接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

気が利かない接客を受けて吐きそうになってしまった話

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こんにちは、かんどーです。
 
 
わたしは接客業をしていて、仕事中は常に「お客さんがどんな気持ちなのか」を、目でも背中でも感じ取るアンテナを立てています。
 
 
他者からの評価はさておき、わたしは自分の仕事に厳しい方です。基本的に丁寧な接客がベースにあり、そこにお客様に合わせたアレンジを加える感じです。

共感、世間話、プライベート感を一瞬だけ出すなどのアレンジ、演出をします。マニュアルを超えて接してますよというサインを送ってます。自分でも意識せずに、自我より先に演出が出ます。もう、しつがいけん反射みたいなもんです。

接客業を仕事にして10年、つらいこともあるけど、仕事中に嫌だと思うことはほぼないです。次はこうしよう、という反省や、どうにもならないクレーマーはたまにいますけど。






さて、そんなふうに接客をしていると、つらいことがある。それは、自分が接客を受けているときに、サービス側を厳しく見すぎてしまうこと。
 
 
休日はリラックスしたい。でも、サービスの現場が目の前にあると、つい見てしまう。気になってしまう。なぜその手順、フローなの?   と疑問に思い始めるともう止まらない。
 
そのチェーン全体がダメなフローなのか?   と姉妹店を見に行き、店舗レベルでダメなのか、チェーン全体の方針なのかを何店舗も回って確認していて、1日が終わってしまったこともある。もはや病気だ。
 
 
 
先日、とても気になってしまう接客の場面があった。
 


それは、夕方のデパ地下サラダ売り場。何人か並んでいたけれど、その理由は明確。カウンター内に二人いるスタッフのうち一人が新人で、その新人の手があまりに遅いからだった。
 
 
わたしの番になり、サラダを1種類とお惣菜を1種類頼んだ。新人スタッフが担当する。サラダをのそのそとトングでつかみ、トレイに載せる。計る。「⚪︎グラムでよろしいですか?」  と確認し、サラダをフタもせずにカウンターの上に置いたまま、今度はお惣菜をのそのそと取る。
 
 
サラダは食べ物なのに、裸のまま、カウンターの上に放置された。置かれたサラダのななめ上で、もう一人のスタッフとお客さんがお金のやり取りをした。ケースを覗き込むお客さんが、カウンターの上にあるサラダの方向に向かって咳をした。それは、わたしが家に持ち帰って食べるサラダだ。
 
わたしはたまらず、
 
「あの、先にサラダにフタをしてもらえませんか?」
 
と声をかけた。新人スタッフは聞こえていないようだった。必死でお惣菜を取っていた。それを終えると、のそのそと立ち上がり、計り、「⚪︎グラムでよろしいですか?」  と聞いてくる。

「それでいいから、先にサラダにフタをしてください」

と再度お願いする。


 
今度はお惣菜を両手で持ったまま、フタを探し始める。場所がわかっていないらしい。新人スタッフの胸のあたりにあるわたしのお惣菜の上で、先輩スタッフにフタはどこですかと聞いている。お惣菜の上で二人があっちだとかこっちだとか会話をしている。つばが飛んでいるのが見えた。


もう、許せなかった。



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「お財布忘れました」


わたしはそれだけ言い、売り場をあとにした。
 
 
 
あのつばのお惣菜と咳のかかったサラダを食べさせられることに対して、我慢ができなかった。
 
 
 
しばらく遠くからそのお店を眺めた。おなじ調子で続けていた。その接客を見ていたら、もう吐いてしまいそうだった。トイレを探した。トイレの個室でペットボトルのお茶を飲み込み、吐く準備をした。

しかし、精神的ダメージで吐く癖をつけてしまうと、本当にすぐ吐いてしまうようになる。これはまずいと思い、ADHDの専門医から、
 
「癇癪を起こしたときと、わけがわからなくなったときに飲みなさい」 
 
と言われている薬をリュックのポケットから出し、ペットボトルのお茶で流しこんだ。
 
 
 
トイレの個室からひょいと顔を出してみると、ガラガラだったので、もう少しだけ座らせてもらうことにした。
 
 
「なんであんなに気が利かないんだろう…」
 
 
悲しくなった。わたしがお惣菜を販売していたら、はかりにのせた直後にフタをしめてカウンターに置く。他のスタッフがしていなかったら代わりにフタを置いてあげるだろう。それが日本での最適解だとわたしは思っているから。
 
 
すごく簡単にできることなのに、気づけない売り場をそのままにしておくのって、一体何なんだろう。
 
 
 
その話を夫にしたら、
 
「あなたはタイでは適当なもん食べてるんだろうに、日本にいると、本当にサービスにうるさいねえ」
 
と言われた。もっともだ。タイではカウンターの上どころか、道端に並べられている焼き鳥を適当に炙って数本買って、衛生的なのかどうかもわからない辛いタレにつけて毎晩食べていた。よく喋るお店の人だと、つばだって飛んでいたと思う。しかし、なぜタイだと何もかも許せて、日本だと許せないんだろう。

もしや、これがサービスの呪縛なのかなと自分の心に問うた。
 
 
「自分ができることを同じ立場の人間が出来ないと許せない」
 
 
そう思っていたから、腹が立った。同じ土俵に立っていると思っていたから、腹が立ったのだ。同じ日本人として、自分が頑張って、努力して、お客さんに気持ちよく過ごしてもらうと努力している接客を、なめた態度で行っているその風景に吐き気を催したのだ。
 
 
そのデパ地下では、結局ご飯は買わず、お使い物のお菓子を買った。その店では先に商品を包んでわたしに渡してくれた。そのあとで会計の段階になり、わたしはカードで支払いをした。
 
「お先にカードお預かりしまぁす」
 
…いや、商品先にもらってるし。先じゃなくてむしろ後だし。なんでそこで「お先にカードをお預かりします」なの? 何に対して「先」なの? 癖なの?

「お会計させていただきます」

って言えば良くない?




その日はもう疲れ切っていたので、人間ドッグの予約を入れようと電話を手に取った。このところ体のある部分が変な痛み方をする。なるべく早めに受診したい。コール音が鳴る。

「はい、〇〇クリニックです」
「すみません、〇〇コースの人間ドッグを予約したいのですが」
「かしこまりました。お日にちいつがよろしいですか?」
「〇月△日の午後でお願いしたいのですが」
「あいにくその日はいっぱいでして…」
「では、〇月〇日の午前、午後はいかがでしょう」
「その日もあいにくいっぱいでして…」

「…あの、そちらの空いてる日を順番に言ってもらえませんか? なんか埒あかないんですけど」
「こちら、最短で△月〇日の午前中でございます」
「じゃあ、その日でお願いします」

この対応にしても、最初に一言、「〇月はほとんど空きが無い」と一言言ってもらえれば、先方の都合に合わせるつもりだった。なぜ何度もこちらの予定を言わせて、あんなロスの多い予約の取り方をしているのだろうか?

わたしならば、先に、

・最短で⚪︎月×日が空いている
・その先は午前、午後どちらが比較的空いている

と伝えた上で、いつがよろしいですか?   と聞くだろう。そこから調整に入る。効率がいいからだ。




…とまあ、こんな感じで日々すごしているので、勝手にストレスフルになっている。もうタイに行って、

「そんなのどうでもいいじゃーん、ぐでーん」

ってならないと胃がもう持たない。精神的なことで吐くのは我慢しなきゃいけないんだけど、そろそろ我慢できなくなってきた。慢性胃炎なので、ちょっとしたことで戻してしまう体質ではあるけれど、精神的なことで戻すのはホントに嫌なんだ。


ああ、わたしのチェンマイ。


いつ行けるのチェンマイ。


もう、2泊3日でいいから、3月に台湾一人旅しようかな。。もう無理なの。。。長野の虫食べツアーも一人開催してきます。。


そして繁忙期過ぎたら1週間タイとインドネシアに行ってきます。


ほんとに、無理なの。。
でもタイとインドネシア行ったら超元気になって帰ってくる自信ある。


行きタイな!


それじゃあ、また明日!



☆短編小説書きました☆
※18禁ですが、お時間のある方は遊びにきてください。

novels.hatenadiary.com