接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

【報告】セブ島生活で英語は上達するのか?

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こんにちは、かんどーです。

もう周知の事実だが、私は今フィリピンのセブ島というところで一人暮らしをしている。仕事は屋台である。誰かに言われて始めたのではなく、昨年語学留学をした際セブという場所が気に入り、英語をもっと話せるようになりたいという思いがあいまって、なんとかここに住む方法は無いものかと考え起業した次第である。(現地で何らかの企業に採用してもらうという手もあるのだが私の年齢とスキルを高く買ってもらえる見込みは薄かったし、何より自分で始めたいという気持ちが強かった)

私は日本の法人も持っている。通常ならば日本の法人の代表者がセブ島に移住など考えられないことだと思う。しかし現状私の日本の法人は上手に回っている。私という一人が常時いなくとも大丈夫という状態であった。そして同時に「このまま何もしないと取り残される」業種であることもまた事実であった。(日本の私の法人は人材派遣会社である。携帯ショップへの人材派遣がメイン)

私は自分の直感を信じることにした。セブ島で仕事を始めて得られるものをそのまま日本に持ち帰り、自社の発展に活かせると思ったのだ。そのうちの一つが「英語」というスキルであるのだが、今日はこれについて話したい。

セブ島は英語が通じる

当然だがセブ島は英語が通じる。タクシーに乗ってもお店で買い物をするときも英語が通じる。英語がそこそこ話せる人ならば問題なく生活できるだろう。

交友関係を広げようと思えば様々な人に出会える。旅行者から現地在住者、国籍も様々な方々と知り合いになり毎日会話することができる。私は屋台を始めるという選択を取ったため、会話するのは屋台村の人たちと自宅の近所の人たちである。私の生活がどのようなものか、「会話」を軸にして書いてみよう。

・朝起きて自宅アパートを出る、屋台で果物を買いコンビニでヨーグルトを買う
→自宅アパートの管理人さんは主に「ビサヤ語」で話す。家賃や設備のことについては英語で話しても対応してくれる。屋台のおじさんも同じ。数字や果物の名前は英語でいけるが世間話はビサヤ語の方がうまくいく。「暑いね」くらい言えないと無言になる。それでも英語で話しかければ英語対応してくれるのはさすがである。コンビニは最初から外国人には「日常英会話」対応してくれる。「おつり細かいのでもらえます?」等ちょっとした英語を使う。

・乗り合いバスで業務用スーパーへ買い出しに行く、帰りはバイクタクシー
→乗り合いバスの中は「ビサヤ語」ですべてが行われる。「どこへ行くのか」「降りたい(意思表示しないとバスは止まらない)」などビサヤ語で言う。業務用スーパーで「これはどこにある?」と英語で質問すれば一応返ってはくるが、スタッフさんによっては「ビサヤ語」しか話さない人もおり、英語対応が好きな人に交代される。レジの人はなんでも英語で言ってくれる。帰りのバイクタクシーは英語を話すドライバーもいるけれど、「ビサヤ語」しか話さない人もたまにいる。

・屋台の営業準備と営業
→運よく隣のブースが韓国人の方で、英語を話す方だった。この方との日常会話がほぼ英語。今日の売り上げはどうだとか、最近ガソリンが高いとか、今日交通事故を見たとかニュースの話だとか、完全に「日常英会話」があって成立するコミュニケーションである。この方は屋台営業のノウハウを熟知しており、いろいろアドバイスしてくれるので毎日結構話している。

そのほかの近隣の屋台の方々はフィリピン人の方だ。ほとんどのフィリピン人が英語をしっかり話してくる。さすがである。

また、私はフィリピン人スタッフを2人雇っているが、彼女たちとの意思疎通は英語である。屋台の仕事では基本英語を使ってくれとお願いしている。彼女たちの英語レベルは私より高いので、ゆっくり話してもらったり言い換えてもらうことがよくある。娘くらいの年齢の彼女たちが私の良き先生だ。彼女たちとのコミュニケーションはそこそこに深いし、私が指示を出す側となるのでこれはかなり英語上達に役立っていると思う。日によってはずっと英語で会話しているし。

私がいる屋台村には日本人の方々が多くいるのでそこでは日本語をバリバリ使ってコミュニケーションを取る。元々英会話の指導をしていたレベルで英語を使いこなす方もいれば、英語が得意ではないという方もいる。しかし当然だがどの方も生活に必要な単語は熟知しており、英語で話しかけられたら内容は理解している。セブ島で暮らしている時点でみんなそれなりの「猛者」なのである。

・友達
→私は現地の人と仲良く会話はしても、休日に連れ立ってどこかへ行くことはほぼ無かった。(7月に入りやっとリニューアルがひと段落したのでごく最近は少し遊びに行くこともある)

 

狭い町なので休日に知り合いとばったり会うことはよくある。ちょっと一緒に行動することもある。しかし何時間も一緒に遊んだり食事したりというのは基本しない。そういうのが無いことを「もったいない」と言われることが良くあるが、休日も体力が余っていれば仕事を前倒しで終わらせたいのであまり遊んでばかりもいられない。

セブ在住の日本人の方や留学中の方から食事に誘ってもらうこともある。そういう時はもちろん日本語で会話している。


いかがだろうか。私は今こんな生活をしている。正直「英語力を伸ばしたい」のなら語学留学をするべきだと思う。留学でなく滞在によって英語力を伸ばしたいのなら、英語ネイティブの国で暮らすべきだと思う。もしくはアジア圏であっても「欧米人バックパッカー」が集まるゲストハウスなどに滞在し、彼らと積極的に交流していけば英語力は確実に上がると思う。(ネイティブはめちゃくちゃ早口なので大変だけど)

正直、今の私の生活では英語力は「さほど伸びない」と言い切っていい。必要な時に必要な単語やフレーズを頭に叩き込んで契約業務を完遂することはあっても、そんなの年に10回も無い。部屋も借りてしまったし屋台村も家賃を払うだけで任務は完了。たまに何かしらの交渉事が突発的に発生するくらいで、英語が必要になることはほとんどない。道を聞くことはよくあるけれど、「英語で道を聞くプロ」になっても仕方がない。屋台にいる間スタッフと話したりすることで英語力は多少向上しているけれど、そこまで大きく向上しているわけでもない。

セブに来て私が生活に取り入れ始めたのは、「洋画を字幕なしで観ること」だ。セブ在住が長い日本人の方がこの方法を勧めてくれた。(大量にDVDまで貸してくれた!)こっちで売っているDVDは全部英語で(フィリピンの人は基本それで映画を観ているんだからすごい)字幕が無い。もう、無いなりに観るしかない。しかしこれが非常に勉強になっている。まだどの映画も一回目なので「よくわかっていない」状態で観終わっているのだが、気に入った映画を二回、三回と観ると良いらしい。洋画を観ることはこれからも続けていく。

……まとめると「私の英語勉強方法」は日常的に英語を使う環境に身を置きながら洋画を字幕なしで観ること、である。半分は日本にいてもできることなのだ。まあ私のような性格の人間は、セブ島で生活して英語が上達するということは基本考えない方がいい。今使える英語を「出しやすくする」練習になるだけだ。新しい単語を覚えるわけでもなければ、英文法が自然にできるようになることもまず無い。「洋画字幕なしの継続」による上達に賭けるしかない。

逆に、セブ島に住んで英語がものすごく上達する人というのは「生粋の人好き」。夜は飲みに行ってクラブにも行ってとにかくたくさんの人と会いたいという人。こういう人は、人種のるつぼにいるとぐんぐん英語力が伸びるようだ。そしてまだ若く独身であれば外国人の恋人ができることもあり、その濃密なコミュニケーションの中で言語を習得していく。正直このパターン以外だとほぼ日本人同士で固まったりして終わると思う。


私はセブ島で男遊びをするつもりが無いので、現状仕事を通じた人間関係だけで生きている。結論、英語力はそんなに伸びていない。しかし留学で得た英語をまったく忘れていないのも事実である。1か月半の語学留学で叩き込んだ「基礎」を毎日使う機会に恵まれているのである。ただ立っているだけで英語で話しかけられることも多いし、ネイティブばかりで早口で話されて孤立することもない。「ゆっくり英語」でも私が話すのを待ってくれる人たちばかりだ。

いろんな人が結論づけていることだが、「セブ島での滞在を経験してからネイティブの国へ行く」というのはものすごく良いと思う。怖がらずに英語を話せる人になれるからだ。私は日本にいた時は自分の話す英語が相手に伝わらないと思って、声が小さくて自信がなかった。しかし今は「伝わらなければ何度も大きな声で言う」という癖がついているので、たいていの相手に話が通じている。たったこれだけの事だが非常に重要で、これができるだけで大抵の人と会話が成立してしまうのだ。


セブ島生活の良いところをまとめると、

・ある程度英語が話せる人なら非常に暮らしやすい
・これまで覚えた英語を忘れずにいられる
・英語コンプレックスを感じずに生活できる(これ最強)

こんなところである。いろんな意味で懐の深い場所である。フィリピン、セブ島。

 

そこそこの都会に住んでいても近所にヤギがいてにわとりが繋がれていて、早朝のコケコッコーが響き渡る。
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なんだかんだ、 私はセブ島生活でリラックスしているかもしれない。口うるさい自分がいなくなったね。素直なわがままは出やすくなったかもしれない。


それではごきげんよう。