ねむれない。
ねむれないさめ、という歌がある。
実にまったりとした歌だ。
世の中のほとんどのことは、あえてむずかしくされているだけで、実はとても簡単にできているのではないかと思わされる。
いや、反対かもしれない。
どんな物事も簡単そうに見えてとてもむずかしいのかもしれない。
わたしはいつも、自分が好きなことをしようとするとうまくいかない。さっきも久しぶりにギターを弾いたら全然弾けなくて落ち込んだ。その反対で、仕事はいつも冴えている気がする。会う人会う人からヒントがもらえたり、今日も新メニューの展開がひとつ見えた。
ああ、結局わたしは仕事して生きて、誰かを応援したり支えたりすることで自分を認めて、死んでいくのかなと思った。
わたしは死ぬときは病室がいい。手を握ってもらって死ぬのだ。
手を握ってもらうと安心する。だから死ぬときは、この世界で一番大切な人に手を握っていてほしい。その手をするりと抜けて、魂が天井に向かってのぼっていく。あなたがわたしの手を握っている姿が見える。
天井まで行くと、今度は天使がわたしの手を握って、天国に連れて行ってくれる。
わたしはずっと誰かに手をつながれたまま、意識をうしなって天国へ向かう。そんな死に方がいい。
……夜になるとこんなことを考えてしまう。
特に死にたいわけではないのだけれど、不安なことがあると、病室でこんなふうに死ねたら良いなと思ってしまう。正直、わたしの人生は波乱すぎるので、変な死に方をしかねないと思っている。つまり、上記の妄想はわたしにとっての理想形であり、眠るときによくする妄想なのである。
メモ
今日買ったもの 梅アメ クイックルワイパーの棒
これから買うもの 魚の缶詰め、和菓子アソート、クイックルワイパーのシート、ベッドパッド、餡、木べら、黒胡椒を挽く道具、鉄板