こんにちは、かんどーです。
わたしは子どものころ、父が買ってくる青年誌をたくさん読んでいました。週刊コミックモーニング、ビッグコミックスピリッツ、ビッグコミックスペリオール、ビッグコミックオリジナル、などです。
特に好きだったマンガを、どの週刊誌かを気にせず、ずらーっと挙げてみると、
・美味しんぼ
・クッキングパパ
・味いちもんめ
・蒼天航路
・恋するもも
・ショムニ
・ちひろ
・YAWARA!
・三丁目の夕日
・OL進化論
・気分は形而上
・伝染るんです
・What's マイケル
・いいひと
・黄昏流星群
・東京爆弾
こんな感じです。
今でも活躍されている漫画家さんも多く、わたしの読む漫画が青年誌寄りなのは、間違いなくあの幼少期に読んでいた青年誌のおかげだと思います。その後自分でジャンプとか買うようになったけど、今でも好きで仕方ないマンガは大体青年誌。
エッチなシーンが多いのもいいんですよね。
さて。この漫画を知っていますか?
4コマ漫画です。オバタリアン、なんかが流行った頃に連載してたなあ。
子どもながらに読みやすい4コマ漫画で、作者は自分の「ニョーボ」をネタにして漫画を描くスタイルでした。はてなで言うところのじゃじゃ嫁日記のノリ。時代が違うけど、奥様に対する愛情と笑いの取り入れ方が似ていると思いました。
それで、この作品から離れて15年くらいの月日がたちました。
わたしは、漫画を中心とした娯楽を楽しむことも忘れ、ただ自分の人生に悩み、迷い生きるだけでせいいっぱいでした。
そんないま。
ふと気になって、「気分は形而上」の作者を検索してみました。そうしたら、最新で出ている作品のタイトルが「天国ニョーボ」だったんです。
まさか…と思ってさらに調べると、奥様はほんとうになくなっていました。
「気分は形而上」におけるニョーボは独特の表情で元気でちょっとおマヌケに描かれていました。そのおマヌケさは、どの家庭にも備わっているものであり、そこを明るく描いているこの4コマ漫画は、いつも子どものわたしを元気にしてくれました。モーニングを読むとき、いつもこれから読んでいたんです。
毎週、楽しみにしてたなあ。あの元気なニョーボは、今は天国にいってしまっていました。
年月は無常に過ぎるということを、愛読していた漫画の作者の状況を通じて知りました。思えばもうずいぶん長く生きてきた気がする。まわりの大切なものも、少しずつ消えていくし、自分の存在もどんどん薄まっていく気がしている。
そのうち、もう昔のエピソードで書くことがなくなったら、わたしは消えるしかないのかなと思っている。助かる道はあるんだよ、自分の過去の話を全部書ききったら、そのあとは創作で小説を書くっていう道。でも、これはとても狭き門。わたしは「何も書かなくなる」可能性が圧倒的に高い。
わたしの存在が消えるまでのカウントダウンを今、心の中でしている。
世の中に生きているすべてのものは、やがて命という形状からべつの形状になる。
来世があったら期待したいけど、わたしの行いでは来世人間は無理かな。
もう少しだけ、書くことは残っているので、本の原稿とブログは書き続けます。ぜんぶ書ききったところで自分が力尽きる姿を見たい。自虐的だけど、そうなったときに廃人になっていく自分を俯瞰して見たい。
「ブログなんてやらずに仕事をしていれば良かったのに」
とくすくす笑うわたしもいるだろう。みんな笑うだろう。忘れるだろう。いないものとして扱うだろう。そうなるならなっちまえよ、と思っている。めちゃくちゃになるなら、いっそ全部めちゃくちゃに書き散らかしてからめちゃくちゃになってやる。
それじゃあ、また明日!
☆今日の過去記事☆