普通の風邪と変わらないから家で治せ」ということが書いてあります。わたしはこれを読んで「医療機関と日本社会はまったく違う世界なんだな」と思いました。医療機関は、普通の会社がどう機能しているか知らないんだな、と。

 

迷惑です、と言われても、わたしたち社会人は「インフルエンザは人に感染するから休まないとダメ、普通の風邪ならマスクして出勤しなさい」という暗黙のルールのもと働いています。

 

超簡単に言うと「インフルエンザなら休んでいい」んです。

 

わたしはそれまでワクチンを接種していましたから、どんな高熱であってもインフルエンザと診断されませんでした。つまり、38度の熱があっても「休むのはちょっとなぁ…」と思ってしまい、マスクをして売り場に立っていました。仕事に出ていたんです。

 

咳は咳止めを飲めばある程度止まります。熱も解熱剤をガン飲みして栄養ドリンクを飲めば、なんとか立っていられるレベルになるものです。これまで毎年、風邪をもらっては「つらい……」と思いつつ上記の方法で仕事をしながら治して、やってきました。

 

しかし今年は、36度2分しかないのにインフルエンザの診断がおりました。うっかり予防接種を受けるのを忘れていたので、かかってしまったんです。

 

「インフルエンザなら、休まないといけない」

 

当たり前のように仕事は休みになりました。わたしは何年かぶりに、5日間仕事を休むということをしました。

 

もちろん体はきつかったですけど、病院で一度強い薬を吸入した後は楽になりました。微熱が残るけど、音楽を聴いたり、本を読んだりして睡眠をたっぷりとって、病院で言われた期間を満了したあとはすっかり元気になって出勤しました。

 

 

しっかり休んだらしっかり治る、休まないといつまでも風邪のまま

去年まで、風邪って一度ひいたら2週間くらい体調が悪かったです。頭痛から始まって、熱、微熱、せき、のどの痛み、声枯れへと変化して、2週間くらいダラダラと風邪の状態が続いていました。

 

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パブロンを毎日飲み続けているのも自分的にどうなんだろうと思っていました。風邪薬ってこんなに毎日飲むものなの? と思いつつも、飲まないと体がシンドイから毎日のように飲んでいました。正直、冬が怖かったです。

 

今年は「インフルエンザ」という免罪符があったので、5日間ゆっくりと休みました。「人にうつしちゃいけないから」という免罪符があったから、本当にどこにも行かずに、たまにレトルトのおかゆをあたためて食べたりして、病人らしい生活を送りました。結果として治りがとても早くて、ちょっと声が出にくい状態をのぞけば、ほぼ4日間くらいでパーフェクトに治っていました。

 

 

「風邪」と「インフルエンザ」で線引きするのはおかしいのでは?

さて、ニュース記事に話を戻します。

 

「風邪」と「インフルエンザ」は同じだから、検査のためにわざわざ病院に来ないで! 家で寝てれば治るのは一緒でしょう! と何も知らない医療機関の人が叫んでいる上記の記事。寝てれば治るのは一緒かもしれませんが、「寝ていていいよ」と言われるかどうかが違うのです。社会の認識で「風邪で休む=さぼっている」「インフルエンザで休む=感染拡大を防ぐための自宅待機」のようになっているのが問題なのです。

 

このような状態では、社会人は体調が悪かったら「インフルエンザ」という免罪符を取りに行かなければなりません。

 

また、更に悪循環として「インフルエンザと言われたら休まなければならなくなる」という理由から、高熱なのに検査をしないで出勤してしまう人もいます。その人自身が抱えている仕事量が多いから休めない、そして高熱のまま出勤してしまい、部署が一つ壊滅状態になります。

 

実際に「インフルエンザと診断されたけど、マスクをしているから」と会議に参加してきた人を見たことがありますが、日本大丈夫なのか? としか思いませんでした。その場では顔に出しませんでしたが、プライベートではこういう人と付き合いたくないなと強く思いました。

 

その人は「自分と仕事だけの世界」に生きているかもしれませんが、会社にはさまざまな人がいます。高齢の家族を介護しながら働いている人、小さな子供がいる人、妊娠している人、妻が妊娠している人などさまざまです。

 

妊娠している状態の人がインフルエンザになるって、どういうことかわかりますか? 妊婦さんが高熱を出すと、お腹の子どもに障害が残る可能性があるんです。怖いですよね。だから妊婦さんは冬場、仕事に行くのが怖くなることがあると言います。早めの産休を取ったりして上手に冬場を避けているかもしれません。仕事ができないんじゃなく、非常識な人がインフルエンザのまま出勤している職場が怖いんだと思います。

 

 

「体調が悪ければゆっくりと休む」という当たり前の権利

体調が悪い、というのも線引きが難しいです。わたし自身、スタッフから「休むかどうか迷っている」という連絡をもらって、わたしが判断することもあります。

 

わたしの線引きは「いつものパフォーマンスが出せないなら休ませる」です。本人と話をして、「とりあえず出勤してみて、体調が悪ければすぐに早退する」という話でまとめることもあれば、「治るまで休もう」と勧めることもあります。(ウチは一人一人の裁量がかなり大きいので、基本、出勤するかどうかは自分で決めてもらうのですが、入社したばかりとか、本人も迷っているときはわたしが相談に乗ることもあります)

 

仕事って結果なので、結果が出せない状態なら休んでくださいというのがわたしの考えです。あとは、クライアント様あっての仕事ですから、医療機関でインフルエンザの検査は必ずしてきてもらいます。ウチの社員がインフルエンザだと気づかずに、クライアント様にインフルエンザをうつしまくる……なんていうことだけは避けたいので。

 

しかし、やっぱり社会的には「37度くらいの微熱なら出勤」というのが常識になっていたり、「そんな軽い風邪で休んでいたらずっと休まなきゃならない」という、風邪を軽く見る風潮があると思います。実際わたしも、つい最近までそういう考えで動いていました。

 

 

「休む」「休まない」の線引きって難しい

仕事は、職種によっては「絶対に休めない」ことがあります。そして日本人はとても勤勉ですから、自分の仕事に強いプロ意識を持っていることがあります。そうなると「仕事を休まない」が美徳にすらなってしまう。健康を損なってまで仕事してしまうんですね。

 

結局、こんなことを書いているわたしも、これから海外で働くことが決まったからたまたまこういう視点に立っているだけで、そうでなければこんなこと考えもしませんでした。冬だから風邪くらい仕方がない、つらくても出勤しなければならない、早く春が来てほしいなあ。それだけのことでした。

 

医療機関からの記事に対しても怒りしかありません。

 

「インフルエンザって言われないと休めないんだから、いいから診断書出せよ!」と思いました。

 

 

この問題が解決する日は来るのでしょうか。

 

 

どこかで誰かが「自宅診断キットを売り出せば良い」「インフルエンザの薬も市販すれば良い」と書いていました。確かにその通り。

 

でもそれ以前に、ちょっと体調がおかしいと思ったら仕事を休んで様子を見る…という余裕があってもいいよなと思いました。

 

 

追記

人間って狂気の生き物だから、中には悪質な人、います。「インフルエンザなんだよね、機種変更お願い♪」と平然とうつしに来る人。インフルエンザなのにマスクしないでコンビニで買い物してる人。店員をなんだと思っているのでしょうか。

 

わたしはもう少し、余裕のある世界で生きていきたいです。

 

それがどこにあるのか、まだ探している途中です。

 

わたしが生きている間に見つけたら、その場所はこのブログでシェアします。一緒に生きやすい場所で生きていきましょうね。

 

 

それじゃあ、また明日。