世の中はどんどん変わっていって、30年も経ったらわたしはおばあちゃんで、世の中についていけんわー、なんて言っているはず。
だって30年前わたしが小学校2年生だったあの世界と今は全然違う世界になっている。大きな意味ではおなじかもしれないけど、全然違う。
小さなキカイを一人一台持つなんて信じられなかった。世の中は一気に変わって、一気にそれが当たり前になっていく。
世の中を変える人になりたいと思っていたけれど、今はただ、近くにいる大切な人を幸せにできたらそれでいいと思いつつあります。技術の進歩や思考の進歩に心血を注ぐより、好きな人が食べたいと言った料理を作る幸せがあると思う。「焼きそば食べたいな」なんて言われて、買いに行かなきゃ材料ないよーとか言いつつ買い物行って、キャベツ切って、ちまちまフライパンで焼きそば作って、できたよーってテーブルにドンって置きたい。
焼きそばで野菜切るのに慣れたら、肉じゃがとか生姜焼きとかオムライスとか、そういうの作りたい。わたしの気分次第でパスタの日とかあるかも。ツナ缶使ってさっぱりしたトマトソースのパスタとか作りたい。ペペロンチーノ作りたい。
世界がどれだけ変わって行こうと、わたしの心が育ったのは昭和の末期。ポケベルさえまだ無かったあの時代にはぐくまれたアナログな価値観と女の役割が脳にしみこんでいる。十年以上つっぱってきたけど、そろそろ回帰したい気持ちがある。
まだつっぱり通して、世の中変えるような仕事をしていったものか、野菜を切って炒めるのか、わたしのなかのもう一人のわたしが叫ぶ。
明日になったらまた考えが変わる。わたしなんてそんなものだ。
目先の欲求だけを満たす行為に溺れやすいのもわたしの悪いクセだ。
ブログ書いてる場合じゃない。いまの、この気持ちをしっかりどこかに書き残しておきたいと強く思う。世界はいつだって始まって、終わりに向かう。ひとつの時代が始まったり終わったりするのを憂うのも良いけれど、目の前の生活とキチンと向き合うことも大事だと思う。
それじゃ。