こんにちは。サワディーカンドーです。(誰だよ…)
ドヤ!!!!!
※ワットポー内にあったいろんな神様のうちのひとつ
今もまだタイにいるのですが、雨季なものでして、雷雨が来るとしばらくお外に出られないのです。ゴロゴロ…と遠くで聞こえたらホテルへ戻るかカフェに入る。これ大正解。今はホテルに戻れたので少し最近気になる話題について書こうと思います。
今週のお題「雨の日が楽しくなる方法」
■学歴フィルターについて
元ネタはこちらのニュース。ちょっと前yahooのトップに載ってましたね。
わたしはリア充の“すくつ”Facebookもやっています。そこで学歴フィルターのことを少し書きました。引用記事つけて少しだけ。そしたら普段ラーメンの写真とかには「いいね」だけの方々がこの記事には真剣にコメントしてくれました。
それだけ関心が高い話題だと言えます。
■学歴フィルターという呼称は間違っている
まず、少し驚いたのは「学歴フィルター」という言葉自体が間違っている、ということ。Facebook友達の一人が、会話の中でそれを発信してくれました。
・学歴というのは、中卒とか高卒とか大卒とかそういうもの。今取り沙汰されているのは大卒限定で「学校別のフィルターをかけている」ことだ
たしかにそうですね。超納得!
そして「学歴フィルター」に対する友達の反応はおもに以下の2つ。
A:学歴フィルター絶対反対! 実務の能力で判断すべき!
B:学歴フィルターはあってしかるべき。自分の子どもには「選択肢を増やすために勉強しなさい」と指導する
大きく分けるとAとBのふたつなのですが、子どもがいる・いないでも意見は変わってきて、それぞれの立場からの意見が聞ける貴重な場となりました。
■学歴フィルターは必要? 不要?
さて、わたしの意見ですが、学歴フィルターの是非を問うのではなく、学歴(正式には学校歴)以外に自分の価値を証明できるものを持っていればそれでいいんじゃないか? です。
たとえばわたしの会社で新しい事業を興すとき、それが海外事業部であったなら
・その土地の言語をいち早く理解する能力、馴染めるだけのコミュ力
・その土地で信頼できるガイドをいち早く見極め、右腕となるキーパーソンを見つける審美眼
・目的に対して適切な手段を講じて事業を軌道に乗せられる人
この観点で選びます。この段階で学校歴は気にしません。むしろ、身軽に動けて守りに入っていない人を選びます。(わたしは小さい会社を経営しております、詳しくはこちら)
さて、海外事業部立ち上げ。この段階で参考にするのは
・渡航経験
・語学系の資格やスピーチ披露(ハッタリ上等! 話せりゃOK)
・チャレンジ精神
・サバイバル能力、体力
このような能力を知るための面談を行います。この段階で英検とか持って無くても、面談時にスピーチするとかで乗り切ってくれてOKです。むしろそのくらい勢いのある人の方がいいです。「とにかく自分を行かせろ!」みたいなね(笑)
その人にまず現地開拓、地ならしをしてもらい、営業所を構えるところまでやってもらいます。一番大変だけど、サバイバル好きなら最高に楽しいんじゃないかな。
そして、この事業が軌道に乗り、各省庁や現地の大手企業との折衝が必要になるタイミングで、高学歴の人を一人、チームに加えます。これは、学閥が何かの役に立つかも知れないという保険です。あとは啖呵のようなものですね。うちの会社の代表者は東大卒です=うちの商品は練りに練ったプランと優れた分析によって市場で価値を発揮しますよ…という裏メッセージをこめた人事です。
実際、仕事の上で学閥って少なからずあります。東大生が一人いれば、○○省に知り合いいる? ということがすんなり進むケースがあります。(東大に限りませんが)
学歴(学校歴)は今の時代、必要です。
その人が
・努力することを惜しまない人間である
・競争というストレスにさらされても戦い抜ける人間である
・物事を投げ出さない人間である
・普通の人より高い目線で物事を考えられる
・いい人脈を持っている可能性が普通の人より高い
これだけのことが担保される高学歴人材。企業が採用したいのはこういう人材なのです。
わたしは先ほど、事業の立ち上げには学歴は必要ない…と書きました。それは、実際に低学歴の自分の方が実力を発揮できる仕事があることを知っているからです。
事業の立ち上げや飛び込んでいくような仕事は、地べたを這うことになんの抵抗もないわたしのような人間が合っています。プライドが無いから方法を選ばず、直感で事業を成功に導こうとします。失敗することもあるけれど、成功したら大きな金脈を探り当てるのがこのタイプの特徴です。
また、職人タイプにも学歴は必要ありません。(あってもいいけど)彼らは好きなことに没頭することで能力を開花させます。学生時代は勉強に集中しなかった人も、仕事の鬼になり、ギラギラと仕事に没頭することは多いと思います。
さて、このギラギラ人材(低学歴没頭型)と、高学歴安定型、どちらが職場への定着率が高く、どちらが投資回収率が高いでしょうか? 新人をまとめて100人とか雇用する会社の場合、集合研修とOJTが終わった時点で3分の1とかになっていたのでは、投資回収が間に合わないのです。
学歴フィルターは、企業がリスク回避のために行う手段のひとつです。
新卒を採用する、ということは残念ながら現在の日本では「名誉なこと」です。うちの会社は零細企業なので新卒採用をしていませんが、いつかは会社説明会とか新卒採用とかしてみたいなって思ってしまうのが経営側・雇用側の正直な気持ちです。
その新卒採用では、実務経験を問うことはほぼ不可能です。だからフィルターをかけるのでしょうね。大企業であれば、応募だけしてくる人の数もものすごいことになる。人事にばかり予算も割けない。それで学歴フィルターである程度絞って、その中から採用する人を選ぶわけですね。
■学歴が無いと行きたい会社を選べない?
近い将来、この仕組みは少し変わってくると思います。
正確に言うと、生え抜き(新卒採用からその会社でずっと頑張っている人)よりも、中途入社の実力派に大きな仕事が振られるようになると思います。
転職を繰り返して、文字通り実務経験ですごい成果を出した人が、中途入社してきて、いきなり部長とかになっちゃう。何カ国語も話せるとか、海外事業部立ち上げ経験のある人ならもっとあからさまな待遇で迎えられるでしょう。
IT技術職も同じです。接客業もきっとそうなっていくんじゃないかなと思っています。
わたしは今、そのポジションを狙っています。(あっ、書いちゃった)
低学歴でも、海外事業部を立ち上げたことがある人なら、絶対どの会社も欲しがると思う。社内でそういう人を募る、育てるより、100%この人なら大丈夫! って人に依頼したほうが速い。社内での軋轢も気にせず、現地でガーっと仕事して事業部立ち上げて、後から来た本社の人に席を譲り、自分はまた新しい国で新規事業を立ち上げてくる。こんな人になれたらいいよね。
総括する前に。具体的な数字を交えて学歴フィルターについて書いているブログをひとつ紹介します。みじかくまとまっているので目を通してみてください。
■まとめ
翻ってわたしの思う学歴フィルター。
そんなに目くじらを立てなくてもいいんじゃないかなと思います。入りたい企業がフィルターかけていたら、その会社で何がしたいのか考えて、別の会社でその能力を高めて5年後に中途入社することを視野に入れておけばいい。
でも、今お子さんがいて小学生とか中学生なら、勉強しておいたほうが選択肢が増えるってことは教えてあげたほうがいいと思う。教えてもらえなかった子どもはかわいそうだよ。(わたしか)
わたしは女の子は大学必要ないって言われて、一度も「勉強しなさい」って言われた記憶がないです。自由に伸びやかに育ったけど、たまに自分の無知が憎くなることがあります。読書中毒はその反動かなって思います。読んでないと落ち着かないんですよ。。バカがひどくなる…ってね。
学歴フィルターより、学歴コンプレックスの方が人生的にはマズイと思う。
もうちょっとこの件については考えてみたいところです。
では、また♪