こんにちは、かんどーです。
※当初は「海外で仕事をすることで得られるもの」というタイトルでしたが、ブクマでナイスツッコミをいただいたので、「海外で起業」に変えさせていたたきました!
セブ島に住み始めて2か月が経過しました。留学していた期間や準備に来ていた期間をあわせると、そろそろ5か月くらいセブ島にいることになります。
全然海とかに行っていないので、わたしがセブにいることが信じられない人もいるかもしれませんがw ちゃんといます!
今日は真面目なお話を書きます。
海外で仕事をすることで得られるもの
ずばり、海外で仕事をすることで得られるものって何? ということです。ずばり答えてしまいましょう。
・自分の積極性、イザという時の対応力を再確認できる
・自分の英語力がきっちりわかる
・英語以外の言葉も同時に覚えることで脳が鍛えられる
・異文化との付き合い方を肌で覚えられる
・新しい環境の中で順応するのがものすごく早くなる
・大抵のことが怖くなくなる
・どんなことも「やってみればできる」という自信が持てる
いかがでしょうか。かなり魅力的ですよね! 一つずつ解説します。
自分の積極性、イザという時の対応力を再確認できる
海外では一つモノを買うだけでも一苦労だったりします。その国独自のルールがあったり、そもそもどこで売っているのかわからなかったり。わたしはあらかじめ買うモノの写真をスマホに入れておいて、それを見せて「これはどこで買えるの?」と聞いたり、道を歩いている人に「チャッカマンが欲しいんだけど、どこで買えるの?」と聞いたりしていました。そのくらいしないとチャッカマン一つ買えない。(コンビニで高いのなら買えますが、安いのがたくさん欲しかった)
道がわからなければ何度でも聞いて、とにかくたどり着く。諦めて帰宅とか絶対しない。絶対にやりとげる。旅行だとあきらめても良いんですが、仕事だとあきらめるわけにいかない。だから仕事で来るのが良い、としみじみ思いました。
幸い、わたしはこの能力については高めでした。
あと、ゴキブリやムカデが出たときに、日本だとなるべく自分で殺生はしたくないのですが、コッチでは自分で対処しました。スプレーがなければビーチサンダルで叩く! 叩いたら瞬殺でビニル袋に入れて捨てる! どんな生き物が出てきても「そういうものだ」と割り切って対応できるようになりました。
・自分の英語力がきっちりわかる
試験を受けるよりダイレクトに、自分の英語力がわかります。それは話している相手との会話の盛り上がり方でもわかるし、相手がつまらなそうにした瞬間にもわかります。逆に、相手が何を言っているかわかってコミュニケーションが取れた瞬間は、「このトピックについては語れるな」と理解します。
そうやって自分が語れるトピック、語れないトピックを明確にしていくことができます。これは海外に住んでいて毎日英語を話すからこそできることです。わからない単語はたまに調べたりすると、どんどん定着していきます。最近覚えた単語は「Election(選挙)」ですw
・英語以外の言葉も同時に覚えることで脳が鍛えられる
セブって英語が通じるけれど、実は現地の人が話しているのは「セブアノ」「ビサヤ語」と呼ばれる言葉です。慣れてくると現地の人は、わたしたちに「ビサヤを覚えなよ」と言ってきますw あいさつ、数字、簡単な世間話くらい話せないと大変だよ! と言われます。
特にわたしの住んでいるマンションの管理人さんが、挨拶から何からビサヤ語推奨の方でして、おかげさまで挨拶ができるようになりましたw
当たり前なのですが、ビサヤ語を教えてもらうときには、英語で何か言ってそれをビサヤで何と言うかを教えてもらいます。母国語でない言葉を使って、さらに新しい言葉を覚える!! これがすごく、脳が鍛えられるんです!
Maayon gabbie is Good evening.
こんな感じで、「こんばんは、はマーヨンガビーって言うんだよ」のように教えてくれます。脳が……脳がぁああああ
・異文化との付き合い方を肌で覚えられる
わたしは特定の宗教を信仰しているわけではありませんが、異文化を尊重する気持ちは強いほうです。セブはキリスト教の方がとても多いので、日曜には教会へ行きます。そして家族を大切にして、宗教的なお祝いの日には家族で教会を訪れて幸せを祈ります。
「昨日何してたの?」
なんていう軽い会話から異文化を感じられるのは、海外に住んでいるからこそだと思います。また、わたしはフィリピン人スタッフを数人採用していますが、彼女たちが仕事を休みたいと申告してくるのは、家族の用事であったり、選挙であったりしました。そういう一つ一つが興味深い。
・新しい環境の中で順応するのがものすごく早くなる
今、お店をリニューアルすべく奔走中なのですが、セブに来て最初に買い出しをしたり、道に迷ったりした経験が今に生きています。今は屋台一つ準備するのに、丸一日でほとんどの買い物を終えることができます。看板やのれんを発注するのも含めて丸二日で、なんとか形にすることはできる。
こういう順応の早さが手に入るので、海外で仕事をする経験を一度しておくと、後が楽になります。変な話ですが、今、日本で飲食店をやってくれと言われてもまったく動じません。お金がたくさんかかることが心配ではありますが、仕入れ先などについては、フィリピンでするよりずっと簡単に情報を得ることができますし、形にすることはできるよ、と答えられます。(成功するかどうかは別です! 始めることはできるという話)
・大抵のことが怖くなくなる
海外一人暮らし。部屋に入ったら何者かが入ったような形跡があったり(気のせいかもしれないけど)、バイクタクシーに乗っていたらいきなりパンクしてバイクがヨロヨロしたり。タクシーがぼったくり価格を言ってきたり。そのほかにももう毎日さまざまなトラブルがありましてですね。。
そういうのを、いちいち気にしなくなりました。もう、右から左。ああそうですか、あれ、パンクですか。乗り換えていいですか。ああぼったくりですか。最初に値段決めなかったから揉めちゃいましたね、仕方ない、この金額でどうですか。あ、これでいいですか、はい二度とあなたのバイクには乗りません。
このくらいのテンションで毎日が流れていきます。
海外で生活していたら、大抵のことでは動じなくなると思います。仕事をするとなると、その仕事の規約などが変わったりするわけですが、それも「ああ、変わるんですね」と受け入れていかないといけない。もちろん、不利な条件であれば言える範囲で条件交渉しないといけない。
そういう諸々を毎日自然にこなしていくこと。これこそが「海外筋」だと思います。
・どんなことも「やってみればできる」という自信が持てる
最後にこれです。
やってみて、まったくどうにもならないことって実はほとんどないんです。本気でやれば、何かしら形にはなります。それが完全な失敗であっても、形にするところまで持っていったなら、前述したスキルは身に着いていることになります。そのスキルを持って再度挑戦したらどうでしょうか……できるのではないでしょうか。
わたしは今回のセブ屋台起業について、あきらめるつもりはありません。
今現在、売り上げが好調だとは言い難いけれど、ほんの少しずつ上向いてきている。そして自分ができることを着実にやっていけば、成功できると信じることができている。
セブで屋台を始める前のわたしなら、たとえば「アメリカでたい焼きを売りたいんだけど、事業立ち上げをお願いできないか」という依頼が来ても請けなかったと思います。でも今なら100%請けます。そして成功に向けて最速で現地入りしてリサーチして、実際に焼いて売ってみる。売れないなら無料で食べてもらって意見をもらって、改善して売れるようにする。
そういうことを怖いと思わなくなりました。
こういう気持ちになれたのは、セブの屋台村の方々が親切だからです。
最初、興味本位で「わたしも屋台やってみたい!」と言ったわたしに対し、自分はどうやって始めたのかを話してくれたり、困ったときには質問したら必ず答えてくれたり。手助けしてくれたことも何度もあって、本当に助かっています。
日本人の方々もそうだし、隣の屋台のジャンさんもそうだし、なんとなく顔見知りになったフィリピン人の方に助けてもらったこともあります。ウチのスタッフにも何度助けられたか。
わたしが疲れていると、スタッフが太陽のような笑顔で「サオリ、疲れてる!」と笑い飛ばしてくれます。わたしが元気がないと「サオリ、大丈夫?」とのぞき込んでくれます。わたしがぼんやりしていると「サオリ、そろそろ洗い物しようか?」と声をかけてくれたり。(ちゃんと指示出せよw)
わたしのフィリピン人スタッフに対する接し方は、日本式だと思います。ここはフィリピンだっていうのに日本の労基法を遵守するようなやり方でマネジメントしています(派遣会社やってるから、癖みたいになってます)。
そのうち痛い目を見るかもしれない。誰かにおもいきり裏切られるかもしれない。お金を持ち逃げされるかもしれない。騙されるかもしれない。
そうだとしても、わたしはたぶん後悔しないと思います。
何も始めないで「わたしには海外で働くチャンスが回ってこなかった……」とぼやいているだけの人生より、今の方が100万倍楽しいからです!
こんなにたくさんのものが得られる海外起業。
正直、やらない理由がないくらいおすすめです!
迷っている方がいたら、迷う時間がもったいないので始めてみてくださいと言いたい。(安全面のリスクなどは確かにあります、そこはご自身で判断してください)
39歳でセブ島で屋台を始めた一人の一般人女性の意見でした。
著者近影。ピンボケすみません。
それじゃあ、また明日!