こんにちは。若い頃太っていた貫洞です。
25歳くらいの時、わたしはエステに通っていました。当時のわたしはクラブシンガー等、見た目を整えておかないといけない仕事に就いていたので、仕事が入っていない日はほとんど、美容に時間とお金を遣わなければならなかったのです。
その日はフェイシャルエステでした。
そこはとても気持ちのいい施術をしてくれますが、施術後の化粧品販売が商魂たくましい系のエステでした。
わたしはそこへもう2年ほど通っており、そこのおかげで「顔のつくりはさておき、若い子らしさはあるな」というお褒めの言葉をいただけるくらいには肌がきれいでした。(褒められてないw)
わたしはそこへもう2年ほど通っており、そこのおかげで「顔のつくりはさておき、若い子らしさはあるな」というお褒めの言葉をいただけるくらいには肌がきれいでした。(褒められてないw)
その日も仕事がない日だったのでエステへ。多少エステ依存気味なところがあったかも知れません。
その日の担当さんは初めての方でしたが、とてもよく気がつく、感じのいい人でした。
その方が、施術に入ってすぐ
「おめでたですか?」
と聞いてきたのです。オメデタデスカ、オメデタですカ、おめでタデスカ、おめ出たですか?
おめでた。
あ、妊娠してるかって聞いてる…の? わたしの腹見てそういった…の? ちょっ、 何この人喧嘩売ってんの? わたしピル飲んでんだよ。妊娠するわけないだろ。まあそれは言わなきゃわかんないけど、おめでた=腹が出てるって言いたいのか。どういう意味なんだよ、言葉が続かないよ…!
脳内がぐるぐるしました。
そのエステには2度と行かなくなりました。
そして、不用意に「おめでたですか?」という言葉は言わない方がいいということを学びました。
わたしは20代のほとんどを、見た目をととのえるために消費してしまいました。頭が悪いので、「見た目」以外の価値を知らなかったのです。ダイエットをがんばっていたけど便秘がひどくて、下っ腹がどうしてもポコンと出ていました。そのため下剤依存症がどんどんひどくなりました。努力して痩せても、下っ腹はいつもポッコリ。自分の下っ腹が大嫌いでした。
わたしのコンプレックスを集約したものが、下っ腹だったのです。それを「おめでたですか?」なんて言われたものだから、頭に血がのぼってしまったのです。
怒ってる暇があるならはよ便秘外来行けと今では思う。
効果てきめんの便秘外来。
今になって思い返すと、おめでたと言われても仕方ない下っ腹だったわけですし、今そう言われたら
「うっ…産まれる、産まれるぅううう! わけないだろっw ガラスのハートが傷つくからそういうこと言わないでw 今度言ったら、おこだよ?」
くらいのリアクションができたと思います。しかし当時は余裕がなかった。
当時のわたしは、ダイエットパニックとも言える混沌とした世界に生きていました。
ダイエットに効くサプリはほとんど試し、下剤依存性になり、カロリー計算の悪夢にうなされ、アル中になって最後はある事故で入院することになるのですが、そうまでしても必死に守ってきた「見た目を整えている」という薄っぺらなプライドが決壊した瞬間でした。
わたしのコンプレックスを集約したものが、下っ腹だったのです。それを「おめでたですか?」なんて言われたものだから、頭に血がのぼってしまったのです。
怒ってる暇があるならはよ便秘外来行けと今では思う。
効果てきめんの便秘外来。
今になって思い返すと、おめでたと言われても仕方ない下っ腹だったわけですし、今そう言われたら
「うっ…産まれる、産まれるぅううう! わけないだろっw ガラスのハートが傷つくからそういうこと言わないでw 今度言ったら、おこだよ?」
くらいのリアクションができたと思います。しかし当時は余裕がなかった。
当時のわたしは、ダイエットパニックとも言える混沌とした世界に生きていました。
ダイエットに効くサプリはほとんど試し、下剤依存性になり、カロリー計算の悪夢にうなされ、アル中になって最後はある事故で入院することになるのですが、そうまでしても必死に守ってきた「見た目を整えている」という薄っぺらなプライドが決壊した瞬間でした。
サプリ探し、カロリー計算、ピルを飲む時間、下剤の効くタイミング、アルコールを飲んでいい時間、いやな仕事に行かなければならない時間。カレンダーの右上には体重と体脂肪率。減っていない日は空白、空白はおそろしい、何日も体重がはかれないのはおそろしい日々だったということ。
つらい日々でした。当時の写真が一枚もない。なにかにイライラした時に全部捨ててしまったっぽい。
わたしは、20代を、生きたと言えるんだろうか? 何も考えず、周りに誰もいず、せめてもの慰みに実家からもらった猫が弱っていった20代。事故や被害という単語がぴたりはまる20代。どうでもよくなって飛ばした原付きバイクで転んで顔に一生消えない傷。かっこつけずにフルフェイスの方買っときゃよかった。あごがパックリふたつに割れたよ。(ケツあごではなく、横に割れました。鏡の中の自分がホラーだった)
わたしは、20代を、生きたと言えるんだろうか? 何も考えず、周りに誰もいず、せめてもの慰みに実家からもらった猫が弱っていった20代。事故や被害という単語がぴたりはまる20代。どうでもよくなって飛ばした原付きバイクで転んで顔に一生消えない傷。かっこつけずにフルフェイスの方買っときゃよかった。あごがパックリふたつに割れたよ。(ケツあごではなく、横に割れました。鏡の中の自分がホラーだった)
一生消えない顔の傷を厚いファンデーションで塗り隠しながら、毎朝のようにあの20代の頃を思い出す。
雨の日は傷がうずく。
今を、一生懸命に生きよう。
いろんなことを笑い飛ばせる今が、けっこう幸せだから。
めがねを買ったったーーー!!!
すごく安く買えました!
それじゃあ、また明日!