桜の花が散り始めている。
「散るろぐ」はいつのまに散ってしまったのだろうか? 最近サロンのメールも来ない。チルドさんはどこへ行ってしまったのだろう。だれか行方を知っていたらこっそり教えてほしい。桜と一緒に散り、川面を彩って流れてしまったのだろうか。勝手に流れてろ。
ピピ様が人気なのは、ブログが人気商売であることをきちんと認識し、ファンとの距離を適切に保てていることが大きいと思う。
ピピ様にファンレターを送ると、適切な容量の感謝が返ってくる。その返し方も一つではない。ファンでいることが楽しい、そんな時間をくれるブロガーだ。
「面倒だからやらない」なんて言葉は彼の中に無いのだろう。くだらないことに必死、そこがピピ様がピピ様たる所以だ。
誰のこととは言わないが、あまり姿を見せないことでミステリアスを演出し、独特の語り口でファンを獲得したブロガーがいる。Twitterも少ししかやらず、ふだんは社畜なんだとか。
しかし「めんどくさくて舞台に上がらない(サロンの更新をしない)」のは怠慢だ。そもそもめんどくさいなら風呂敷を広げなければ良いだけのことなのに、ネタで風呂敷を広げる人は、わたしは好きじゃない。
中途半端に人生切り売りしてネタにしてきたのに、全部出して売る人が現れたら霞んでしまうのは当然。全部出さないなら、切り売りする肉を綺麗にパッケージするとか、ブランド肉にするとか、工夫が必要なのだ。創作の手は進んでいますか? 一生同じところを回っていても時間は無常なのですよ。それが誰かのせいだと叫びつづけるあなたの声にももう飽きました。
さて。
むかしの人は、桜をみて今よりもたくさんのことを思っただろうと思う。今は、これ撮ってSNSに投稿しようとか、あざとい考えが頭をよぎるけれど、きっと昔は純粋にひとり桜を眺めて、恋しい相手のことを思ったりしたのだろう。
一緒に眺めていても、その恋しい気持ちを口に出せないことがあっただろう。
ただ夜風に舞う花びらと一緒に、自分の気持ちも溶かしてしまった恋がいくつあっただろう。
世の中にはいろんな恋がある。後ろめたいことがスパイスになる恋もあれば、散るためだけに手間暇かけて咲かせる不毛な恋もある。実る恋のほうがずっと少ない。
それでもわたしたちは恋をして、桜の花を見上げる。
そこには長い年月をかけて人類が大切にしてきた、恋慕の感情があるのだと、時代を超えたメッセージが届く。
桜も綺麗だが、少し緑の混ざった葉桜も大好きだ。
最期になるが、歌野晶午著「葉桜の季節に君を想うということ」
この本は最高に面白い。映像化できないミラクルな小説だ。未読の人は絶対後悔しないのでぜひ読んでほしい。
ミステリーが好きかどうかとか、もうジャンル超えて面白い。これまで純文学ばかり読んできた方でも入りやすいし、ミステリー好きな人…はもう読んでるかw とにかく狂おしいくらいに面白いのだ。ネタバレになるから、何がどう面白いか一言も書けない。
葉桜の季節に、この本を読んでおいて良かったと心から思う。
この季節がくるたびに、わたしはこの本を思い出すだろう。そして、実らなかった恋を思い出し、どこかに新しい恋が落ちていないかしらと小首をかしげ、男に粉をかけるのだろう。
★今日の過去記事★
この2冊が面白くなかったという人はいないのではないだろうか…
これも面白かった!
純文学から入って今ミステリー大好きなかんどーです。