接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

【公開練習】小説を書くときに登場人物を動かすことの大事さ

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備忘録的に。


わたしの書くものは、対象の輪郭をなぞっているだけで、物理的移動や対象の交流が描かれていないという指摘をいただいた。

これは私の中で目下の課題だ。

わたしはリアル世界ではかなり動く方で、動くときは国境も時間も超えて睡眠も食事も忘れて没頭して動く。それなのに、書くものには動きがないのだ。


読み返してみるとたいていの物語に動きが少ない。この課題を解決するには、やっぱり書いて解決していくしかない。場所の描写とともに、人を動かすことを意識して見ようと思う。電車に乗せるとか、東京駅から銀座まで歩いた…とか。

それだけじゃないな。

「東京駅から銀座まで歩いて移動しようと提案した紘一は、伴っている妻の小百美を見た。8年間連れ添った彼女の顔は出会った頃と同じように凛々しく、働く女性特有のものがあった。歩みを進めるにつれて、自分の歩幅が大きくなっているのに気付いた。プランタン銀座が見える頃には、妻が小走りに近い状態になっている。よく見たら妻は少しヒールのある靴を履いていた。気の回らない自分を紘一はうらめしく思った」

こんな感じでどうだろうか。少し動いた。


もっと動かそう。

「東京駅で新幹線を待っていた紘一は、その本数の多さに驚いた。普通電車並の本数がある。いや、紘一の生まれ育った石川では、地元の在来線は一時間に一本だったと記憶している。紘一は複雑な心境で新幹線へ乗り込んだ。座席につき、車内販売の声を片耳で聞きながら、猛スピードで後ろに消えていく東京を、横浜を眺めた。横浜を過ぎると静岡を通る。このあたりから景色は徐々に緑が増えてくる。うつらうつらと眠っていた紘一が目を覚ますと、オルゴールの音が聞こえ、『次は大阪』とアナウンスが流れた。もうすぐだ。」

とりあえず人物が東京から大阪まで動いた。あとは現地でもっと動かせばいい。


動かすこと。

動かして体験させて、その体験を自分のことのように言葉で伝えること。


イタい自伝じゃなく、わたしに書けるものをしっかり書いていこう。けっこう本気だ。楽しいから本気だ。ブログが楽しい人も、多分本気なんだ。楽しく本気。やらされている感ゼロの、楽しい本気。

よし、最後にもう一つ試してみよう。人を動かして恋に落ちるまで。用意スタート!


「小百美は東京駅から銀座まで歩く20数分の間ずっと、夫、紘一の横顔を見ていた。結婚して一年半、子どもはまだない。

景色が東京駅から銀座へと切り替わる間、無機質なビル街にさしかかるところあたりで、小百美は無性に寂しくなった。紘一はいつも、歩くのが速いのだ。歩きながら考えると思考しやすいのだと言っていた。紘一は、会社で企画部に所属している。常に複数のプロジェクトを任されている紘一のことだから、今も頭のどこかでプロジェクトのことを考えているのだろう。ほんの少しでいいから私がヒールの靴で歩いていることに気づいてほしい、ゆっくり、歩いてほしい。プランタン銀座が見えてきた。小百美は思い切って声をかけた。

『あなた、もうちょっとゆっくり歩かない?』
『ん? ああ……ごめん、一人歩きの癖で』
『もう一人じゃないのよ、悪い意味じゃなくてね』
『そうだね』
紘一が歩みを止め、小百美より半身だけ後ろを歩くようにする。紘一のあたたかな手が小百美の腰に添えられた。それだけで小百美の心はあたたかくなり、このままどこまでだって歩いていけそうな気がしたのだ。
『小百美、今のお店はどう?』
小百美は若い頃からアパレル販売をしており、一時期本社勤務となり、雑誌などにブランドをPRする仕事をしていた。しかしその世界は険しく、互いに蹴落としあう雰囲気が性に合わず、店舗勤務に戻ることを自ら希望したのだった。以来、新規オープン店舗の店長をしたり、新人研修のために遠方の店舗に通ったりする立ち位置になった。エリアマネージャーと呼ばれている。

今日も、東京駅から電車で帰宅しても良かったのだが、プランタン銀座へ行きたいという小百美の希望でこのちょっとした散歩が実現したのだ。プランタン銀座の前に立つと、二人は顔を見合わせた。ここは、小百美がアパレル販売員としてスタートした場所だった。販売成績を気にして神経をすり減らしながら働いていた小百美。もう逃げ出したくて、半ばやけっぱちでお見合いをした。そこで紘一と出会い、結婚した。結婚したら家庭に入るつもりだった。
しかし、紘一と結婚した頃から、小百美には運がついてきた。販売のコツを覚え、周りとうまくやっていく能力が開花し、瞬く間に本社勤務へと引き抜かれた。雑誌に小百美の写真が毎月載るようになった。しかし小百美は本来人を育てることが好きだった。誰もがうらやむ本社勤務を捨て、店舗で実務を行うことを決めた。紘一もそれに賛成してくれた。小百美の人を育てる能力は、異業種からも注目され、引き抜きの声が後を絶たない。プランタン銀座で苦しんでいた頃が懐かしい。あのとき踏ん張ったから、今の私があるんだ、小百美は感慨深くその入り口を眺めた。紘一の手が小百美の肩へ移る。
『さあ、ここが君の世界だ。視察したいんだろ? 気が済むまで付き合うよ』
『……ふふっ。じゃあ、お礼に地下でワイン買う。今夜は久しぶりに料理しようかな』
二人はプランタン銀座をくまなく見て回り、地下でワインとお惣菜を何品か買った。どちらからともなく、完成した料理を買うことになった。今夜は料理より、ベッドの中で力を使いたくなったのだ。しあわせな重みを感じながら銀座線に乗り、二人の住まいである浅草へと戻った。
リーズナブルで美味しいワインと気の利いた味付けの惣菜で腹と心を満たした二人は、これから訪れる長い夜を、これから過ごす先の長い人生に向けて、1LDKの寝室でたっぷり語り合うつもりだ。言葉と体の両方で」


夫婦が再度愛し合う……をテーマに書いてみましたが、銀座線しか乗ってないッスね(笑)


たまにこの練習しよう。公開練習でした☆


それじゃあ、また明日!


☆今日の過去記事☆

 

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それじゃあまたね~! シャッキリポン!



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