さおりちゃんはにおいフェチ
こんにちは。歯槽膿漏の人の口のにおいが癖になる、かんどーです。
あのにおいって独特ですよね! 初めてかいだときは「これは……いいにおいなのか? それとも嫌なにおいなのか?」とびっくりしました。あとたまに、電車の中で粗相してしまった人のにおいが、微妙に「お、いいにおい」と思って後から「げ! これあかんやつ!」と気づくことがありますよね!
もう、あの瞬間の気持ち悪さはサイアクです! 電車の中で粗相をするのだけは勘弁してください! これからの時期、電車の乗るのがマジで怖いです……
さて、今日のお題は「幼稚園のお泊まり会の夜」です。
わたしにも幼稚園児の時期があったんですよ。それはそれはかわいらしい子どもでした。ブルマーの中にたっぷりうんちを漏らしてしまったさおりちゃん。「くさか先生」という先生が「くさか!(くさいの博多弁)」と言ったことにゲラゲラ笑い、うんちをもらしたことをちっとも反省しなかったさおりちゃん。ブルマを太ももまで下げてお尻を丸出しにして、「お尻踊り」を踊ったさおりちゃん。
とにかく明るかったんですよ。今日はそんな幼稚園児時代のわたしが、お泊まり会に行った夜のことをお話します。
お泊まり会の夜は早い
さおりちゃんのお父さんは、フランス料理のコックさんでした。帰宅はいつも22時過ぎ。もっと遅いこともありました。さおりちゃんは幼稚園児の時から、22時頃まで、お父さんが帰ってくるのを待っていたので、夜更かしでした。
しかし幼稚園のお泊まり会では、20時半ごろにはみんなでおふとんを敷いて眠ることになっていました。早い子はお布団に入った瞬間にウトウトとし始めていました。さおりちゃんはもちろんギンギンです。むしろその時間帯が一番元気でした。(テレビ番組が少しずつエッチになっていく時間だということを知っていたのです)
21時 行動開始
今だから言えることですが、さおりちゃんは少し、頭が変な子でした。みんなが布団に入ってしまうと暇になってしまいました。広い部屋に、10人くらいずつ、3列に布団が敷かれていました。列と列の間には、歩けるスペースがあったので、さおりちゃんは忍び足で、その列を歩いていました。みんな目を閉じて眠っています。いつものクラスメイトが目をずっとつぶっている顔はいつまで見ても見飽きず、忍び足で歩き続けていました。
誰かが小声で、「寝りぃよ!(寝なよ、の博多弁)」と言って来ましたが安定の無視をかましました。さおりちゃんは人に指図されるのが大嫌い。冒険に出かける勇者の気持ちで、布団と布団の間の列をぐるぐると歩き続けていました。
すると……
「カール」というお菓子のにおいがしてきました。カールのチーズ味は、さおりちゃんの大好物。さおりちゃんはクンクンと鼻を鳴らしながら、においのもとを探しました。
においのもとは、ある女の子の口でした。その子のくちびるは確かに、カールのチーズ味のにおいがしたのです。さおりちゃんは迷わず、その子の口元に鼻を近づけて、クンクンとしました。カールのチーズ味のいいにおいがしました。「う、うーん! たまらんな!」そう思ったさおりちゃんは、ペロと舌を出してその子のくちびるをなめました。
「あれ?」
カールの味はしません。においはしっかりするのに、味はしないのです。あれ? 何度かなめているうちに、周りの子どもたちが起きました。
「さおりちゃん! なんばしよっと!」
「いかんとよ!」
「せんせー! くさかせんせー!!」
……さおりちゃんは「くさか先生」から事情聴取を受けることになりました。理由を聞かれたので、正直にカールのチーズ味のにおいがしたからなめた、と答えました。確かビンタをされた記憶があります。とにかく寝ろと言われましたが、ねむくないから寝ない、という生意気な返答をして、結局先生の部屋でしばらく監禁され、22時頃「ねむいから寝ます」と言って布団に戻りました。翌朝は安定の「起きたくない」を発動し、くさか先生に掛け布団をはがされ、掛け布団にしがみついたままぶら下がるというお約束の行動をしました。
……あの女の子は、カールのチーズ味を隠し持って、布団の中でこっそり食べたのでしょうか。今思うと、そんなことをしたその子のほうを、くさか先生は叱るべきだったのではないでしょうか。
余談ですが、他の園児の口のにおいも嗅いで回りました。バナナっぽいにおいとか、イチゴの歯磨き粉が口の端についたままで、イチゴのにおいがする子とか、内蔵っぽいにおいのする子とか、いろんな子どもがいました。
どうでもいいですが、ワキガの人って、お尻の穴もワキガのにおいがします。アポクリン腺という穴が、ワキだけでなくお尻の穴にもあるんです。人のにおいって個性があって本当に面白いです。寝ている人をみかけたら、足とか腕とか、こっそりにおいを嗅ぐのは一生やめられないと思います。さすがに他人にはしませんが、ゲストハウスで他人が寝ているベッドから何らかのにおいがすると「おっ」と足を止めてしまいます。
小さな思い出話を書きました。
あなたの好きなにおいは、なんですか?
それじゃあ、また明日。