こんにちは、かんどーです。
※大阪で地震があったことを知り、その被害の状況に戦慄しています。今セブ島にいるのですが、リアルタイムでニュースを知ることができるのに、やはりちょっと状況把握が遅れます。みんな大丈夫かな。。
今日は、天災ではなく人災のほうですが、危機管理について記事を書きます。
★★★
平均気温28度くらいのバリバリ熱帯、セブ島。
良いところをあげたらきりがありません。人がやさしくて、気温があたたかくて、治安も言うほど悪くない。わたしは留学生時代とあわせると合計半年くらい住んでいますが、一度も強盗や窃盗にあったことはありません。
しかし、やはり「ここは安全ですよ」と自信をもって言い切れないところがあります。
それは、交通事故です。わたしは約半年住んでいますが、目の前で接触事故が起こっているのを見たのが合計3回、軽くぶつけているのを見た、くらいだと5回以上です。友人知人から「今日交通事故見た」と聞いた回数も数知れず。本当に多いんです!
今日はそんなセブで、少しでも「良いバイクタクシー」に乗るための秘訣まであわせてシェアします。
目の前で交通事故が起きた!(三回目)
つい先日のことなのですが、業務用スーパーで大量の買い出しをして、バイクタクシーを使ってお店に向かっていました。段ボール2つ分の重たい荷物でも、セブのバイクタクシードライバーさんは上手に足の間にはさんで運んでくれます。
それで、ある左折レーンで信号待ちをしていたのですが、結構長い信号でした。待っている間もじりじりと太陽が照り付け、たくさんのバイクの人たちはうんざりといった様子で長い信号を待っていました。
信号がやっと変わりました。
そのとき。
わたしたちのすぐ隣にいたバイクが、待ちきれないといった様子でアクセル全開で飛び出してしまったのです! しかし前方から「まだ信号変わってないだろう」と一台の車が信号が変わったにも関わらず、スピードをゆるめずに前進してしまっていました。
ドン!
行けるだろうと思っていた左折バイクを、車がおもいきりはね上げました。バイクの車体は地面でくるくるときれいに回り、乗っていた男性は宙に一度飛んでから地面にたたきつけられました。
一瞬の出来事で、みんな息をのんでその様子を見ていました。
車はもちろんそのまま走り去っていきました。きっと逃げおおせたと思います。バイクの方はしばらく倒れていましたが、やがてゆっくりと立ち上がり、焦点の合わない目で片足を引きずりながらバイクのところまで歩いていました。
わたしは過去にバイク事故をやっていたのでフラッシュバックするかな……と怖くなっていたのですが、わたしを乗せていたバイクタクシーのドライバーさん(推定50歳)が、
アアアーーーーーー!!!
と叫びだしてしまいました。。。
彼はわたしのほうを振り返ると、完全に脅えた顔をしていました。。
この方英語が話せず、ビサヤ語のみのコミュニケーションだったので、彼をどう励まし、慰めたらよいのか言葉が浮かばず。。肩をぽんぽんと叩くくらいしかできませんでした。。
その後、バイクタクシーのドライバーさんは、ものすごくゆっくりしか走らなくなりました。。バイクってある程度スピード出さないと車体が安定しません。。ずっとふらふら運転で怖がっていました。そして信号待ちのたびに「アアーーー……」と小さな奇声。。
首をぷるぷると横にふり、こわいこわいと言いながら走っていました。。
ただ、このドライバーさんの素晴らしいところは、危ないと思ったら徐行するとか、当たり前のことをきちんとやって、その年まで大きな事故もなく働き通してきたところです。目の前で交通事故さえなければ、運転は安全ですし、すごく良いドライバーさんなんです。
中には左折レーンで急いで飛び出すようなドライバーさんも実際にいる中で、このように「のんびり走ってくれる」ドライバーさんって大事だよなあ……と思いました。
精神状態が最悪の中、なんとかわたしの家に到着。ドライバーさんは半泣きでした。
わたしはせめてもと思って、ちょっとチップをあげました。ちょっとだけ口元をゆるめて「サラマッ(ありがと)」と言ってくれました。その後もトロトロ運転で持ち場へ戻っていきました。。
バイクタクシーは乗るべきではない?
セブに住んで、自分で車やバイクを持たなかった場合、短期旅行でなければ最低でも数回は「バイクタクシー」を使うことになると思います。一人で移動する場合、渋滞の多いセブでは車のタクシーよりバイクタクシーのほうが格段に速くて安いからです。
わたしは週に3回くらい使っています。。買い出しの帰り道と、屋台がない日にお気に入りのカフェへの往復で使うんです。バイク以外交通手段がないので。(しかし前述したように危険であることは間違いないので、車タクシーを使った方が、同じ確率で事故にあったとしても、即死せずに済むと思います)
さて、バイクタクシーを使うとき。わたしたちは「ドライバーさんを選ぶ」ことができます。
安全なドライバーさん、危険なドライバーさん
これは非常に大切なことなので覚えておいてほしいです。すべてわたしの経験則ですので、そこまであてになりませんが、実際にスピードを出しすぎるドライバーさんや、あとからぼったくり価格を言ってくるドライバーさんを何人も見て、ある法則があったので書いておきます。
安全なドライバーさん
・乗る前の交渉段階で、目を合わせて話をしてくれる
・サングラスをしていても交渉の時はこっちをちゃんと見ている(目が見える)
・バイクがきれいに磨かれており、メンテナンスが行き届いている←超重要!
・スニーカーや靴を履いている←重要!
・フルフェイスのヘルメットをしている、客用にもフルフェイスを用意している
・変にベタベタしてこない、職人肌のような雰囲気
危険なドライバーさん
・乗る前の交渉で目を合わせず「OK、OK」のように軽く言ってくる
・サングラスとマスクで顔が見えない
・バイクが汚い、メンテナンス不十分
・ビーチサンダルでバイクに乗っている
・ヘルメットをかぶっていない、ハーフタイプのヘルメットをかぶっている、お客用も適当なハーフタイプのヘルメットを用意している
・英語や日本語を駆使してたくさん話しかけてくる
以上です。
実際は、来たバイクタクシーになんとなく乗り込んでしまうことが多いし、客待ちが多い場所だと、この人のバイクに乗りたい、と思っていても別のお兄さんが来て、順番で乗せられてしまうこともあります。
近場ならわたしも我慢して乗りますが、ちょっと遠くまで乗るときは、上記の「危険ドライバーさん」に当たったら一旦話を白紙に戻して、別の場所でバイクタクシーを拾います。そもそも、自分の安全を考えたら、暑かろうが何だろうが、手にはグローブをして、足元はきちんとした靴を履いているはずなんです。ヘルメットもフルフェイスをしっかりかぶるのが正しい。
※前述の事故は、単身でバイクに乗っていた男性が車と接触したわけですが、ハーフタイプのヘルメットに、ビーチサンダルでした。接触して体が宙に舞った際、ヘルメットは取れてしまったようで、起き上がったときにはヘルメットをつけていない状態でした。フルフェイスをしっかりかぶっていたら頭を打たなかっただろう、と思います。
さて、バイクタクシーってこんな感じです。どんなに重いものを持っていても、乗りさえすれば基本運んでくれます。写真はプロパンガスのタンクを運んでいる様子ですw 乗っているのはわたしです。
快適で速いバイクタクシー。
上手に使えば待ち合わせに遅れそうなときも間に合いますし、移動すべてを車タクシーにするより安く済みます。
しかし、ほんとうに事故が多いので、上記の選定基準をしっかり守って、快適なセブ島ライフを送ってほしいです!
バイクタクシーなんて使わないよ! という方もいると思います。それは賢明な選択です。しかし、フィリピン人の足として活躍している乗り物ですから、もしかしたら乗ることがあるかもしれません。そのときにちょっとこのことを覚えておくと良いと思います。
最後になりますが、たいていのドライバーさんは気が優しく、運転も上手です。
わたしはこれからもバイクタクシーを使うと思います。今までよりちょっとだけ気持ちを引き締めて。
それじゃあ、また明日!