接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

【上演中!】海外ミステリを舞台化したグリーン・マーダー・ケースを観てきた

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こんにちは。最近観劇が趣味の、かんどーです。

 

これは急いで書かなきゃと思ったので書きます。

 

『グリーン・マーダー・ケース』
というお芝居を観てきました!

 

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それがもう、想像をはるかに超える面白さだったので、今からでも観劇してほしいと思い、夜中ですがポチポチ打ってます。あの舞台を超える熱量で書けるかわかりませんが、最後までおつきあいいただければ幸いです。



原作はこれです。
 ヴァン・ダイン著「グリーン家殺人事件」

グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)

グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)

 

 


海外のミステリーが原作。グリーン家という一つの「家」の中で遺産相続をめぐり、また複雑な家庭内の事情が絡まりあってやがて殺意がうまれてくる過程が描かれます。


わたしは全然別の公演を見にいったとき、たまたまこの舞台の脚本・演出・出演もされている須貝さんという方を知り、この作品面白そう! と思って今回の参戦と相成りました。

「ミステリー好きなんで楽しみにしています!」

と声をかけたのですが、どうやらそんなに「ミステリー好き」だけが楽しめる作品でもないようなのです。


本日、会場へ行ってみたら、たくさんのフライヤーに混ざって、須貝さんからのお手紙が。これがまず良かった。


「海外戯曲苦手……という方もご安心を。
結局これは人間の物語ですから」


こんな内容が書いてありました。


2時間半たっぷりかけて上演される舞台なのですが、始まる前に須貝さんのこのメッセージを読んでいたおかげで、とてもすんなりと舞台の世界に入ってゆけました。 



わたしは4月13日(木)、14時の回を観劇してきました!

 

2時間半という長時間の舞台なので、途中で体が痛くなりそうとか、トイレ問題とか、集中力が続くかとか、いろいろ心配だったのですが、すべて取り越し苦労でした。



とにかく無駄のない構成でチャッチャカ物語が進み、世界観に浸ったところで1時間経過。5分間の休憩をはさみます。

そして再開した舞台は佳境! 登場人物の真の姿が垣間見えたり、ミステリー小説が原作ならではの場面が続きます。(これから観に行く方のためにネタバレは控えます)


俳優さんは、男性陣がかっこよくて女性陣が面白いwww 一人一人感想言いたいですが、とりあえず探偵さんかっこよかったですねぇ~。ミステリに登場する探偵さんのキザな感じを上手に出していた気がします。小劇場なので実際にたばこに火をつけたのですが、そのただよう煙さえも風景、雰囲気。1920年代のお話ですから、たばこはあってしかるべき。演出上、本物のたばこを使ったことは個人的に正解だったと思います。(賛否両論あるかも)


ああ、最高潮……! というところで物語は終わり、舞台は真っ暗になりました。

役者さんたちが役のままの顔で数人ずつ並んで、お辞儀をしてははけていきます。


この瞬間も大好きです。たくさん拍手を送って、役者さんに「面白かったよ!」って伝えられる瞬間だからです。



 

今回は、終演後にアフタートークがありました。


 

このアフタートークに、脚本の須貝さんが登場し、俳優の一色洋平さんと二人でトーク! 一色さんテンション高い…w おかげで楽しい雰囲気のトークでした。


さて、このトークショー、わたしにとってはこの日一番面白かったかもしれません。

須貝さんが「脚本を書く際に苦労した点」や「日頃脚本を書く際気をつけていることなど」をサラッと語ってくれるのですが、ものすごく響きました。文章を書いている人ならきっと、一度は同じ場所に立つであろう、深く頷くような内容でした。以下は須貝さんの言葉です。


「脚本を書く際も、舞台で演じるときも、距離感がすごく大事。脚本書く場合は作品との距離。演じる場合は役との距離を取ることを何より気にしている。エンタテインメントって結局第三者視点のものだと思っているから」

「大胆に原作を切り取ったけれど、舞台ならこの演出で魅せるのが一番だと思い、大胆すぎるくらいミステリのトリック要素を削った」


 
いわゆる「書く人」としてのお話です。わたしは舞台を観るとき脚本がすごく気になります。なるべく脚本買うようにしていて、それがどう舞台上で表現されていたかを思い出す時間が好きです。帰宅後のお楽しみですねw


いやー、こういうものはきっかけが無いとなかなか観に行かないものと思いますが、舞台って実際行ってみると、1人で楽しめるエンタテインメントとしては最高かもしれません。

さらっと観てサクッと帰宅するも良し、終演後に物販で役者さんと話してみるも良し、その日に好きな役者さん見つけたら、その方の次の公演観に行くも良し。


5月からしばらく日本にいないけど、7月に面白そうな舞台みつけたので、帰国したらまた観劇したいと思います!



今日ご紹介した「グリーン・マーダー・ケース」は、あと3日で公演が終わってしまいますが、まだ当日券で入れる日もあります。(小劇場ですので、1人で行くと当日券でも前の方で観劇できます。一番後ろでも役者さんめちゃめちゃ近いです)

 

わたしが保障できるのは「ミステリ好き、芝居に興味がある方は最高に楽しめる!」というだけですが、変な決まりみたいなものもないし、時間があればぜひ行ってみてほしいと思います!(一応当日券について劇場に問い合わせをしてからの方が良いと思います)

最高の気分転換になります。

 

 

 

最後にエンタテインメントとの向き合い方について独り言を。

 

昨年末から、一人で小説書いて応募する生活に突入しました。そこで必ず発生する時間的問題について。

わたしは、小説にせよ何にせよ、仕事をしながら書いていきたいと強く思っています。仕事をしているからこそ、観劇ができたり自由に本が買えたりする金銭的な面が一つ目の理由。

もう一つの理由は、小説も芝居も、結局最後には「人」がそこにいて成立しうるものだということ。感情麻痺の状態ではなかなか人に響くものは書けないのです。

 

仕事を通じて人と接することで、あるときふわんと物語が頭に浮かんでくる。一つの仕事できっちり人と向き合わないと、上っ面しかわからなかった人の感情の機微がわかってくる。



一人で書くだけの生活をしていてもやれることなのかも知れませんが、わたしは毎日の生活の中で人と人が交差するさまを間近で見ている方が、ストーリーを思いつきやすい。

書くことだけに集中したら、何か新しいものができるかもしれないけれど、せっかく神様が与えてくれた「仕事」を、優先して続けていきたいと思います。

 


もう、思いっきり楽しめました!


観劇サイコー!!!

小説原作の舞台も結構あるので、観たいものがたくさんあります。

 

わたしは舞台を、小説を愛し続けることでこの世界のせつない美しさを享受し続けたいと思っています。


それでは、また明日。


★今日の過去記事★

 

須貝さんのことを知るきっかけになった舞台。

www.kandosaori.com

 

映画だと、この映画最高に良かったw

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人見知りな人でも観劇は楽しめるよ!

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