接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

夢と仕事は別問題だと思う話

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こんにちは、かんどーです。


社長になってすぐのころ、よく言われていたことがありました。それは「社員に夢を語ってほしい」ということでした。上場を目指すだとか、○年後にはみんなで海外に社員旅行に行こうだとか、その手のことを言えと。

わたしはそれは嘘だと思ったので、言いたくありませんでした。だって何の後ろ盾もなくて、人脈もない、これから作れる見込みもないわたしが、わずか数年で上場なんて、どう考えたってできるわけないんです。薄くてもいいから着実に利益を出しながら会社を維持存続させ、その上で人脈を少しずつ構築していくこと。わたしの考えはそれだけでした。



それに、社員旅行って、みんな行きたいですか? わたしは一人旅しかしたことがないので、正直そういうのがわからないんです。わたしは、社員旅行よりは一人ずつ長期休暇を取って特別ボーナスを出すほうがいいと考えています。もっと社員がたくさんになったら、一泊で温泉とか行ってもいいけど、今の人数では個人に休暇を出したほうがいい。(もうちょっとわたしが丸くなったらもっとみんなと仲良くなれることはわかってる)



さて、夢と仕事。




ベンチャーの社長って、夢を持って経営していると思っている方が多いのでしょうか。わたしに夢を語れと迫ってくる人が非常に多いです。さすがにこのブログを読んでいる方からは聞かれたことがありませんが。

わたしにとって、会社経営だろうが完全歩合の飛び込み営業だろうが、水商売だろうが、夢でもなんでもない「仕事」です。もっと言うと、クラブシンガーも夢ではありませんでした。お金をいただいている以上、プロの仕事をしなければならない、義務と心地よい緊張感の中でする「仕事」です。それ以上でもそれ以下でもない。


夢って何? それをしているときにぼやーっとしちゃうくらい楽しいこと? それをしているときに輝いていること? 輝いていても、夢とは違う場合もあるよね。



わたしに限って言えば、小説を書きあげて新人賞に応募することが夢です。正直、書くことを始めたばかりのころは、「応募して選ばれた自分」を想像してそれを夢だと思っていました。受賞という名誉と富。そっちに目が行っていました。でも今は、書くことがどんなに大変か知っているから、応募するくらいの長編が書きあがること自体が夢! 書きあがったら泣いちゃう。うれしくて一人泣いちゃうよ。

今はこまぎれになったエピソードやこまぎれの人物を文章にしてる。近いうちにこの人物たちが魂を持って動き出してくれるんじゃないかとワクワクしながら。

あと、自分が知らないことは書けないから、書く量より読む量を多くしてる。焦って本を出そうと思っていた時期もあったけど、もっとたくさん読んで、面白い描写を自分のからだで感じて、わたしならこう書く! みたいに頭を研ぎ澄ませていたい。っていうか面白い小説読んでると、ひきこまれちゃってそんなこと考えていられないから、読み終えてから再読するんだ。どこがどう面白かったか。とくに引き込まれた描写はどれか…って。

その時間もとても楽しい。


今度ね、国会図書館に行くの。たまたま観た映画「華麗なるギャツビー」がけっこう良くて、この物語の原作小説に興味を持った。なんと、最初に翻訳したのは坂口安吾だという!!! しかし全然流通してないから、国会図書館で読んできちゃおうと思って。安吾の翻訳版、出回っていない時点でなんとなく理解できるのですが、安吾の本で読んでいない本があるなら飛んで行って読むくらいには安吾がすきなのである。


最新版は、村上春樹が翻訳してる。


安吾のを読んでから村上春樹版を読むよ。


実は海外の作品を読めるようになったのはごく最近。ある人が一冊の本をくれたことから始まった。翻訳本ってどうしても少し読みにくいんだけど、とっかかり(安吾の文章が読みたい! も十分なとっかかり)があればいける。だからこういう好奇心は絶対になくさないようにしてる。

来週の平日、国会図書館へ行こうと思う。午前中のうちに行って、午後は大好きな喜多方ラーメンを食べよう。喜多方ラーメンを食べると元気が出るから。



わたしはブログでこそ、小説を読むのが好きだとか書くのも好きだとか言いますけど、リアル世界では絶対に言わない。読ませてと言われても、せいぜいブログを教えるくらいです。小説は、ひそかに楽しめる自分だけの時間でありたいからです。面白い小説を見つけたら、下手だけど書評書きます。「すっごい面白い小説でした!」って。


いつか、夢が叶って書くことが仕事になったときのことも想像しています。そうなったら苦しみも訪れるだろうと覚悟しています。でも、夢が叶うってそういうことだろうから、それも受け入れるつもりです。


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長くなりましたが、わたしにとって会社を存続させ、大きくすることはビジネスです。夢ではありません。

経営者は夢見がちだと思うかもしれませんが、わたしはどこまでもリアリストです。利益が出るかどうかで仕事を請けるかどうかを判断します。会社というのは、利益を出すために存在しています。会社が利益を出して法人税をおさめることで、社会は回っていきます。また、会社が存続することで雇用が創出されます。こういう一連の流れは、夢でもなんでもなく、責任もって果たさなければならない仕事です。



だけど、自分で会社やるのは楽しいよ。これだけは保障する。


それじゃあ、また!