こんにちは。仕事は接客業、趣味はランニングと読書の貫洞です。
先日、結構緑の多い地域の携帯ショップで仕事をしていました。そのお店は特に虫の多い地域にあります。珍客万来、自動ドアが開いた瞬間、いろんなものが入ってきます。大きな蜂や、カナブン、カエル、蛾。すごいときはツバメが飛び込んできましたw
結局、それらの虫や鳥は、スタッフの手で外に出してあげなければなりません。ツバメや蜂が店内をビュンビュン飛び回っている状態では、落ち着いて接客できないですからね……(汗)わたしも、怖い怖いといいながらも、仕事中はしっかり虫を外に出すよう、ほうき片手に奮闘しています。
さて、ある時の珍客。その日はアゲハ蝶さんが入ってきました。
※大きな蝶の画像あり、嫌な方はスクロールしないでください
こうして自然界にいると綺麗ですが、携帯ショップで携帯のまわりを飛び回っていると、いささか不自然です。やはりこの時も、追い出さなければなりませんでした。
でも、わたしはここまで大きな蝶は手でつかめません。
…と、そこにわたしの会社から一緒に出張で来ていたK氏が「俺がつかまえます!」と名乗りをあげました。彼はお店の隅に蝶を追い込み、右手でひょいとアゲハ蝶を捕まえました。おおーと歓声があがります。しかし……
片手で蝶の羽の下の方だけを掴んでいたため、羽がちぎれて蝶はヨロヨロとまた店内を飛び回り始めたのです!
蝶が好きなわたしとて、羽のもげた蝶は別です。本能がそれを拒みます。人間の脳は何をもって綺麗、気持ち悪いを区別しているのか、脳内でくるくると考えていました。しかし何より羽をもがれて、蝶がかわいそうです。。。
結局その蝶は、現地のスタッフさんが両手で包み込むようにして捕え、すみやかに外へと出してくれました。蝶はヨロヨロと飛び立ち、K氏の手にはアゲハ蝶の羽の右下半分が残りました。
わたしはK氏に言いました。
「かわいそうだから、慣れないことするなよ!(泣)」
K氏は「もげちゃった…」と右手に残る「それ」を見つめて呆然としていました。夏の子どもの顔でした。
K氏(夏の子ども)
ヨロヨロと飛び立ったアゲハ蝶、もう元にはもどらない「それ」。今年最初の、夏の重い思い出となって、このことはわたしたちの胸に残ったのでした。
羽のもげた蝶は、リアルで見ると深淵を覗けますよ。深淵をのぞくとき…おっとこれはおととい使ったフレーズだ。やめておこう。
では、また明日お会いしましょう!
わたしはK氏に言いました。
「かわいそうだから、慣れないことするなよ!(泣)」
K氏は「もげちゃった…」と右手に残る「それ」を見つめて呆然としていました。夏の子どもの顔でした。
K氏(夏の子ども)
ヨロヨロと飛び立ったアゲハ蝶、もう元にはもどらない「それ」。今年最初の、夏の重い思い出となって、このことはわたしたちの胸に残ったのでした。
羽のもげた蝶は、リアルで見ると深淵を覗けますよ。深淵をのぞくとき…おっとこれはおととい使ったフレーズだ。やめておこう。
では、また明日お会いしましょう!
今週のお題「ゾクッとする話」