接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

世界は今日も不平等に回っている

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世界とはなんて不平等なんだろうか。

そして人は、不平等について文句を言うことも許されないのだろうか。


わたしはあまり文句を言わない。それは不平等だと感じたら改善を望む動きをするからだ。それか不平等だと感じる場所を離れる。それができる時点である種のしがらみからは自由なのだと思うし、いちばんものがわかる40歳ちかくで子どもがいないという状態は、皮肉にもわたしの自由をつくっている。

わたしは自由に動けるから、たとえば日本を離れて仕事をしてみることができる。実際今そうしている。そうしたことで見えてきたものがたくさんあって、文句というより要改善よね、みたいな意見を言うようになってきた。


もちろん、どうにもならないこともある。しかしどうにもならないなら「それをしない」という選択肢もわたしにはあって、たとえば子どもを持つか持たないかは、わたしがある程度決めて良い状態になっている。周囲からの圧力は一切ない。「孫の顔が見たいわ」とかもないし「そろそろ産まないとダメだよ」とかもない。

なんならこのまま一生自由に生きたっていい。

その浮遊感がどうにも気に入らなくて、落ち着かなくて、やっぱりみんながすることは自分もしておきたい、などと思ったりもする。でもまったく自信が無い。一人でやったら即詰む。わたしは猫のエサさえ定時に与えることが難しいと思っているのである。

「産んだら変わる」と言ってくれる人もいるが、万が一変わらなかったら大変なことになる。なのでかなり慎重である。



……さておき、世界は今日もとてつもなく不平等だ。


経済格差もさることながら、体感する幸せが少ないことは人間を矮小に、そして尊厳のない生き物にする。そもそもクリスマスが近いというのに、「わーいもうすぐクリスマス!」という声がわたしの知る日本人の知人からほとんど聞こえない。唯一、彼氏はわりとそういうタイプであるw イルミネーションがきれいでクリスマスはいいよね、とか普通に言ってくる。そういうところが好きで一緒にいるんだと思う。

あとは音楽関係の知人で、クリスマスソングをとても素敵に作った人がいた。わたしはその人のつくる曲が好きだ。ウィットに富んでいて、押し付けのない軽いお手紙みたいな感じで、そのお手紙が紙飛行機になってわたしの心に飛んでくる。


その人はとてもかっこいい女性だ。
そういう人と出会えてよかった。

わたしは女性シンガーソングライターの歌があまり聴けない状態で音楽を始めたけれど、その方に出会えてとても救われた。ああ、こういう人が音楽をしているんだ、この人と同じことをわたしもしているんだ、と思うだけでめちゃくちゃに救われた。

技術の差とか経験の差とか、そういうのでない、もっとすごく心のやわらかい部分が自分を許せるようになる、そういう人だった。語彙力のない自分がもどかしい。


世の中は今日も盛大に理不尽で、気を抜くとすぐマウントされる。


気を抜いたら負ける。
気を抜いたら食われる。
気を抜いたら盗まれる。


そんな世の中で、今日もイルミネーションは誰のためかわからないが輝いている。 


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わたしは日本にいるとき、クリスマスツリーが飾ってあることを知らなかった。毎年固定して飾る場所や、職場にあるのは知っていたが、たくさんあることを知らなかった。どうでもよかったし出すのも片付けるのもめんどくさいだろうに、と思っていた。

写真を撮るのは「ここへ行きました」という証拠のためだけであり、見返すことはなかったし、そもそもわたしのスマホのカメラフォルダは2か月くらいで真っ白になってしまう。生理前にばーっと全部消してしまうのだ。朝になったら「アレ、何もない」となっている。
※なので大事な写真はこのブログにアップしているのである。ここにアップしておけば後からまた保存できる。


セブにはほんとうにたくさんのツリーがある。このツリーはよくみるとおもしろいんだ。
 
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空き瓶をひっくり返してつくってある。リサイクルの意味も兼ねているのだと思う。セブは最近エコの概念が浸透しつつある。 


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こちらは廃材となった木を使ったツリーだ。 森林から木を伐り出すのでなく、こうして廃材でツリーを作る。これに意味があったのだろう。 


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ツリーを置くスペースがない カフェでは、こうしてかわいい雪ダルマサンタを置いている。 セブの人は雪を見たことが無い。でもクリスマスは雪があるときれいだと感覚で知っている。

感覚で知ってそれを信じられるって素晴らしいと思う。


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わたしはこれから、どのくらい人を信じられるだろうか。

まだまだ疑い深いし、これまでの経験からあまり人に期待しない性格になってしまっている。自分でなんでもやってしまう。彼氏は時々私に言う。「俺、必要?」と。わたしは一瞬言葉に詰まってしまう。いないと死ぬか? と聞かれたら死なないと思う。わたしは自殺する類の人間ではない。(少し前に変われたのだ!)

ただ、若い頃の不摂生があるからそんなに長く生きないとは思う。そう思っているからこそ今を大事にできるのかもしれない。


不平等すぎる世界に、今日も不平等に雨がふり、雪がふり、上に立つひとの采配がひとを助けたり苦しめたりする。苦しんでいる人の方が多いのではないかと思う。


どうでもいいけど、同じ苦しいなら、気温が高い方が精神的に安定します。寒いと鬱っぽくなることがあるけど、セブは年中暑いので鬱っぽくならないです。これはわたしの体感ですが、軽めの鬱ならもしかしたら気温でちょっと良くなるかもしれない。


そんなことを思いました。


気温だけじゃなく、こっちの人との関わりで癒されてるとも思う。


それじゃあ、また明日!