接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

バーに行ったことがないから、バーで働いてみたいのです

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こんにちは、かんどーです。


若いころ、よく「バーでアルバイトしていました」と嘘をつきました。なんでバー? と思われるかもしれませんが、時間帯の関係です。


わたしは若いころ、キャバクラのエスコートの仕事をしていました。お客様を席までご案内する仕事です。このあと、客引きの仕事もしています。わたしにとってこの二つの仕事は人生を変えるくらい大事な経験でした。しかし、世の中の人は「キャバクラ」という場所で働いていたことを、あまりよく思わないようです。


それに気づいてからは「バーで働いていました」と適当な嘘を言うようになりました。仕事の面接ではさすがに言えませんが、ちょっとした場で自己紹介をするにも、嘘のシナリオを用意しておかないとうまく話せなかったのです。

夜遅い時間帯に働いていた、お客さんと接する仕事だった、髪型は自由だった、スーツを着ていた。この条件を満たす仕事が「バー」だったわけです。




それで、よく考えてみたのですが、わたし、バーってほとんど行ったことがありません。バーがどうしてあんなに存在するのかがわからないのです。

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お酒におぼれていた若いころは、家で一人隠れて焼酎をガブ飲みしていました。バーで一杯千円のカクテルを何十杯も飲めるお金もなかったし、何よりお酒は隠れて飲むものだと思っていたから。

一度、どうしても外せない用事があって、知人とライブバーへ行ったことがありました。そのとき、カクテルを選ぶ場面だったのですが、うまく選べず、カンパリオレンジというのを頼みました。細いグラスにほんの少し注がれたカンパリオレンジで乾杯をしたとき、わたしは一息で飲み干してしまい、場が変な雰囲気になりました。

それ以来、わたしは家ではガブ飲みするけれど、外ではお酒を飲まないようにしました。上手に飲めなかったからです。アルコール依存症だったあのころのわたしにとって、カンパリオレンジのような薄いお酒では、早く早くたくさんの量を摂取しないと酔えない、という焦りばかりが募る悲しいお酒だったのです。



その後、縁あってライブバーで歌手をしていましたが、このときも自分はお酒を飲みませんでした。どうしても飲まなければならない場面では、ビールをいただきました。炭酸がきいていて、早く飲めないからです。そして、ビールなら一気に飲んでも変な目で見られないこともわかったからです。

わたしが「ビール好き」だと勘違いした人は多かったようです。ギネスビールのお店に連れていってくれたお客さんもいました。違うのです。アルコールに依存したところを見せずに外で飲むのにビールが適していただけです。おいしいギネスビールに興味などまったくありません。酔えれば良かったんです。まわりの人がビールと上手につきあっているのがなんとなくわかってきたわたしは、ビールが怖くなりました。

ビール好きは明るい、というイメージもわたしを追い詰めました。酒が明るい? 酒は人の心の沈殿した汚いものを、一瞬うきあがらせて心の地面をあらわにしてくれる、心の薬みたいなものだろ。明るいってなんだ明るいって。


その後は隠れて飲む行為を繰り返し、とうとう交通事故に遭い、AAという依存症から回復させてくれる集まりに参加し、なんとかアルコール依存症の状態から回復しました。


わたしはお酒を避けるようになりました。アルコールアレルギーだと言っていた時期もあります。



そんな期間が何年か過ぎて。



アルコールのことがどうでもよくなるくらいに忙しい仕事に就いたり、人生にいろんな展開があって、付き合いで少しのお酒を飲むことに抵抗がなくなりました。そして驚いたのは体質の変化。全然飲めない! さらに数年後、胃を壊しました。これにより、アルコールが本当に飲めなくなりました。ビール一杯はいけるのですが、ここから先が無理。ストンと落ちるように意識がなくなるか吐くかどちらかですw 


あー、こんなことになっちゃったか! と笑いました。わたしは人生で初めて、お酒から解放されました。



自分が解放されたことを知ったのは、単純な会話からでした。何度か飲み会などで同席している人に対し、

「〇〇さんってお酒飲めるんでしたっけ?」

と聞いたんです。その人は答えました。

「えっ? いつも結構飲んでますよ!   気づいてなかったんですか?(笑)周りは酔っぱらってますけど、僕は全然酔わないんです。楽しくなった雰囲気にはしていますけどね」


ひえ、この人お酒強かったんだ! そのとき気づきました。わたしは、飲み会などに出ても、お酒のことを全く意識しなくなっていたことに。周りがどんな飲み方をしているか、まったく興味がなかったんです。何を飲むかより、何を食べたかが記憶に残っているし、何を話したかが重要になっていました。(このへんは仕事の飲み会だと当たり前ですけど)



あー、もうお酒のこと考えてないんだ、わたし。


すごくホッとしました。そして、夜の街をひとり歩いていると、ときどきぼんやり思います。世の中にはたくさんのバーがあるけれど、バーってほとんど行ったことがないな。バーってどんな場所なんだろう、ちょっと怖いな。


でも、バーをきっかけにセックスする男女って多いよね。わたしにバーは、もしかしたら合う場所なのかもしれない。お酒に翻弄されつづけてずっと行かなかっただけで。


もしもかなうなら、一度バーで働いてみたいな。こんな願望、20代前半で叶えとけよって話なんですけど、今一度わたしは自分の青春を取り戻したい。



週に1回くらい、わたしを使ってくれるバーの方がいたら、働かせてください。


洗い物は上手だと思います。あと、掃除も上手です。接客トークは、ぺらっぺらなトークで良ければできます。英検3級を持っているので、英語でも簡単な応対ならできます。←何このアピール



吐瀉物の清掃は出来ないかもしれませんが、仕事だとたいていのことができるので、もしかしたらできるかもしれません。吐瀉物専用の薬剤を使ってよろしければ、やります。

でも、吐くまで飲む感じじゃないバーで働きたい…です。


いろんなことがやりたいお年頃です。
わたし、遊ぶより働くのが楽しいんです。だからバーも、飲みに行きたい! っていう感じじゃなくて、働いてみたい! ってなるんです。ちょっと変かもしれないですね。好きなものとは仕事で関わりたいんですよ。これは生まれ持った性質かもしれません。


また、いろいろ書いてみたいと思います。


それじゃあ、また明日!


☆今日の過去記事☆

 

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