記事が全然まとまらない夜がある。
とくに主張したいことも言及したいほど興味を持てることもなくて。
仕事はやりとげていて問題ない。書きかけの小説は進まないけれど、なんだかんだ毎日2時間パソコンに向かっているので、少しずつだけど完成しつつある。もはやこれはライフワーク。
十分すぎるほど幸せなのに、楽しいことがない。
一体この空虚の正体は何なのだろう? 生理は来てるけど、まだ途中だからホルモンバランスが良くないのかな。それとも違う理由だろうか?
あと少し。待ってろ4月。
4月になったら、楽しいことがいっぱい待ってる。桜だって咲くしランニングの景色も格別のものになる。色とりどりの花が咲く。新緑だって香ってくる。たくさんの虫たちが川沿いにあふれ、踊るように舞う。緑の虫たちが踊る夏まで、小さき虫を見て過ごしていればいい。虫は命だ。虫は美しい。虫は強くて、たくさんのことを教えてくれる。
着物を着て出かけたい。
誰と出かけたいというのではなくて、着物を着て出かけたい。着物が好きだ。あの独特のにおいが好きだ。もしも誰かがとなりにいたら、着物のにおいをいっしょに感じてほしい。あれは日本のにおい。人の手を経てつくられた着物の、ふうわり香る優しいにおい。
今、わたしは少しの空虚と同居している。いろいろあって空虚だ。
だけどこの空虚は受け入れなければならない。まだ戦わなければならない。春を待ち、まだ戦っていかなければならない。
素敵な本に出合った。それで充分幸せだった。
だからもう少し、春が来るまでがんばるのだ。
完