接客業は卒業したよ! あけすけビッチかんどー日記!

接客業歴15年のかんどーが綴る、あけすけな日記。人生はチキンレースです。一歩引いた方が負け。たまに小説を書きます。お問い合わせはsaori0118ai2あっとまーくやふーめーるまで。

「感情遅れ」のわたし

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こんにちは。「感情遅れ」かもしれない貫洞です。



ああ、そういうことかと理解したのは、最近よく行っているLittle Glee Monsterのライブでのことです。


今まさにツアー中のLittle Glee Monster!

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わたしは彼女たちの織り成すハーモニーや一人一人の歌唱力が高いところがすっかり気にいって、ライブは行けるかぎり行っています。応援したいからグッズも買うし、ツアー中はツアーTシャツを着ます!


それで、ライブではこぶしを突き上げたりする動作も臆することなくできます。アーティスト達の動きを見ていれば今が「手拍子」なのか「こぶしを突き上げる」なのかはわかりますし、仮に目をつぶってきいていても、生バンド演奏なので、どうリズムを感じたらいいのかはわかります。そのうねりに身を任せて「手拍子」と「こぶし」を使い分けても、そうそう外さない自信があります。

 ライブでこぶしを突き上げるのにはコツがある話

keisolutions.hatenablog.com

 



さて、そんな楽しい楽しいライブですが、ある一部だけ、どうしてもついていけない箇所があるのです。それは、終盤のMCです。


序盤、中盤のMCでは彼女たちは

「リトグリ(Little Glee Monsterの略)見たの今日が初めての人いますかー?」
「今日○○だったよね」
「ほんとにありがとう!」

等の、いわゆる「MC」で楽しませてくれます。すべってもこのMCは楽しい。リアルJCとJKのキャッキャウフフが楽しくないわけがないですよね!


つらいのは、終盤のMCなのです。


彼女たちの色なのか、プロデュースとしてそういうことを語らせているのかはわからないのですが、終盤のMCでは必ず

「○○のライブ頃まではとてもつらくて…でも応援してくれる人がいたから、みんながいたからここまで来られた」
「まだメンバーの仲も良くなかった頃は、毎日泣いていた」
「絶対、絶対みんなに素敵な景色を見せてあげたいから、ついてきてほしい」

こういう内容の「語り」があるのです。そしてメンバーは必ず涙ぐむ。




ファンなのにこんなこと言ったら嫌われちゃうかもだけど、わたしはこの「語り」は無くてもいいのになぁと思ってしまいます。

歌を聴いていれば、どれだけ熾烈な競争下で選ばれてきたかは理解できますし、6人でグループをしていれば、ポジション争いにとどまらず、人間関係でつらいことが順繰りに回っていくことも想像に容易い。そもそも思春期の12歳頃に集められて猛特訓を受けているだけで相当キツイはず。現在14~15歳でステージに立っているメンバーのことは、賞賛以外何もありません。


しかし、この「語り」では泣けないのです。

わたしは「感情遅れ」なので、感情がその場で、その言葉で伝播してこないんですよ。歌だと全身から喜びとか哀しみとかがあふれてきて、そのパワーをすぐに全身で受け止められる。歓喜する気持ちとか音との一体感、声量、それだけで揺さぶられる。わたしは言葉より、歌やダンスの表現の方が受け止めやすい体質です。

 

感情が無いわけじゃないんです。ただ、人の言葉に入り込むのがすごく下手なのかもしれない。言葉の裏もなかなか読めないし。





…というわけで、ライブの語りの場面では当然、泣きのムードに出遅れます。

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あの、周りの雰囲気についていけない感じがどうしようもなく寂しいのです。

 





話は変わって、日常の友達づきあいでもそういうことがあります。


中学の卒業式はみんなが泣いているので「なんとかしなきゃ!」と(中学の時は部活があったので友達いた)お笑い芸人顔負けのネタをオンパレードで披露して、とにかくその場の泣きの雰囲気を「笑い」に持っていこうと必死になっていました。おもいきり空回りしてましたが…


高校、短大の卒業式は証書もらったら直帰してました。もうその頃友達いなかったからな。集団において、外れてしまった人間には居場所ないからな。


そして思春期における恋愛(わたしの思春期は21歳~25歳くらいだった)でも、相手が強い思いをぶつけてくれて、泣きながら話してくれても、全然悲しくならないときがよくありました。

「お前わからないの? 俺、こんなに悲しいんだよ」

この言葉をよく言われました。うん、わからない。そもそも人と人が一緒にいること自体が刹那の快楽だから、離れてしまうのは仕方が無いし、心がぴったり寄り添える時間なんてほぼ無い。だから体を重ねるのでしょ? 本気でそう思ってました。さっさと殴ってくれれば望み通りの涙が体の反射として出てくるよ、早くそうしたら? そんな気持ちのときもありました。今は殴られたら即通報だけど。



そうして30歳を過ぎたころ、感情が周りについていかないことが、とてもさびしく感じるようになってきました。

何人かで話をしているとき、みんなが暗い顔をしていても、なぜ暗い顔をしているかがわからない。誰か一人が泣き出したとき、どうして、なにをきっかけに泣き出したのかがわからない。

今ではそういう時の対処法として「ごめん…」と言って席を外すことでなんとかしのいでいます。そういう雰囲気で離席する人が一定数いるのを見たので、感情についていけないときは一旦席を外す。もう、そうするしか無いのです。


たとえば親戚の集まりだったとしたら、後で一番差し障りの無い人に聞きます。

「なんであの時みんなしんみりしていたの? わたし仕事で悩んでしまっていて、実は少し上の空だったんだ、ごめんね」

のように。そうすると、何の話のどこで悲しかったのかを教えてもらえます。それをメモに取っておき、同じシチュエーションの時には真っ先に悲しそうな顔をする。それの繰り返しで、歳を重ねるごとに「適切な振る舞い」「場にそぐう感情」を身につけていきました。



わたしは、アスペルガー症候群と診断されたことがあります。実は今通っている病院でも、最初は「ADHDではなくアスペルガーではないか」と診断を受けました。※その病院は発達障害専門の病院です。通院は30歳からスタートしています。

アスペルガー症候群にも「受動型」「孤立型」があり、受動型がいわゆるアスペルガーのイメージそのもの、「おとなしくていい人なんだけど、人の気持がわからない」ような人です。わたしは「孤立型」であり、「マイワールド」を持つ性質と判断されました。


こちらのサイトより引用 孤立型アスペルガーの特徴
いわゆるマイワールド感を持った人たちのことです。他者にあまり興味がなく、自分の思いや考えが優先でありすべてであり、人よりも物に強く興味があります。そのため、相手の気持ちを考えて行動したり、相手に合わせて行動することが苦手であり、また、自分だけの世界に没頭することも多く、興味のあることには非常に高い集中力を発揮することもある



しかしながら、感情が高ぶったときの反応(道で人と喧嘩をする等)や子どもの頃の奇特な行動などから、ADHDの要素が強い、と結果的にADHDと言われました。



こちらのサイトから引用
ADHDの特徴は、大きく3つあります。すべての特徴が見られる人もいれば、1つだけ強く見られる人もいます。

多動性
じっとしていられず、落ち着きが無い。静かにしていなければいけない状況でも、席をたってしまったりする。貧乏ゆすりなど、手足を常に動かしている。早口。退屈に耐えられない。せっかちで先走りがち。9歳前後をピークに目立たなくなることが多いようです。しかし、落ち着きの無さは大人になっても残ることがあります

衝撃性
結果を考えずに行動する。判断と行動が早すぎる。自分勝手な行動にみられるため責められやすい。思いついたことをすぐに口にする。順番を待ったり、相手の話を最後まで聞いたりすることが苦手。人のものを無断で使ったり、奪ったりする。けんかをしやすい

不注意
注意力にかける。忘れ物が多い。物をすぐ無くす。人の話にボーっとすることがある。整理整頓が苦手。身だしなみに無頓着。注意力や集中力がない一方で、好きな事には過剰に集中するという特徴もあります。





大人になってから病院に行ったので、子どもの頃の性格がうまく思い出せず、診断までに結構時間がかかりました。

しかし目的は「病名を知ること」ではなく「日常の生活において症状が出にくいように工夫すること」です。具体的には「人の多い場所での仕事は選ばない」とか「かんしゃくを起こしそうになったらこう対処する」とか、そういうことを通院のたびに話しています。

20代の頃は病気だということもわからず、ただ「話のわからない人」「ばかな人」「人の気持ちを考えられない人」で孤立していましたが、治療を始めて周りの人とうまくいくようになってきました。かなり落ち着いたと思っています。先生の方針で「いいところは残す、社会生活でだめな部分だけ治す」があるので、とても合っています。

 

傘はどうせ忘れて失くすのだから持たない(濡れても乾く)。財布やバッグは一つに決めて、どこに何を入れるかルールを作る。ポケットに免許証やクレジットカード、携帯を入れない。(絶対落とす)

加えて、性衝動についてもかなり指導を受けました…。治療前のわたしは、パートナーがいても別の人とセックスをして良いという認識でした。

「ピルを飲んでいるので妊娠しませんから大丈夫です」

と先生に話すと、

「あなたはそれで大丈夫だとして、パートナーの感情はどうかな?   あなた、自分のことだけ考えちゃってるよ。パートナーがいるとき、パートナーがいい人だったら、あなたもいい人になってお互いを信頼しあった方がいいんだよ。あなたがフラフラしてたら相手がかわいそうだろう?」

と言われ、ハッとしました。相手にも感情ってあるんですね。(←w





…と言う感じで、少しずつ感情というものを学び、だいぶ生きやすくはなってきました。


でもまだまだ、感情が遅れてついてくること、もしくはその感情自体を理解できていないことがあります。




でも、わたしは自分が好きです。少し人と違っていても、好きです。




やまびこみたいに、少し感情が遅れて来たとしても、目の前の人に対して誠実に返したい気持ちだけは本当だし、遅れて来た感情の渦に飲み込まれて悲しんだり苦しんだりする自分も好きなのです。

 

 

もしどこかで、みんなが笑うときに笑っていなかったり、みんなが泣くときに泣いていない人がいても、その人を孤立させないであげてほしい。

笑えない、泣けない事情があるのかも知れないし、わたしみたいに「感情遅れ」なだけかもしれないから。

 

 

しめっぽくなっちゃった。


それじゃあ、また明日!



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☆今日の過去記事(明るい記事多め!)☆

 

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