こんにちは、かんどーです。
某掲示板でわたしの屋台に対してこんなコメントが書かれていました。
「かんどーは屋台拡大したときはブログに書くくせに縮小したことはブログに書かないよな」
書かなかった理由はたった一つです。
あまりに夢のない話だからです。
書ける範囲でですが、わたしが今やっているセブの屋台村について軽く説明しておきますね。
・セブシティの「ITパーク」内にある屋台村「スグボメルカド」という場所
・約50店舗の屋台が集う
・フィリピン料理のほかに日本料理、韓国料理、インド料理、タイ料理などがある
・屋台の入れ替わりはかなり激しい、売れないと1週間で撤退することさえある
・契約は1か月単位、敷金礼金なし
・ブースはフル(1テント)かハーフ(1/2テント)の2種類
・ハーフブースはフルブースの半額
・屋台村独自のルールがあり守れないとペナルティもある
例:営業日に店を開けなかったり遅刻したらペナルティ
こういう感じです。
つまり、屋台村オフィスとのやり取りがとても大事。ここがうまくいかないと何もうまくいかないです。そして隣近所の屋台の方々とも上手にやっていかないといけない。
ちなみに、よくわたしにメールで「先日屋台村に遊びに行ったのですが、自分も屋台をやりたいです。屋台村の家賃っていくらなんですか?」という問い合わせが来ますが、わたしこれには答えていません。だって屋台村のオフィスは屋台村の中にあります。そこに行けば、誰でも手に取れる場所に説明書が置いてあります。その説明書には、家賃とルールがちゃんと書いてあるんですよ。
屋台村に来たのなら簡単にオフィスは見つかったはず。それを探せない時点で、たぶんセブでの起業向いてないです。ガスはどこで買うの? 材料は? 全部自分で探さなくちゃいけません。探せばちゃんとあるけど。だからそういう問い合わせにはお返事をしていません。(そのあたりを調べたうえで質問がある方からのメールには返信しています)
話は戻りますが。
わたしは8月に3週間だけ「フルブース」に移転しました。移転といっても元々いた場所の隣のサンドイッチ屋さんと場所を入れ替わっただけです。それまでの手狭なハーフブースから、広々としたフルブースへ! それはちょっと高揚しましたし、メニューを増やしたりもしました。(ステーキとライス出してました!)
でも、2週間営業してみて、売上はそれまでの約1.5倍。家賃は2倍なのにです。
あ、これ続けたら撤退するパターンだなと思い、即まわりに相談。すると、入れ替わったサンドイッチ屋さんが「やっぱり狭いなー。僕らも元の広いところに戻りたい。もう一回入れ替わろうか?」と言ってくれたのです! お互い納得しているのでオフィスも許可。かくして3週間で元のハーフブースに戻ったのです。
家賃は1か月分だけ、フルブースの満額支払いましたが、高かったですね。。これは相当売らないとやっていけないと思いました。ハーフブースなら、今の形態でなんとかやっていけてるんです。今の売上で仕入れ、屋台の賃料、わたしの部屋の賃料、スタッフの給料、少ないですがわたしの給料。ここまで賄えます。
続けるために即断即決で元のハーフブースに戻りました。
わたしが屋台を始めたのは3月ですが、完全に一人でやるようになったのは7月。私の中では、スタートは7月です。ここからカウントして、売上はほぼ横ばい。悪くも取れるけど、下がってもいないってことです。ギリギリのラインはなんとか超えている。
良いアイデアや新商品ができるまでは、今のハーフブースで頑張って行こうと思っています。
子連れ出勤してきたマリアさんと、娘のレイアさん。この日レイアさんがすっごい懐いてくれて幸せだった……
レイアさん、お店やさんごっこっぽい写真撮らせて!
レ「…………」
最後ちょっと茶化しましたが。
これがわたしの「フルブースに移転したけどハーフブースに戻った一連の経緯」です。
大事なのは続けること。(そして損切は素早くすること)
そして何より、自分でそれらの決断をしていくことこそが「屋台運営」です。どんな小さなお店でも、従業員の生活がかかっていることを考えたら、最適解は見えてくるはず。無責任に拡大すればいいってものじゃないです。
そういう夢のない話が勉強になるのかもしれないけど、わたしはわたしのブログ読んだ人が「セブで仕事したいけど、きつそうだからやめよー」と思われるようなことは書きたくないです。やってみたらその人にはきつくないかもしれないからです。可能性を潰したくない。それだけなんです。
屋台の事情をちょっとお話してみました! それじゃあ、また明日!