こんにちは、かんどーです。
先日、テレビを観ました。(わたしはテレビを持っていないので、興味のある番組だけ録画をお願いし、まとめて知人宅で観させてもらっています)
その番組は、変わった生い立ちで成り上がった人の人生を追いかける…的な番組なのですが、その日取材を受けていた人が、とてつもないコンプレックスの塊すぎて、見ていて心が痛くなりました。
「学歴のことを言われて、絶対この人よりいい大学行ってやろうと思った」
「女だからって言われて、絶対負けないって思った」
テレビで特集されるだけのことはあって、その方は確かに実力があって実績もある。パワーも満ちているんです。でも、勉強の理由が「この人よりいい大学行ってやろう」というのはなんだかなあ…と思ってしまいました。学ぶことって、もっと純粋な好奇心で輝いているものだと思ったんです。
わたしが歳をとっただけかもしれませんが、最近コンプレックスがきれいに消えてなくなりました。名前を書けば入れる短大の夜間部を卒業したので低学歴の部類です。英語も英検三級レベルから変わってません。でも、卑屈になるわけじゃなく、それはそれだよって割り切れるようになったんです。
自分に対して割り切れていくと、ひとを見る目も変わっていきます。学歴や職業じゃなく、その人がおもしろいかどうかで決めるようになる。そうなってから作った人間関係は、びっくりするほど楽しいものでした。
わたし、少し前(2年前くらい?)までは、コンプレックスの塊でした。本屋に行くと背筋を伸ばしてビジネス書のコーナーをうろついていました。自分が賢い人であると思われたくて、難しそうな本も頑張って読んだり。読んでいる自分がかっこいいと思っていました。
資格試験マニアになりそうな状態でもありました。英検、MCPCモバイル検定、アロマテラピー検定…いろいろ受けてました。結論から言うと、どの資格もとくに役に立ってないです。当時の行き場のないコンプレックスを下支えしてくれはしたけれど。(アロマテラピー検定で得た知識は微妙に役立ってるかも)
翻って、コンプレックス。
一生懸命やっていたら人と比べてしまうのかもしれない。負けまいとがんばるからこそ身に着くものもあるのかもしれない。コンプレックスのおかげで頑張れたんなら、それでいいじゃないかと言う人もいるかもしれない。
ただ、学ぶことって、人と競うためのものじゃない気がします。英語が必要な人が英語を学ぶ。それぞれの人生に必要なものって違うんですよね。猫も杓子も英語ってわけでもない。ビジネス本読んでると頭が良くなるかというとそうでもない。むしろ現場で叩き上げたスキルの方が実地では役に立つケースもある。
なにより、負けない負けない!! ってギラギラしすぎてしまうと、なんか怖い。
あー、この人の近くにいたら比較対象にされそうだ、近づかないでおこう。とそっと離れたくなります。仕事で比較されることはしょっちゅうです。社内の営業成績から、現場での販売数から、比べようと思えばいくらでも比べるものはあります。実際、比べられています。
ただ、比べられていることを必要以上に意識していると、目の前のお客さんが喜ぶかどうかより、売りつけることを考えてしまいます。そうなると元も子もない。下手したらクレームになります。
今は、数字は後からついてくるもの、と割り切っています。実際、丁寧に仕事をして、一定の打率をキープしていれば数字はついてくるんです。前提として、打席に立つ回数が少ないのはダメです。打席に立つための工夫は怠ってはいけない。
そして、一日くらい不調の日があっても、その日に反省をするだけでいい。原因がわかればいいんです。落ち込む必要はない。明日は明日の風が吹きますから、その日の不調のことはその日限りで忘れたらいいんです。
営業にしても、社内でどれだけ売り上げを立てているかを意識はしますが、それよりクオリティを下げずにサービス(うちの場合は販売員)を提供することの方が何百倍も大事です。
雑な仕事ではダメなんです。数ある派遣会社の中から自分のところを選んでもらうためには、うちでなければ出せない人がきちんと揃っていなければいけない。(超マジメに仕事のこと書いてるな…)
自分との約束や、自社のクオリティに対して負けず嫌いなのは良いことだと思います。ただし、やみくもに何でもかんでも「他者と比較して勝つ」ことにこだわると、とてもつらくなります。
そして、あからさまに打ち負かしても、その人から何も得られない。いい関係で負けた場合は、どこが足りなかったか教えてもらえたりします。いい意味でのライバルみたいな感じ。しかし、相手を引きずりおろして自分が勝ったとして、相手から得られるのは報復だけです。おなじことをされます。争いは終わらず、穏やかな心はいつまでも得られない。
今日のタイトルは、自戒をこめてつけました。
もしかしたらわたしは、競争することに疲れてしまったのかもしれません。疲れているから、頑張っている人をみて「もうあんなに頑張れない」と思っているのかもしれない。自分ではイイ感じに肩の力が抜けているつもりなんだけどね。
負けず嫌いは、もし感じても表に出しすぎないように生きたいです。
そもそも競争原理って、一番上にいる人の利益を最大化するために人をコントロールする仕組みですからね。
今日はこれが言いたかった。
それじゃあ、また明日!
☆今日の過去記事☆