接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

過食症ではなくても夜中に過食する理由を語ります

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今日は、ダイエットに関する記事です。2018年に書いたものですが、きちんと自分自身のことを書けているので、これを再掲しておきます。

※2022年現在、再度ダイエットに取り組んでいます……笑


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こんにちは、かんどーです。

 

最近になって、過去に自分がしていた黒歴史を「なぜしてしまったのか」明確にしています。正直人に話したくもない過去ばかりなのですが、「なぜそれをしていたのか」を解き明かしていくと、案外単純な動機であったり、ちゃんと理由があって、公開するのが嫌ではなくなりました。

 

 

今日は、深夜の過食のお話をします。

 

今現在、過食や拒食のケがある方は読まない方が良いです。

 

 

 

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ではいきます。

 

わたしは20代前半から28歳くらいまで、深夜に過食をする癖がありました。そして、実は今でもたまにこの症状が出るんです。わたしはこれを「ストレス」と結び付けて考えていたのですが、実はそうではなかったのです。過食にはちゃんと理由があったのです。

 

 



 

 

まず、20代前半から28歳までの過食の原因を分析しますね。

 

当時わたしは極度のダイエット(1日1200キロカロリー)をしていたため、夜ビールを飲むのが楽しみで仕方なくなり、そのうちビールが焼酎に変わり、ものすごい量を飲むようになってしまったのです。

 

そして、飲んだ後の空腹感を埋めたくて、深夜に過食する……ということが続いていました。わたしはこれをとても恥ずかしいことだと思っていました。

 

……しかし、実はそうでもないんですよね。飲んだ後に空腹感が来るのって、若いうちは普通だし、実際夜の街には「シメ」という言葉が散乱している。そう。お酒を飲んだら腹が減るのですよ。そんなの当たり前。だから「シメ」を食べて寝てただけ。ただ、ダイエットしてる人がするべきじゃない生活でした。問題なのは「食べたこと」じゃなくて「自己嫌悪」だったんです。

 

20代前半から28歳までの過食は、一切吐いてもいないし「飲んだ後の空腹感」に負けていたのが原因でした。実際問題、その生活でも体重は40キロ台だったので、過食した……とは言ってもカップ麺一個とパン一個とアイス一個とか、そのくらいの量でした。昼間ほとんど食べていないので、このくらいでは太らなかったんですね。(体調はめちゃくちゃ悪かったし、お腹だけ出た体型ではありました)

 

 

 

次に、30代以降の過食の原因を分析します。

 

わたしは28歳から31歳までの間は歩合制の仕事をしながら個人事業主として働いており、その間は過食をすることはありませんでした。ランニングを本格的に始めたのも28歳です。つまり「完全なる生活改革」を行ったわけです。毎日10キロ走っていたので、太ることもないし、ダイエットからも解放されました。

 

上記のアルコール依存症も、断酒会に通ったことにより無事立ち直りました。アルコールを飲まなければ、深夜の空腹感もありません。朝早く起きてランニングをして、ごはんは普通に食べる、健康的な生活を送っていました。

 

 

31歳で起業しました。ここからストレスフルな毎日が始まりました。

 

元々わたしは協調性のあるほうではないので、人と毎日一緒に顔を突き合わせて仕事をすること自体がストレス。そして、丸一日現場で仕事をした後でさらに夜中まで打ち合わせ、会食とスケジュールが続いていきます。それを毎日繰り返していると、習慣だったランニングができなくなり、少しずつ太っていきました。

 

太ったことは、わたしにとってものすごいストレスでした。それまでより大きいサイズのスーツを買いに行かなければならないのは屈辱でした。鏡を見るのが恐怖でした。(たぶんこういう性格が自分を追い詰めるのだと思います)

 

夜になると不安でいっぱいになり、資金繰りのことや翌日も朝から晩までフルでスケジュールが埋まっていることを思うと、仕事の一つ一つが不安になり、寝ようにも寝つけない。わたしはかかりつけの医師(発達障害の専門医)に、不眠症対策の睡眠薬を出してもらい、それを飲んで寝るようになりました。

 

 

この頃から、夜中に過食することが時折ありました。お酒を飲んでいないのに、です。

 

そしてその「たまに夜中に過食する」は不定期で続いており、わたしは「ストレスが溜まると過食するのかなあ」と思っていました。あるいは「食事量が足りていないのかなあ」とも考えました。しかしどちらも納得がいきません。こんなことやめたいのに、やめられない。

 

 

思い切って医師(発達障害の専門医)に相談してみると、こんな答えが返ってきました。

 

 

「かんどーさんには、軽い睡眠薬を出しているんだけど、それは飲んでる?」

「寝付けない時とかに、たまに飲んでいます」

 

「ストレスで薬を飲むことはある?」

「接客業なので、嫌なことを言われた時とかに飲みます。でも毎日ではありません。あと生理前は強めの薬を飲んでいます」

 

「かんどーさんに出している薬ね、寝る薬、というよりはリラックスするお薬なんだよ。あなたは頭がオーバーヒートするような使い方をするから、日中全然リラックスできていないんだよね。それで、薬を飲むと思い切りリラックスできる。リラックスすると、良くも悪くもおおらかになっちゃうから、人間の欲求として食欲もわいてきちゃうんだよな。生理前の薬は特にそれが強く出るかもな」

 

 

そう、わたしが夜中に過食するのは、睡眠薬か生理前の情緒を安定させる薬を飲んだときだったのです。

 

 

完全に盲点でした。

 

 

その後先生は、

「食べちゃったことばっかり言ってるけど、他に、寝る前の行動に異常はなかった?」

と聞いてきました。わたしは自分の行動を思い出しながら、

 

「えーっと、踊っていたり……あとはずっと同じ曲を聴き続けていたことがありました。部屋を掃除したり、部屋から不用品を集めて全部ゴミに出していたこともあります。全部、うっすら覚えてるんですよね。今やらなきゃ! みたいに急に思い立って……」

 

「うん、そういうのはリラックスして、やりたいことやってる状態だよね。確かかんどーさんは部屋にモノを置かないんだったよな」

 

「そうです。モノが無い部屋が落ち着くんです」

 

「これは注意になっちゃうんだけど、睡眠薬ってな、飲んだら布団に入って目をつぶっていないとだめなんだよ。まあ、君の場合じっとしてられなくて起き上がっちゃうんだろうから、一概に責められないけどな……とにかく、過食は薬の副作用。そう思ったら、割り切れるだろ?

 

君は悪くないからな、と言い添えてくれました。そう、これが欲しかったんです。わたしは自制の効かない自分が大嫌いになりそうだったから。

 

なんでも人やもののせいにすれば良いわけじゃないけれど、理由のある行動なら割り切れます。

 

その診察以降、なるべく睡眠薬は飲まないこと。飲んだらベッドに入って目をつぶっていること。そして、多少何かやらかしても「自分を大目に見る」ことにしました。(うちはガスコンロや火を起こす機器を一切置いていないので、火事の心配はありません)

 

 

先生は、今の症状はけして「過食症」ではないと言い切ってくれました。わたしは「自分が過食症なんてイヤだ!」と思っていたし、なんで?   と疑問に思っていたので、心が軽くなりました。

 

 

 

過食症、拒食症という言葉は、ストレス社会そして「女は見た目」「モデルは痩せている方がかっこいい」という時代の流れの中、生まれるべくして生まれた心の病です。

 

しかし、この言葉が独り歩きをしてしまい、ちょっと食習慣がおかしくなると「過食だ」「拒食だ」と思い込んでしまうことがあります。

 

わたしも、極度のダイエットをしているときは確かに「拒食症の症状」であったと思います。しかしその後の、特に睡眠薬を飲んだときに食べたことなどは、単なる「薬の副作用」であり、理由がわかったので、今ではそういう日があっても、

 

「あー、途中で起きちゃったわー。なんかしたいわー。しゃーない!」

 

と割り切っています。危ないので深夜の散歩とかはしないようにしています。家からは絶対出ません。体を動かしたいときはヨガマットの上で何やら筋トレやヨガをしていたり、気に入ったステップの練習をしたり、倒立したりしています。

 

掃除も普段より徹底的にやっています。起きたら部屋がピッカピカのことがあります。

 

なにか食べてることもあります。でもそれも「気持ち悪くなるまで」食べることは無いので、「お、お腹すいてたか!  栄養満点やな!」とサッと気持ちを切り替えて終わりにしています。毎日するわけじゃなし。大勢に影響なし。

 

 

 

問題なのは、ふだんから気を張り過ぎるこの性格ですね。。

 

 

もう、生きてる間中、何かしらに気を張ってるんですよね。その反動で、リラックスした時にばーんと「やりたかったこと」を全部してしまうんだと思います。多動も治る兆しは無いし(←w)、もうこのまま開き直って生きていきます。

 

 

最後に。

 

こういうことって、隠せば隠すほど重症になる気がします。

 

もう思い切ってオープンにしてしまえば、意外とそれが受け入れられて、大丈夫じゃんってなることが多いので思い切って書きました。

 

自分の行動で「おかしいな」と思うことがあったら、一人で抱え込まずに、お医者さんでもいいし、この人ならわかってくれるかなという人に相談しても良いと思います。

 

匿名で相談できる場所もネットならいくつもあります。精神的な問題って、抱え込んだら抱え込んだだけ大きくなって、いつか爆発する性質があると思っています。オープンにしてしまうことで事態が収束する事例はいくつもあります。

 

 

たとえばですけど……

 

夫(彼氏)がいて、一緒に眠ったあと、お腹がすいたからと、こっそり冷蔵庫の前でしゃがんで何かゴソゴソ食べていたら……相手から見たら怖いですよね。。お互い気まずいし。

 

でも、あらかじめ「夜になるとお腹すいちゃうことがあるの」と相手に伝えていて、夜中にテーブルで堂々とラーメン食べたら、どうですか。相手が起きてきてもあまり気まずくないですよね。「今日はラーメンの気分」くらい開き直る。冷蔵庫の前で隠れているよりずっといいですよ。「夜中にダンスやお片付け」をすることなども、理解を得ておく。(わたしは朝起きたら床で寝てたことが何度かあるので、見かけたらベッドに戻してもらえるよう頼んでおくことも大事です……)

 

 

何事も、「病的感」が出ると途端に人はドン引きします。オープンにすることで、問題が小さなものに変わっていくことはよくあります。

 

 

生きてると、自己嫌悪、僻み、うまくいかないことの連続です。うまくいくことの方が少ない。だからこそ、うまくいかないことで必要以上に悩まないように、うまく開示して、少しでも生きやすくなればいいなと思います。

 

 

夜中の過食は「過食症」と決めつける前に理由を見つけろ、というお話でした。すべてわたしの体験にもとづいたものです。

 

 

本当に過食症、拒食症の場合は、思考の部分からしっかりと治療することが必要です。命に関わるから。

 

自分のことって意外とわからないものです。少しでもおかしいと思ったら早めの受診をおすすめします。

 

 

 

それじゃあ、また明日!(今日も4千文字書いたw)