接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

壁が薄い部屋で隣のお兄さんの部屋に上がりこんだ話

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こんにちは。ブログタイトルを変えました。せっかくだからとデザインも大幅に変えてみました。永遠ビッチのかんどーです。



わたしは娼婦の生き方を美しいと感じます。坂口安吾は娼婦が自らの快楽をもとめず、男の欲望にのみ忠実に応えるさまを美しいと讃えましたが、わたしは少し違う見方で娼婦を美しいと思います。


それは、自らの快感に忠実であるという「正直さ」です。


自分も気持ちよくなって、それを見ている男の人も気持ちよくなって、お互いが感じあう、これは素晴らしいことだと思うのです。


わたしは娼婦ではありませんが、娼婦になりきることがあります。坂口安吾が描いたような娼婦のように、男の前で妖艶でありつづけようと生活していたこともあります。生活感がない人間なのは元からなので、少し女っぽくするとすぐに「妖しい(怪しい、じゃないよ)」女になれた気がしたのです。

長くなりましたが、そんな理由でわたしは「永遠ビッチ」と名乗ることにしました。飽きたらやめます。




さて、昨日こんな記事を書きました。

 

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書いたら懐かしくなっちゃって、昨夜仕事の帰りにこの部屋に立ち寄ってきました。



そもそも、今住んでいるところと仕事場の中間地点くらいにこの物件があるので、帰りに寄ろうと思えばいつでも寄れるのです。


でも、一度たりともこの駅では降りなかったのです。なんだか時間が巻き戻ってしまうようで怖くて…。


昨日、勇気を出してこの駅に降りてみました。本当は、仕事がうまくいかなくてまっすぐ家に帰りたくなかったんです。

駅に降り立った瞬間、大粒の涙がぼろぼろとこぼれて止まりませんでした。仕事がうまくいかない悔しさと、ああ、この街だ…と懐かしい気持ちがごちゃごちゃになって、やっと涙が出てきた感じでした。わたしは一つの感情ではうまく泣けないのです。


駅を出るとすぐにある大きな薬局。やけに愛想のいいコンビニ。流れる川とあちこちにある橋。都会なのに路地へ入ると下町。住んでいた頃のままでした。いくつか飲食店は入れ替わっていましたが。


その駅から歩いてすぐの、わたしが住んでいた物件も、そのまんまそこにありました。あたたかい空気をぽわーんと周囲に振りまいているような物件です。本当にここはいい。



少しだけ、建物の中を見させてもらいました。この部屋は大家さんとご縁あって直接契約をしていました。今回、また住みたいと思っているから仕事の帰りに物件を見ていいか? と連絡をしてから物件に入りました。

わたしが元住んでいた部屋は、お教室になっていました。昼間の時間だけなにかを教えているようです。



わたしは壁に手を当てて、元住んでいた部屋のにおいを感じました。そうしたら、あることを思い出しました。



わたしは、隣の部屋の大学生のお兄さんの部屋に上がり込んだことがあったのです。



その日は何でもない普通のウィークデーでした。当時わたしはベンチャー企業で新規営業部の立ち上げ要員として働いており、帰宅はいつも深夜でした。通勤は片道40分かけて自転車通勤していました。帰宅してカバンを開けると、鍵がありません。どうやら、家の鍵を会社のロッカーに忘れてきてしまったようです。

ダメ元で大家さんに電話をしてみましたが、すでに眠ってしまっているようでした。カギの110番をネットで調べると、1万円以上かかりそう。それならいっそ漫画喫茶で泊まった方がいい。しかし化粧品を持ち歩いていないので、明日もこのままの顔で出勤すると肌が荒れる…すっぴんで外へは絶対に出られないし。。



寒い季節ではなかったので、わたしは外からよじ登れないか、眺めてみました。3階だし、何とか登れそうでした。

よじ…よじ…

2階の部屋に手がかかったとき、これはかなり危ない行為だと気づき、登るのをやめました。完全に泥棒のすることです。そして、あっと気づきました。わたしはベランダの鍵を締めていなかったのです。


防犯上は締めなきゃダメなんですけど、何かの時のために…と、ベランダの鍵は開けていたんです。そもそも部屋に侵入しても金目の物どころかものがないんだから、窓くらい開けっぱなしでも問題ない。侵入者が潜んでいたら怖いなと思うくらい。しかしこの物件なら壁が薄いから、何かあればすぐ通報してもらえそうだと思ってました。

なにが幸いするかわからないものです。

わたしはベランダを眺めていて、思いました。隣の部屋に入れてもらって、ベランダ伝いに入ればいいじゃん、と。

 

 

隣の部屋のお兄さんは大体1時に寝ます。寝る前にくしゃみをしてからシン…と静かになるのでわかってます。今は確実に起きてる。でも、別に仲がいいわけでもないし、そもそもお互いコミュ障的な雰囲気で独特の距離感でもって隣人をやってきたので、部屋に入れてくれというのは相当の勇気がいりました。

でも、この人に襲われることはないだろうという自信はあったのです。そういうのは、ワシ、わかるんや。(←w)



そうと決まれば作戦決行です。

「ピンポーン」
「……はい?(小声)」
「あのー、隣のかんどーと申しますが、すみません部屋の鍵を忘れてしまって…申し訳ないのですがベランダまで入れてもらえないでしょうか…?」
「……」


しばらくの間があって、ドアが開きました。お兄さんは無表情でした。わたしの部屋は1DKでリフォーム済みなんですが、お兄さんの部屋は六畳一間の畳のお部屋でした。入ってすぐ左にキッチン、真ん中に布団が敷いてあり、右側に押入れがありました。(こんなん見てないでさっさとベランダ行けって話ですがw)

わたしが入居したときは、この部屋は空室だったんです。昼間は内見の人が来ても大丈夫なように、大家さんが鍵を開けたままにしていました。1度だけ、中を見せてもらったこともありました。そのときは「1間だけでもずいぶん広いんだなぁ」と思いましたが、人が住むと部屋って変わるんですね。いろいろものが置いてあると、1間じゃ足りなさそうだと思いました。



…上記の思考を、靴を脱ぎながらの5秒ほどで終わらせて、失礼しますと声をかけて靴下一枚でベランダに出ました。洗濯機が置いてあります。わたしのとおなじような洗濯機でした。(だから見てないでさっさと行けとw)



わたしはベランダのふちによじ登り、自分の部屋と隣の部屋を隔てる壁を避けて3階のベランダのへりを1歩踏み出しました。ヒュウーと風が吹いて少し怖かったです。生身の体でベランダを、壁につかまって、たった一歩とは言え、またぎ超したのですから。



バランス崩したら落ちたと思います。



でも、当時のわたしは今以上に無鉄砲であり、ベランダ一つ越えられないわけがない! と思っていたのです。隣室との境目にちょうど洗濯機を置いてしまっており、手すりを持てない状態で平均台のようにベランダのヘリを1歩余分に歩かなければならなかったのです。

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※上記は心境的な問題です。実際は10メートルくらいです。




何とかベランダに着地。予想通り、ベランダのドアは開いていました。

部屋に入り、玄関に向かいます。カギを開けると、そこにはわたしの靴を持った無表情なお兄さんが。。(お兄さんの部屋で靴脱いで上がったので、靴はお兄さんの部屋に置きっぱなしでした)


「あっ、ありがとうございました」
「……」


会話はありませんでしたが、私は見ていました。わたしがベランダから「飛んだ」瞬間、お兄さんはとても面白いものを見る表情でわたしを見ていたことを。あの表情からは怒りの色は感じられませんでした。今無表情なのは、照れ隠しなのです。

わたしたちは、会話が無くても大体のことはわかりあえるとても良い隣人でした。


お兄さんの心の声「今まで通り、都会の隣人な」
わたしの心の声「ええ、そうしましょう」
お兄さんの心の声「基本、無関心な」



そんな心の会話があったような気がします。あったはず。…あったんだよ!


その後わたしは2年ほど隣人と程よい距離感で生活し(関わりはほぼ無し)、その物件を出ました。縁あってわたしの後にはわたしの知人がその部屋に住んだのですが、知人いわく、


「隣のお兄さん、毎晩同じ時間にくしゃみするよね…起きちゃうんだけど」



とのことでした。。ほんとに壁が薄かったんですね。


確かにお兄さんのくしゃみは毎日毎日うるさかったです。

だけどあの「飛んだ日」以来、わたしはお兄さんのくしゃみをうるさいと思わなくなりました。生存確認できて良い、くらいに思ってました。年に数回、お兄さんは誰かと電話で話していました。友達が少なかったのだと思います。それはわたしもおなじでした。しかもわたしの場合は、唐突に連れ込みセックスを始めました。よく我慢してくれたと思います。

我ながら声は大きな方だと思います。ほら、ボイトレしてましたから。



都会の片隅で、無関心を装いつつも隣人と心の交流があった…というあたたかいお話でした。お兄さん、元気かなあ。


最後になりますが、当ブログのカスタマイズはこちらのサイトを参考にして行いました。スマホ版のかっこよさにしびれます。

shiromatakumi.hatenablog.com



まだ完全にカスタマイズしきれていないですが、徐々にやっていこうと思います。素敵なデザインを使わせていただいて、ありがとうございます!


それじゃあ、また明日!


☆今日の過去記事☆

 

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